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9日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で6日続落、金融株下げ主導

2022/3/9 16:55 FISCO
*16:55JST 9日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で6日続落、金融株下げ主導 9日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比37.14ポイント(1.13%)安の3256.39ポイント(上海A株指数は1.13%安の3412.88ポイント)と6日続落した。1年4カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。 世界経済の混乱が不安視される流れ。ロシアのウクライナ軍事作戦が苛烈さを増す中、欧米は制裁措置を強化している。バイデン米大統領は8日、ロシア産原油の輸入を禁止すると発表した。プーチン露大統領は同日、西側諸国の制裁に対抗するため、一部原材料の輸出入を制限する法令に署名している。ロシアは石油やガス、希少金属、穀物などの主要輸出国なだけに、商品相場の混乱も危ぐされた。足元では原油のほか、非鉄や小麦などの商品市況が記録的な高水準で推移。インフレ高進も経済の下押し要因になると懸念された。(亜州リサーチ編集部) 金融株が下げを主導。招商銀行(600036/SH)が2.4%安、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.3%安、中国人寿保険(601628/SH)が3.2%安、中国太平洋保険(601601/SH)が3.1%安で引けた。 景気動向に敏感な非鉄や鉄鋼、セメントなど素材株も急落。中国アルミ(601600/SH)が5.8%安、江西銅業(600362/SH)が5.2%安、重慶鋼鉄(601005/SH)が3.0%安、山東鋼鉄 (600022/SH)が2.8%安、華新水泥(600801/SH)が3.4%安、安徽海螺セメント(600585/SH)が2.1%安で取引を終えた。 不動産株も安い。新城控股集団(601155/SH)が9.2%、格力地産(600185/SH)が4.8%、金地集団(600383/SH)が4.2%、保利地産(600048/SH)が3.5%ずつ下落した。医薬品株、自動車株、エネルギー株、運輸株、インフラ関連株なども売られている。 半面、発電株は高い。上海電力(600021/SH)が5.0%、中国核能電力(601985/SH)が4.6%、華能国際電力(600011/SH)が3.3%ずつ上昇した。半導体株、食品飲料株、産金株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.16ポイント(0.06%)安の273.56ポイント、深センB株指数が20.09ポイント(1.83%)安の1077.82ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》