マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/23 14:50:38
15,285,279
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

30日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、中国証券セクターに買い

2019/12/30 18:03 FISCO
*18:03JST 30日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、中国証券セクターに買い 週明け30日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比93.97ポイント(0.33%)高の28319.39ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が30.76ポイント(0.27%)高の11225.31ポイントとそろって続伸した。ハンセン指数は約5カ月ぶりの高値水準を切り上げている。売買代金は767億6300万香港ドルとなっている(27日は749億2600万香港ドル)。 金利低下のプラス面が意識される流れ。中国人民銀行(中央銀行)は28日、今年8月に公表を始めた「ローンプライムレート(LPR)」(毎月20日に公表)を新しいベンチマークとして変動金利ローンにも適用すると発表した。景気下支えのポジティブ効果が期待されている。もっとも、上値は限定的。香港市場はあす半日立会で年内取引が終了するだけに、積極的に買い進む動きはみられない。香港情勢の不透明感もくすぶる。香港の陳茂波(ポール・チャン)財政長官は29日、「社会混乱が6カ月にも及んでいることが影響し、域内経済は10~12月(第4四半期)も縮小する」との見通しを明らかにした。民主派団体は、1月1日の元日に大規模なデモ行進を予定している。 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.6%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.3%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が1.9%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が1.7%高と上げが目立った。 業種別では、中国の証券が高い。中信証券(6030/HK)が7.1%、広発証券(1776/HK)が4.7%、華泰証券(6886/HK)が4.4%、海通証券(6837/HK)が4.1%、中国銀河証券(6881/HK)が3.4%ずつ値を上げた。全国人民代表大会(全人代)常務委員会は先週、新規株式公開(IPO)手続きの簡略化などを含む証券法の改正案を承認。「大手証券会社にとってプラス要因」との見方が広がった。 中国不動産セクターもしっかり。中国恒大集団(3333/HK)が1.4%高、華潤置地(1109/HK)が1.1%高、世茂房地産HD(813/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって1.0%高と上昇している。華潤置地は上場来高値を更新した。 ゼネコンや建材、鉄鋼のインフラ建設セクターも物色される。中国交通建設(1800/HK)が2.1%高、中国中鉄(390/HK)が1.5%高、中国建材(3323/HK)が4.9%高、華潤水泥HD(1313/HK)が2.7%高、中国東方集団HD(581/HK)が7.4%高、鞍鋼(347/HK)が4.3%高で引けた。華潤水泥は最高値を更新している。 一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.16%高の3040.02ポイントで取引を終えた。証券株が高い。不動産株、資源・素材株、空運株、インフラ建設関連株、ハイテク株、保険株なども買われた。半面、銀行株の一角は値下がりしている。 【亜州IR】 《FA》