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CACHD Research Memo(5):2021年12月期連結業績は期初計画から大幅に上振れて着地

2022/5/12 16:05 FISCO
*16:05JST CACHD Research Memo(5):2021年12月期連結業績は期初計画から大幅に上振れて着地 ■業績動向 1. 2021年12月期の連結業績 CAC Holdings<4725>の2021年12月期の連結業績は、売上高が前期比1.2%減の47,935百万円、営業利益が同89.7%増の3,697百万円、経常利益が同92.1%増の3,668百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同48.4%増の2,476百万円となった。期初予想(売上高51,000百万円(前期比5.1%増)、営業利益2,600百万円(同33.4%増)、経常利益2,500百万円(同30.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,700百万円(同1.8%増))に対しては、期中に連結子会社2社が連結除外となった影響で売上高こそ未達となったものの、営業利益以下は国内IT事業の好調やCRO事業の損失解消により大幅に上振れて着地した。 セグメント別では、国内IT事業の売上高は前期比5.4%増の33,586百万円、セグメント利益は同39.0%増の2,581百万円となった。2020年12月期に売上高19億円程度を計上していた連結子会社1社が2021年2月1日付で持分法適用関連会社へ移行した影響はあったものの、製薬業や金融業向けなどのシステム案件が堅調に推移したほか、増収効果に技術者の稼働率向上効果も加わり、大幅増益を達成した。また大型案件の獲得や新規顧客の拡大等により、同事業の期中受注高は前期比7.6%増、期末受注残高は前期末比10.4%増と堅調に推移した。 海外IT事業の売上高は前期比3.6%減の9,507百万円、セグメント利益は同32.0%減の303百万円となった。減収減益の主因はインド子会社の業績回復が遅延したことである。他方、インドネシア子会社ではシステム開発案件が増加、中国子会社の業績も伸長した。同事業の期中受注高は前期比6.8%増、期末受注残高は前期末比14.5%増と順調に積み上がった。 なお、2021年6月に譲渡したCRO事業については、2021年1~6月の売上高は前年同期比41.8%増の4,841百万円、セグメント利益が812百万円(前年同期は309百万円の損失)となった。 国内IT事業と海外IT事業について、四半期ベースの業績推移を見ると、国内IT事業の好調ぶりが確認できる。国内IT事業の四半期売上高は、2020年12月期の第3四半期を起点に6四半期連続で前年同期比増収となり、2ケタ増収となった2021年12月期第4四半期にかけて増収モメンタムは上がっている。また、四半期セグメント利益率についても4四半期連続で前年同期を上回る水準で推移し、四半期毎の季節習性を調整した直近4四半期の移動平均値は、過去2年間において概ね上昇傾向となった。 海外IT事業の四半期売上高は、コロナ禍の長期化やインド子会社の事業構造改革の影響で前年同期比増減を繰り返すボラタイルな状況にあった。具体的には、2021年12月期における売上高の前年同四半期比は第1四半期12.8%減、第2四半期28.8%増、第3四半期2.3%減、第4四半期18.6%減で推移した。セグメント利益については、2021年12月期第1四半期から第3四半期までは利益を確保したものの、第4四半期は8四半期振りに損失となった。しかしながら、この損失はインド子会社の事業構造改革を映した側面もあり、同社は現時点では2022年12月期において底打ちする公算が大きいと考えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 前田吉弘) 《EY》
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CACグループは国内および海外でシステム関連事業を展開。国内では東京都内およびその近郊を中心に子会社6社でビジネスを行う。海外では、金融機関など顧客の海外拠点でのITサポート業務を中心とする、米国、英国、中国の子会社と、オフショア拠点としての中国拠点、現地の企業をグループ化したインド子会社とインドネシアに事業拠点を持つ子会社あわせて14社で事業展開。 記:2024/02/13