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21日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で3日ぶり反発、不動産セクターに買い

2021/12/21 16:53 FISCO
*16:53JST 21日の中国本土市場概況:上海総合0.9%高で3日ぶり反発、不動産セクターに買い 21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比31.52ポイント(0.88%)高の3625.13ポイント(上海A株指数は0.88%高の3799.38ポイント)と3日ぶりに反発した。 中国経済対策の期待感が強まる流れ。複数の現地メディアはアナリストの分析を引用し、銀行貸し出し指標の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」追加引き下げ見通しを伝えた。LPRは20日、1年物が20カ月ぶりに引き下げられている(3.85→3.80%)。市場の一部からは、「金融緩和が物足りない」との声も聞かれていた。景気先行き不安がくすぶる中、指数は安く推移する場面がみられたものの、徐々に上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、不動産の上げが目立つ。上海世茂(600823/SH)が7.1%高、金地集団(600383/SH)が6.3%高、保利地産(600048/SH)が5.0%高で引けた。業界支援の動きが改めて材料視される。現地メディアは20日、中国人民銀行(中央銀行)、中国銀行保険監督管理委員会、国有資産監督管理委員会が国有・民営の不動産デベロッパーを招集し、会合したもよう——と報じた。報道によると、資金繰りが悪化している不動産デベロッパーの保有プロジェクト買収に向け、当局は積極的に融資するよう金融機関に求める方針という。 発電株も高い。上海電力(600021/SH)が7.7%、中国核能電力(601985/SH)が5.6%、大唐国際発電(601991/SH)が1.9%ずつ上昇した。 自動車株もしっかり。長城汽車(601633/SH)と上海汽車集団(SAIC:600104/SH)がそろって1.4%高、広州汽車集団(601238/SH)が1.0%高で取引を終えた。資源・素材株、金融株、医薬品株、ハイテク株、インフラ関連株なども買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.59ポイント(1.29%)高の281.35ポイント、深センB株指数が8.04ポイント(0.69%)高の1167.98ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》