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CACHD Research Memo(10):社会への貢献を核に据えた非財務価値向上への取り組みを推進

2022/5/12 16:10 FISCO
*16:10JST CACHD Research Memo(10):社会への貢献を核に据えた非財務価値向上への取り組みを推進 ■ESG 1. 2016年から継続する「ボッチャ支援」 ITを事業の柱とするCAC Holdings<4725>は、本業を通じて社会が抱える課題を解決する典型的なCSV型企業グループである。障害者スポーツ「ボッチャ」の普及・支援活動を2016年から継続している。単なる資金的な支援だけではなく、社員自らが企画・実施することを重視した活動となっている。 「ボッチャ」は障害者向けに考案され全世界に普及(1988年にパラリンピック正式競技に採用)しており、障害者・健常者そして老若男女、洋の東西を問わず楽しめるスポーツながら戦略性も求められる。こうした特徴ゆえ「ボッチャ」を社内の新人研修や全社員研修のカリキュラムとして取り入れるだけでなく、社員の家族等にも「ボッチャ」に触れ合う機会を提供することが可能となった。今ではグループ社員のほぼ全員がボッチャ経験者となり、コロナ禍にあってもZoomを利用したオンライン教室の開催やSNSを通じた情報発信等に取り組んでいる。コロナ禍にあってリアルでのイベント開催が難しいなかでも、スマホを活用したボッチャツール「ボッチャメジャー(ボール間の距離を測定するAndroidアプリ)」をGoogle Playにて無料で提供するなど、IT企業ならではの支援を続けている。 こうした結果が評価され、同社は東京都からは「東京都スポーツ推進企業」に6年連続で認定されている。2021年3月には毎年10社程度選定される「東京都スポーツ推進モデル企業」を受賞、加えて2021年1月には4年連続でスポーツ庁より「スポーツエールカンパニー」に認定されている(2020年度の認定数は全国で623社)。 同社の「ボッチャ」への取り組みは、普及・支援の枠を超えグループ社員のコミュニケーションや社会貢献に対する意識向上に貢献している。それこそが、創業50年記念の取り組みに同社が「ボッチャ支援」を選び今も継続している理由であり、同社が「見えない資産」と呼ぶ非財務価値の向上に対する思いだと弊社は考える。 2. コロナ禍が続くなかで同社のワークスタイル変革は一段と進展 同社グループは、「生産性向上・コスト削減」と「働きやすい環境」の両立を目指したワークスタイル変革に取り組んでいる。具体的には、2011年から業務フローのシステム化やオンライン会議等のITツール活用、ペーパーレス化などを進めており、2012年には「いつでも、どこでも、誰とでも」仕事ができるテレワーク環境・体制を整備、営業部門と管理部門のフロアを対象にフリーアドレス制を導入し在宅勤務も可能とした。そのうえ、個人のライフワークバランスに合わせた多様な勤務形態を確立した結果、2016年には中核事業会社であるシーエーシーが、総務省から「テレワーク先駆者百選」に選出された。 また、コロナ禍が続くなかで同社のワークスタイル変革は一段と進んでいる。2020年春の東京都知事による外出自粛要請及び政府による緊急事態宣言発出に際し、中核事業会社のシーエーシーでは、リモートワークを積極化することで本社の出社人員数を平常時の約2割に抑制したが、大きな混乱もなく事業を継続することに成功した。2020年7月には在宅勤務手当(5,000円/月)や勤務形態(出社主体か在宅主体)選択制度を導入した。2021年8月以降もシーエーシーは全社出社率(客先常駐も含む)を50%以下に抑える運用を実現しており、「生産性向上・コスト削減」と「働きやすい環境」の両立を目指した同社のワークスタイル変革の今後に注目したい。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 前田吉弘) 《EY》
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CACグループは国内および海外でシステム関連事業を展開。国内では東京都内およびその近郊を中心に子会社6社でビジネスを行う。海外では、金融機関など顧客の海外拠点でのITサポート業務を中心とする、米国、英国、中国の子会社と、オフショア拠点としての中国拠点、現地の企業をグループ化したインド子会社とインドネシアに事業拠点を持つ子会社あわせて14社で事業展開。 記:2024/02/13