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14日の香港市場概況:ハンセン1.3%安で3日続落、中国不動産セクターに売り

2021/12/14 18:00 FISCO
*18:00JST 14日の香港市場概況:ハンセン1.3%安で3日続落、中国不動産セクターに売り 14日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比318.63ポイント(1.33%)安の23635.95ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が132.53ポイント(1.55%)安の8418.61ポイントとそろって3日続落した。売買代金は1199億8740万香港ドルにやや縮小している(13日は1296億9180万香港ドル)。 新型コロナウイルス感染拡大の警戒感が強まる流れ。コロナのクラスター発生が相次ぐ中国浙江省では、少なくとも上場企業17社が13日までに業務停止を強いられている。また、国営メディアは13日、コロナ変異ウイルス(オミクロン)感染例が中国で初確認されたと伝えた。香港では、新たに2人(累計7人)のオミクロン感染が報告されている。オミクロン型はデルタ型よりも感染力が非常に強いとの分析もあり、北京冬季五輪の開催を来年2月に控える中、「ゼロコロナ」政策を掲げる中国で厳格な対策がとられることは必至。経済活動の停滞が懸念されている。また、中国不動産業を巡る警戒感も根強い。民営大手デベロッパーの債務問題が依然としてくすぶっている。(亜州リサーチ編集部) セクター別では、中国不動産の下げが目立つ。世茂集団HD(813/HK)が19.9%安、融創中国HD(SUNACチャイナ:1918/HK)が12.8%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が11.3%安で引けた。世茂集団に関しては、グループ間の資産取引を巡り、大手ブローカーが「危険信号」を送ったこともネガティブ。不動産管理サービスの世茂服務HD(シマオ・サービシズ・ホールディングス:873/HK)が兄弟会社の上海世茂(600823/SH)から資産を買収する計画を発表したことについて、JPモルガン・チェースは最新リポートで、「世茂の流動性ひっ迫を示し、コーポレートガバナンス(企業統治)上の危険信号でもある」と分析した(世茂服務株は32.0%安、上海世茂株は2.7%安で終了)。 エアラインや旅行代理店、カジノなどレジャー関連も安い。中国南方航空(1055/HK)が3.1%、中国国際航空(753/HK)が3.0%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が6.0%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が6.9%ずつ下落した。 景気動向に敏感な素材セクターも急落。非鉄の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.9%安、鉄鋼の鞍鋼(347/HK)が3.9%安、セメントの中国建材(3323/HK)が3.7%安で取引を終えた。 中国自動車セクターもさえない。五菱汽車集団HD(305/HK)が4.2%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.7%安、小鵬汽車(9868/HK)と理想汽車(2015/HK)がそろって3.3%安と値を下げた。 一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.53%安の3661.53ポイントで取引を終了した。資源・素材株が安い。自動車株、不動産株、金融株、運輸株、半導体株、インフラ関連株なども売られた。半面、メディア関連株は高い。医薬品株、公益株、軍事関連株、食品飲料株も買われた。 亜州リサーチ(株) 《FA》