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20日の香港市場概況:ハンセン1.9%安で続落、科技指数は3.2%下落

2021/12/20 18:08 FISCO
*18:08JST 20日の香港市場概況:ハンセン1.9%安で続落、科技指数は3.2%下落 週明け20日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比447.77ポイント(1.93%)安の22744.86ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が175.26ポイント(2.13%)安の8042.74ポイントとそろって続落した。ハンセン指数は連日で年初来安値を更新し、昨年3月以来、約1年9カ月ぶりの安値水準に達している。売買代金は1247億8230万香港ドルに縮小した(17日は1626億1170万香港ドル)。 中国の新型コロナウイルス感染拡大が不安視される流れ。国家衛生健康委員会の最新データによれば、20日に報告を受けた19日の新規感染は102人に上り、18日の83人からさらに拡大した。市中感染も散発している。北京冬季五輪の開催を来年2月に控え、当局は北京市など一部都市で厳しい移動制限を発令。経済活動が停滞すると懸念された。米国が対中圧力を強める中、両国関係の悪化も引き続きネガティブ材料として意識されている。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」の1年物を20カ月ぶりに引き下げた(3.85→3.80%)。指数は下げ渋る場面もみられたが、中盤から下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部) 「ニューエコノミー」関連が下げを主導。ハンセン科技指数は3.2%安で他の指数をアンダーパフォームし、公表以来の安値を前営業日に続き切り下げた。主要な構成銘柄では、オンラインゲーム中国大手の網易(ネットイース:9999/HK)が4.9%安、電子商取引(Eコマース)中国大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が4.0%安、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.3%安と値を下げている。 中国不動産セクターも安い。融創中国HD(1918/HK)が17.7%、佳兆業集団HD(1638/HK)が14.1%、広州富力地産(2777/HK)が11.4%ずつ下落した。デベロッパーの債務問題が依然として不安視されている。今月8日に株式売買を一時停止した佳兆業は、本日取引再開。同社は20日、元本総額117億8000万米ドル(約1兆3380億円)に上る債券のうち、複数シニア債の償還・利払いが滞っていると報告した。 鉄鋼や非鉄、セメントなど素材セクターも急落。馬鞍山鋼鉄(323/HK)が8.0%安、鞍鋼(347/HK)が6.3%安、江西銅業(358/HK)が3.6%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.1%安、中国建材(3323/HK)が3.4%安、華潤水泥HD(1313/HK)が3.0%安で取引を終えた。 中国自動車セクターもさえない。長城汽車(2333/HK)が5.6%安、比亜迪(BYD:1211/HK)と広州汽車集団(2238/HK)がそろって5.3%安、小鵬汽車(9868/HK)が3.5%安で引けた。 本土市場も続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.07%安の3593.60ポイントで取引を終了した。自動車株が安い。ハイテク株、資源・素材株、公益株、医薬品株、金融株、空運株なども売られた。半面、不動産株は高い。海運株、食品飲料株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》