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ポエック Research Memo(7):2021年8月期は、コロナ禍の影響あるも増収、営業増益を達成

2021/12/1 16:07 FISCO
*16:07JST ポエック Research Memo(7):2021年8月期は、コロナ禍の影響あるも増収、営業増益を達成 ■業績動向 1. 2021年8月期の連結業績概要 ポエック<9264>の2021年8月期の連結業績は、売上高が前期比2.5%増の6,256百万円、営業利益が同25.9%増の276百万円、経常利益が同15.6%増の295百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.3%減の193百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益が前期比で減少したのは、2020年8月期に投資有価証券売却益を特別利益に計上したが、2021年8月期はこれに相当するものがなかったことによる。 事業別動向では、環境・エネルギー事業の売上高が3,561百万円(前期比20.2%増)、セグメント利益が158百万円(同58.7%増)となった。ポンプ等水処理機器及び保守・メンテナンス需要が、底堅く推移した。2021年8月期は、2019年12月に子会社化した協立電機工業の業績がフルに寄与した。また、防潮壁「SEAWALL」の大型受注も増収増益に寄与した。動力・重機等事業は売上高が2,234百万円(同7.3%減)、セグメント利益は201百万円(同5.5%増)となった。船舶関連機器の製造受託事業は船舶市況の変動が大きく、2020年8月期の反動で低調に推移した。その他動力・重機関連機器の製造受託事業では、新規の大型案件を継続受注し、利益率の高い製品の取扱い推進により増益を実現した。防災・安全事業はコロナ禍の影響を最も受け、売上高は461百万円(同37.0%減)、セグメント利益が47百万円(同12.3%減)となった。主要顧客ターゲットである介護施設や病院施設における防災設備への投資マインドが減退した。利益面では、リモートによる営業対応などコスト削減に取り組むも、大幅な売上減少をカバーできなかった。 2. 財務状況 2021年8月期末の総資産は8,535百万円と前期末比114百万円減少した。流動資産は、同432百万円減の4,266百万円となった。現金及び預金と仕掛品が減少した。固定資産は4,269百万円、同317百万円増加した。主に投資有価証券の増加による。負債は5,737百万円、同332百万円減少した。流動負債は3,109百万円、同215百万円減少。固定負債が2,628百万円、同117百万円減少した。有利子負債は4,757百万円、同331百万円減少した。 長期的な財務の安全性の比率である自己資本比率は、上場前となる2017年8月期が12.4%であったが、2021年8月期には32.8%と大幅に良化した。自己資本当期純利益率(ROE)は、前期比1.4ポイント減の7.2%となった。総資産回転率は横ばいであったものの、売上高当期純利益率が3.1%と同0.6ポイント低下した。2020年8月期は投資有価証券売却益44百万円が特別利益に計上されたが、2021年8月期はこれに相当する利益の計上がなかった。営業利益と経常利益が2ケタ増を達成したが、親会社株主に帰属する当期純利益の段階では減益となった。 キャッシュ・フロー計算書では、営業活動により獲得した資金576百万円が投資活動によるキャッシュ・フローの出金429百万円を上回った。営業活動による主な収入は、税金等調整前当期純利益322百万円、減価償却費157百万円、前渡金の減少191百万円となった。投資活動によるキャッシュ・フローの主な出金は、有価証券の取得による支出268百万円、有形固定資産の取得による支出153百万円などであった。財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済などにより336百万円の出金となった。期末の現金及び現金同等物残高は、1,540百万円と前期末比191百万円減少した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《EY》
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ポンプ等の水処理機器、環境機器の販売を行う環境・エネルギー事業、船舶エンジン部品やプラント設備機器などを手掛ける動力・重機等事業が柱。広島県福山市に本社。中国地方における圧倒的なシェアなどが強み。 記:2024/06/03