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紀文食品 Research Memo(4):伝統と品質を受け継ぎ、新しい分野にも挑戦する老舗の食品加工メーカー(3)

2022/12/26 15:14 FISCO
*15:14JST 紀文食品 Research Memo(4):伝統と品質を受け継ぎ、新しい分野にも挑戦する老舗の食品加工メーカー(3) ■会社概要 3. 特徴と強み 紀文食品<2933>の事業の特徴と強みは以下5点にまとめることができる。 (1) 全国レベルで認知されているブランド力 1938年に創業し水産練り製品を主体とする食品の製造・販売を中核とした事業を展開している。これは商品の嗜好性だけでなく、品質も安全安心を優先してきたことにより、消費者から信頼され、消費者から求められる製品を安定供給してきたことによってなされた。長期間にわたり事業を展開してきていることから、商品への認知度は国内で群を抜きブランド力も高く、全国シェアNo.1の水産練り製品やシェアトップグループの中華惣菜など多彩な商品群を揃えている。 (2) 多彩な商品を生み出す開発力 同社の開発力は様々なタンパク質を融合させるタンパク加工技術を生かし同社独自の特徴ある製品を開発できることに特徴がある。同社は4種類のタンパク質「魚肉すり身タンパク」「大豆タンパク」「畜肉タンパク」「鶏卵タンパク」を加工する技術をもつ。これらのタンパク質の組み合わせを、健康志向・消費者志向などのに需要に合わせ製品を開発することができる。これらの商品を量産化するための、安定的な生産と出荷体制も持ち合わせているため、紀文ブランドとして商品ごとの独自性を持ちながら、市場投入が可能である。これらの技術の融合から生まれたロングセラー商品である「魚河岸あげ」や、「おからパウダー」と「こんにゃく粉」を組み合わせて糖質0gを実現したヘルシーな麺状商品「糖質0g麺」などがある。 (3) 流通企業との直接取引を通じた売り場提案による販売力 販売力については、過去の実績により蓄積された販売ノウハウがある。同社は全国流通企業との直接取引を通じて店頭での売り場づくりやプロモーションなど売り場提案を行うサイクルができている。流通企業に直接商品を納入しながら、売り場における課題・要望などを直接吸い上げ、ソリューションの提案に生かすことができる。これらのネットワークを構築していることで、いち早く、顧客満足度を上げられることも強みである。 (4) 新鮮なチルド製品を全国各地へ鮮度を保ったまま届けられる物流体制 チルド製品とは、商品の味や品質を保つために、冷蔵温度帯で保存する製品のことを指す。同社は製品の鮮度を保ちながら配送することにいち早く取り組んできた。約60年のチルド物流ノウハウを活用し、物流の設計から運用までを一気通貫し用途に応じてアレンジすることが可能であり、物流における情報サービスも活用している。食品メーカーならではの徹底した品質衛生管理のもと生産拠点と連携し全国を網羅する物流網を運用展開している。 (5) 40年以上にわたる海外での拠点展開とネットワーク 国際的なサプライチェーンネットワークを用いて、安定した原材料の調達量を確保するとともに、タイ工場で製造された製品を主要マーケットに輸出することにより、事業基盤を強固にしている。さらに、高機能で現地のニーズに合った高付加価値製品を開発し販売することで、競合他社との差別化も期待できることから、新たな事業を展開する機会を得られる。各市場で販売チャネルを確立するための人的・物的ネットワークを活用できることから、同社が近年、最も注力している分野である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 石灰達夫) 《SI》
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時価総額 28,926百万円
水産練り製品や総菜を製造・販売。チルド物流も。海外を強化中。収益はおでん・鍋需要が高まる下期に偏重。マルハニチロと資本業務提携。国内食品事業は黒字転換。水産練り製品が伸びる。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/08