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*10:57JST 概況からBRICsを知ろう～上海総合指数は値下がり、米中貿易戦争の激化を警戒 【ブラジル】ボベスパ指数　74656.51　-2.33％ 11日のブラジル市場は4日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1779.84ポイント安（-2.33％）の74656.51で取引を終えた。76437.15から74274.51まで上昇し た。 売りが先行した後は下げ幅を拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。通貨レアル安の進行が警戒され、ブラジル株に売りが広がった。また、支持率首位の元大統領ルラ被告（収賄罪で収監中）の立候補が取り下げられるとの報告も圧迫材料となった。 【ロシア】MICEX指数　2335.19　-0.03％ 11日のロシア株式市場は小反落。主要指標のMICEX指数は前日比0.66ポイント安(-0.03％)の2335.19で取引を終了した。2345.65から2314.80まで下落した。 前半はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は売りに押された。最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。また、銀行セクターの下落なども指数の足かせに。一方、海外市場や原油価格の上昇が指数をサポートした。 【インド】SENSEX指数　37413.13　-1.34％ 11日のインドSENSEX指数は続落。前日比509.04ポイント安(-1.34％)の37413.13、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同150.60ポイント安(-1.32％)の11287.50で取引を終えた。 前日の終値近辺でもみ合った後は下げ幅を拡大させた。インフレ率の加速懸念が圧迫材料。政府がガソリンなど燃料価格の引き下げ案を却下したと報じられた。また、通貨ルピー安の進行を受け、輸入物価指数が一段と上昇すると警戒されている。一部では、2018年度（19年3月まで1年間）の財政赤字目標が達成できないとの見方が出ている。 【中国本土】上海総合指数　2664.80　-0.18％ 11日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比4.68ポイント安（-0.18％）の2664.80ポイントと続落した。8月に付けた年初来安値を割り込み、約2年8カ月ぶりの安値水準を切り下げている。 米中貿易戦争の激化を警戒。中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第3弾（中国製品2000億米ドル相当を対象に25％の追加関税を課す）を検討中のトランプ米大統領は、中国からの全輸入品に追加関税を課すこともできると強硬姿勢を崩していない状況だ。中国側が報復に出るとの観測が広がるなか、両国の通商対立が実体経済に悪影響を与えると危ぐされている。 《NH》