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22日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で小反落、不動産と金融に売り

2021/12/22 16:56 FISCO
*16:56JST 22日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で小反落、不動産と金融に売り 22日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比2.51ポイント(0.07%)安の3622.62ポイント(上海A株指数は0.08%安の3796.52ポイント)と小反落した。 新規の買い材料に乏しい中、前日に物色が目立っていた銘柄群などが売りに押される流れ。追加利下げの見通しや、不動産引き締め緩和の期待などは引き続き手がかりになったものの、上昇の勢いを継続させるには材料不足だった。中国経済成長の鈍化も意識される。世界銀行は22日、中国の2021年の国内総生産(GDP)成長率予想を8.0%と予測し、今年9月時点の予測値から0.5ポイント下方修正した。中国経済の先行きについて、下振れリスクが高まっていると指摘している。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、不動産の下げが目立つ。上海世茂(600823/SH)が3.5%安、金地集団(600383/SH)が2.5%安、新城控股集団(601155/SH)が2.1%安とそろって反落している。前日の相場では、引き締め緩和や業界支援の期待で軒並み急伸していた。 金融株もさえない。招商銀行(600036/SH)が1.2%安、中国平安保険(601318/SH)が1.3%安、東方証券(600958/SH)が1.5%安で引けた。海運株、公益株、インフラ関連株、素材株の一角なども売られている。 半面、ハイテク株は高い。電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が8.2%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が6.3%、IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が5.3%ずつ上昇した。 医薬品株もしっかり。北京同仁堂(600085/SH)が7.0%高、広州白雲山医薬集団(600332/SH)が3.0%高、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が2.8%高で取引を終えた。自動車株、エネルギー株、娯楽・メディア株も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.67ポイント(0.24%)高の282.02ポイント、深センB株指数が5.41ポイント(0.46%)高の1173.39ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》