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13日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で続落、中国不動産セクターに売り
2021/12/13 18:00
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*18:00JST 13日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で続落、中国不動産セクターに売り 週明け13日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比41.14ポイント(0.17%)安の23954.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が27.19ポイント(0.32%)安の8551.14ポイントと小幅ながらそろって続落した。売買代金は1296億9180万香港ドルにやや拡大している(10日は1138億8320万香港ドル)。 中国不動産業を巡る警戒感が重し。民営大手デベロッパーの債務問題が依然としてくすぶっている。本日の債券市場では、世茂集団HD(813/HK)の元建て債「20世茂06」が異常な値動きがあったとして取引を中断。同社債の価格は、前日比で半分以下に急落する場面がみられた(世茂集団株は12.2%安で終了)。米国の対中圧力も不安視される。人工知能(AI)関連企業で、画像処理ソフト中国最大手の商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)は13日、香港での新規株式公開(IPO)を延期すると正式発表。米財務省が10日、「軍関連企業」リストに同社を追加し、米国人による証券投資を禁じる方針を表明したことが理由だ。 中国経済対策の期待感で高く推移していたものの、指数は引けにかけてマイナスに転じている。先週閉幕した翌年の経済政策方針を決める重要会議「中央経済工作会議」では、新たな減税・コスト削減策を実施し、内需拡大を促す方針が確認された。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国不動産が安い。碧桂園HD(2007/HK)が3.1%、龍湖集団HD(960/HK)が2.8%ずつ下落した。そのほか、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.2%安。製品出荷の落ち込みが嫌気された。11月のスマートフォン用レンズ出荷数は前年同月比で4.0%減少し、6カ月連続でマイナス成長を余儀なくされている。 医薬品セクターもさえない。百済神州(ベイジーン:6160/HK)が3.5%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が2.5%安、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が2.3%安、石薬集団(1093/HK)が2.0%安で取引を終えた。 半面、ゼネコンや建機、セメント、鉄鋼などインフラ建設関連は高い。中国交通建設(1800/HK)が2.1%、中国中鉄(390/HK)が1.8%、中聯重科(1157/HK)が5.2%、中国龍工HD(3339/HK)が2.8%、中国建材(3323/HK)が5.4%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.4%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が4.4%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.4%ずつ上昇した。インフラ投資加速が期待される。中国メディアは13日、2022年分の専項債(公益事業向けに資金調達する特別地方債)に関し、当局は前倒し審査・承認の方針を決めたと報じた。 一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.40%高の3681.08ポイントで取引を終了した。インフラ関連株が高い。ハイテク株、エネルギー株、証券株、食品飲料株なども買われた。半面、不動産株は安い。銀行・保険株、自動車株、医薬品株、運輸株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》
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