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紀文食品 Research Memo(2):伝統と品質を受け継ぎ、新しい分野にも挑戦する老舗の食品加工メーカー(1)

2022/12/26 15:12 FISCO
*15:12JST 紀文食品 Research Memo(2):伝統と品質を受け継ぎ、新しい分野にも挑戦する老舗の食品加工メーカー(1) ■会社概要 1. 沿革 紀文食品<2933>は水産練り製品、惣菜類、水産珍味類などの食品製造販売及び食品の仕入れ販売を行う食品加工メーカーである。2022年12月時点で本社所在地は東京都中央区銀座にかまえ、連結子会社14社(国内7社、海外7社)、非連結子会社1社(国内1社)、持分法適用関連会社3社(国内1社、海外2社)で構成される。同社のビジネスモデルは時代やライフスタイルの変化を受けて「伝統とは時代に合った形に姿を変えてこそ発展する」という信念のもと、時代の先を目指す発想と技術革新に取り組み、商品開発とともに、業務の効率化・自動化、販売網の拡大、拠点の拡充等をその時代に最適な形で組み合わせ、ビジネスモデル化されている。 (1) 創業から食品メーカーへ 1938年、創業者の保芦邦人(ほあし くにひと)氏が「山形屋米店」として東京都中央区八丁堀に創業した。その後「紀伊国屋果物店」を経て「紀文」に改称した。築地場外にて海産物卸売業からスタートし、その後、魚肉加工品の製造に着手し「揚げボール」「紀文つみれ」の発売を行い、銀座松坂屋などの百貨店へ出店を行い事業領域を拡大した。また電柱広告を行い、おでん種には焼印をするなどの広告戦略を行い、製造の効率化並びに衛生面の向上のために商品のパッケージ化を行った。 (2) 全国展開への歩み (株)紀文を設立し、拠点の拡大を進めるなかで、スーパーマーケットとの取引開始が事業拡大の足掛かりとなる。また、日本全国にチルドネットワークを構築することで全国展開を推進し、平行して商品デザインの統一を図り本格的に広告活動を展開したことで同社の知名度は全国規模へと拡大していった。その後、各地の拠点を統合し「紀文食品」の商号変更を行った。 (3) 拠点拡充 海外市場への事業展開も早い段階から積極的に推進されている。1978年に北米に拠点を設立し水産練り製品の海外向け販売を開始したことを皮切りに、1982年には香港やシンガポール、タイへ販売拠点設立。海外物流の拡大に対応すべく、1993年にタイに生産拠点を完成させ、東南アジア・アメリカ欧州向けの供給拠点として稼働させる。その後、韓国、台湾へも拠点展開を広げ、2018年には欧州内に、2019年には中国国内でも販売拠点を設立している。 (4) 自動化・量産化への取り組み ものづくりの歴史とともに、同社の拡大する出荷額と多岐にわたる品目の生産に対応すべく、工場における生産性の向上、自動化に取り組んできた歴史もある。1959年の自動包装機導入から始まり、業界に先駆けオートメーション化された工場を設立するなど、自動化を推進してきたことは注目に値する。さらに1974年から受注処理をオンライン化するなど、受注から製造、出荷までを低温流通システムと連携して管理できる体制を整えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 石灰達夫) 《SI》
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時価総額 28,926百万円
水産練り製品や総菜を製造・販売。チルド物流も。海外を強化中。収益はおでん・鍋需要が高まる下期に偏重。マルハニチロと資本業務提携。国内食品事業は黒字転換。水産練り製品が伸びる。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/08