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サカタインクス Research Memo(4):原材料価格高騰に対してグループシナジーの取り組みを強化

2021/10/1 16:04 FISCO
*16:04JST サカタインクス Research Memo(4):原材料価格高騰に対してグループシナジーの取り組みを強化 ■サカタインクス<4633>の事業概要 4. リスク要因と対策 収益に影響を与える主要なリスク要因としては、原材料価格の高騰、景気低迷や紙離れによる需要減少、環境制約・社会課題への対応、競合激化、グローバル展開に伴う為替換算影響などがある。 特に原材料価格の高騰に関しては、販売価格改定の遅れやタイムラグが業績に影響を及ぼす可能性がある。主要原材料である顔料は世界の生産の多くを占める中国の影響を受ける。また、樹脂や溶剤は原油・ナフサ価格の影響を受ける。 原材料価格の動向を見ると、2017年以降、原油価格の高騰によって石油由来の材料価格が上昇した。また、中国における環境規制強化やエネルギー政策転換等の影響で中国メーカーの供給能力が大幅に低下し、需給バランスが崩れて顔料の価格が高騰した。さらに2018年には米中貿易摩擦による制裁関税の影響も加わって、顔料の価格上昇が続いた。2019年に入ると、日本市場では顔料の価格上昇が続いたが、海外市場では落ち着き始めた。2020年にはコロナ禍の影響で原油価格が急落したため、石油由来材料が下落傾向となった。しかしコロナ禍の影響が和らぎ、2021年に入ると原油価格が上昇して石油由来材料の価格が高騰している。また、顔料の価格は高止まりの状況となっている。 このような原材料価格変動に対して、販売価格改定による適正化を進めるとともに、グループシナジーによる原材料コストの削減(原材料の共同購買など)や生産性向上によって、原材料価格上昇の影響を軽減させる取り組みを強化している。 環境制約・社会課題への対応に関しては、地球環境問題への取り組み強化の流れを背景に主要国が環境規制の動きを強めているが、それは環境配慮型製品の市場拡大余地が大きいことを意味する。環境配慮型製品の開発力・品ぞろえを強みとして高い市場シェアを獲得している同社にとって事業環境は良好と言えるだろう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《EY》
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1896年創業の印刷インキメーカー。各種印刷インキ、粉体トナーなどの機能性材料を手掛ける。アルミ缶用インキで世界トップシェア。総還元性向50%以上目指す。パッケージ分野中心に環境配慮型製品を積極展開。 記:2024/07/01