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4日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で8日ぶり反落、空運セクターは逆行高

2019/4/4 18:03 FISCO
*18:03JST 4日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で8日ぶり反落、空運セクターは逆行高 4日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比50.07ポイント(0.17%)安の29936.32ポイントと8日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も12.79ポイント(0.11%)安の11692.37ポイントと反落した。売買代金は1089億9200万香港ドルにやや縮小している(3日は1225億9500万香港ドル)。 売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数は昨日まで7連騰し、足元では昨年6月以来の高値水準を切り上げていた。朝方は小高く推移する場面がみられたものの(一時、心理的節目の30000ポイント回復)、香港と中国はあす5日が清明節で休場を迎えることもあり、買い手控えムードも漂っている。もっとも、米中通商合意の期待感が続く中で下値は限定的。米中貿易問題を巡っては、「両国はすでに問題の大半を解決済み」と伝えられた。報道によれば、米当局は月内の正式調印を目指しているという。 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産株の下げが目立つ。碧桂園HD(2007/HK)が2.1%安、長江実業集団(1113/HK)が1.7%安、華潤置地(1109/HK)が1.3%安、中国海外発展(688/HK)が1.2%安、領展房地産投資信託基金(823/HK)が1.0%安で引けた。指数寄与度の大きいAIAグループ(1299/HK)や中国海洋石油(CNOOC:883/HK)も下げている。 第5世代(5G)ネットワークの関連銘柄もさえない。通信設備の京信通信系統HD(2342/HK)が2.6%安、中興通訊(ZTE:763/HK)が1.0%安、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が2.0%安、基地局運営の中国鉄塔(788/HK)が1.6%安と売られた。 半面、空運セクターは急伸。中国東方航空(670/HK)が4.0%高、中国南方航空(1055/HK)が3.8%高、中国国際航空(753/H)が3.3%高と値を上げた。航空運賃に加算される「民航発展基金」について、7月1日から徴収額が半減されることを材料視している。 乗用車やトラック、エンジンなど自動車関連セクターも高い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.1%、北京汽車(1958/HK)が3.8%、長城汽車(2333/HK)が2.5%、吉利汽車HD(175/HK)が2.4%、広州汽車集団(2238/HK)が1.7%、中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が2.7%、イ柴動力(2338/HK)が1.5%ずつ上昇した。イ柴動力は上場来高値を更新している。 一方、本土市場は5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.94%高の3246.57ポイントで取引を終えた。空運株と海運・港湾株が大幅続伸。自動車株や消費関連株、資源・素材株、医薬品株なども買われた。 【亜州IR】 《FA》