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6日の香港市場概況:ハンセン0.8%安で続落、空運セクターに売り

2020/1/6 18:00 FISCO
*18:00JST 6日の香港市場概況:ハンセン0.8%安で続落、空運セクターに売り 週明け6日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比225.31ポイント(0.79%)安の28226.19ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が88.14ポイント(0.78%)安の11165.41ポイントとそろって続落した。売買代金は916億600万香港ドルとなっている(3日は978億8700万香港ドル)。 米国とイランの対立激化を懸念。米国防総省は2日、「トランプ大統領の指示を受けた空爆で、イラン精鋭部隊の司令官を殺害した」と発表した。イラン最高指導者のハメネイ師は3日、米国に対する報復攻撃を警告している。週末の4日から5日にかけ、イラク駐留の米軍基地近くなどにロケット弾が撃ち込まれた。原油相場の先高観が強まるなか、経済活動の足かせになるとの不安も持続。時間外取引のWTI原油先物は大幅続伸し、約1年2カ月ぶりの高値水準で推移した。 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が4.5%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.9%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.5%安と下げが目立った。そのほか、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.2%安。香港英字紙が4日付で、「仏高級ブランドのルイヴィトンは、九龍倉置業地産投資傘下の大型商業施設に入居する1店舗を閉鎖する計画」と報じたことを売り材料視している。 セクター別では、空運が安い。中国南方航空(1055/HK)が5.6%、中国国際航空(753/HK)が5.2%、中国東方航空(670/HK)と国泰航空(キャセイ航空:293/HK)がそろって4.2%ずつ下落した。 中国不動産セクターもさえない。融創中国HD(1918/HK)が3.4%安、合景泰富地産(1813/HK)が3.3%安、広州富力地産(2777/HK)が2.4%安、雅居楽集団(3383/HK)が2.3%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.1%安、華潤置地(1109/HK)が2.0%安と値を下げている。 半面、エネルギー関連の銘柄群は物色される。業界大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.0%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.6%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が0.6%高で引けた。海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)も2.9%上昇している。 産金セクターも高い。霊宝黄金集団(3330/HK)が15.1%、招金鉱業(1818/HK)が4.9%、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.2%ずつ値上がりした。NY金先物は時間外取引で、一時は約6年9カ月ぶりの高値を付けている。 一方、本土市場は小幅続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.01%安の3083.41ポイントで取引を終えた。空運株が安い。セメント株、医薬品株、発電株、金融株、不動産株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。産金株や非鉄株、農業関連株、自動車株の一角も買われた。 【亜州IR】 《FA》