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9日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で4日続落、科技指数は0.3%逆行高

2022/3/9 18:00 FISCO
*18:00JST 9日の香港市場概況:ハンセン0.7%安で4日続落、科技指数は0.3%逆行高 9日の香港市場トは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比138.16ポイント(0.67%)安の20627.71ポイントと4日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が48.22ポイント(0.67%)安の7189.58ポイントと6日続落した(ハンセン指数は約5年8カ月ぶり安値)。売買代金は1852億9280万香港ドルとなっている(8日は1707億6990万香港ドル)。 世界経済の混乱を危ぐした売りが続く。プーチン露大統領は8日、西側諸国の制裁に対抗するため、一部原材料の輸出入を制限する法令に署名した。品目の詳細は不明ながら、ロシアは石油や天然ガス、希少金属、穀物などの主要輸出国なだけに、経済に対する打撃が大きいと予測される。中国は制裁対象に含まれなかったものの、世界のサプライチェーン分断により影響が及ぶことは必至だ。もっとも、このところの下げが急ピッチだったこともあり、値ごろ感の強まった銘柄などの買いで、指数は引けにかけて下げ幅を縮小している。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品メーカーの李寧(リーニン:2331/HK)が9.4%安、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が7.4%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が7.1%安と下げが目立った。李寧については、ノルウェー政府系ファンド(SWF)を管理するノルウェー銀行(中央銀行)が7日、「新疆ウイグル自治区の人権侵害に加担した」として、李寧の投資対象除外を発表した点も売り材料視されている。 セクター別では、非鉄が安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が9.6%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.7%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.1%、江西銅業(358/HK)が4.0%ずつ下落した。 天然ガス関連の銘柄も売られる。華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が5.0%安、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が2.6%安、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が2.4%安、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が2.3%安と値を下げた。 中国不動産セクターもさえない。上記した碧桂園のほか、碧桂園HD(2007/HK)が7.1%安、中国海外発展(688/HK)が4.1%安、融創中国HD(1918/HK)が3.5%安、華潤置地(1109/HK)が3.3%安で引けた。 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄は物色される。ハンセン科技指数は0.3%の逆行高。前日までは、指数公表以来の安値を連日で更新していた。構成銘柄では、画像処理ソフト中国最大手の商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が5.9%高、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が4.5%高、旅行サイト中国大手の携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が4.4%高と値を上げている。 発電や設備の電力セクターもしっかり。華能国際電力(902/HK)が3.4%高、中国電力国際発展(2380/HK)が3.3%高、華潤電力HD(836/HK)が2.0%高、ハルビン電気(1133/HK)が3.3%高、東方電気(1072/HK)が2.9%高で取引を終えた。 一方、本土市場は6日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.13%安の3256.39ポイントで取引を終了した。金融株が下げを主導。素材株、不動産株、医薬品株、自動車株、エネルギー株、運輸株、インフラ関連株なども売られた。半面、発電株は高い。半導体株、食品飲料株、産金株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》