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城南進研 Research Memo(9):「学びの個別最適化」「教育ソリューション事業」「幼少教育事業」に注力(2)

2021/8/23 15:09 FISCO
*15:09JST 城南進研 Research Memo(9):「学びの個別最適化」「教育ソリューション事業」「幼少教育事業」に注力(2) ■城南進学研究社<4720>の今後の見通し (3) 付加価値の高い「幼少教育事業」の確立 保育事業に関しては、M&A戦略によりグループ化した城南ナーサリー、フェアリィーなどを含めてすべての保育園で「くぼた式育児法」を導入済みであり、今後の差別化戦略としていく方針だ。同育児法による効果は1年程度で表れてくるようで、育児面で保護者からの評価が高まればクチコミで入園児数も増加していくものと予想される。在宅勤務の普及や少子化の進行などで今後、競争環境は厳しくなると予想されるが、「くぼた式育児法」の評価が高まれば持続的な成長は可能と弊社では見ている。 また、英語系学童、インターナショナル・スクール事業については、「ズー・フォニックス・アカデミー」「トレスター・インターナショナル・アフタースクール」「サニーキッズ・インターナショナルアカデミー」(非連結子会社のCheer plus(株)で運営)で、2021年3月末の9教場から3年間で20教場まで拠点を拡大していく計画となっている。前述した通り、2021年4月に「ズー・フォニックス・アカデミー」「トレスター・インターナショナル・アフタースクール」で各1校、新規開校している。これら拠点展開により、小学校3年生以下で中学生レベルの英語力を習得できる生徒数を多く育成する体制を構築していく。 新たな取り組みとなる複合型スクール「城南ブレインパーク」については、2021年8月時点の6校から3年後に10校まで拠点を拡大していく計画となっている。ブレインパークではSTEAMを中心とした複数の教育サービスを提供することで、生徒当たり売上高の最大化と収益性の向上を図っていく考えだ。 (4) 「収益構造改革」の断行 収益構造改革として、2020年3月末にそれまでの基幹事業であった「城南予備校」の運営を終了し、固定費の削減を実施したが、引き続き不採算教場のてこ入れと業務プロセス改革を実施し、不採算教場ゼロの達成を目指していく。また、コスト削減施策の1つとして教室の賃料値下げ交渉を行っているが、2022年3月期から約80件の賃料値下げが決まっており、金額にして約1千万円以上の削減効果が見込まれている。そのほか、リモートワーク体制の加速、並びにRPAツールやWeb会議ツールの導入によって、本部機能のスリム化、生産性向上に継続的に取り組んでいく方針となっている。 また、戦略的業務提携や子会社とのシナジー効果も追求していく。戦略的提携の主な取り組みとしては、スタディプラス(株)と2020年6月に業務提携を発表し、スタディプラスの学習管理サービスを基盤とした「GoNAVI」の提供を開始している。また、同年11月には私立小学校向け専門受験塾の運営会社と業務提携し、受験対策ノウハウの提供を受け、城南ブレインパーク自由が丘校にて「小学校お受験」教室を開講している。さらには、同年12月に首都圏を中心に学童施設等を運営する明日葉と協定を締結し、明日葉の運営する学童・放課後クラブ教室で「デキタス」のサービス提供を開始した。子会社とのシナジーとして久ケ原スポーツクラブで、学童や「デキタス」のサービスを提供し、「学習塾のある」スポーツクラブとして進化している。 (5) 「クレド経営」に基づいた人財育成 自ら考えて行動する社員を育成することによって、経営理念やクレド(行動指針)、ビジョンに基づく行動の喚起と、エンゲージメント(会社への信頼・愛着心)の高い組織の構築を目指していく。また、グループの発展に寄与する人財の採用と成長を促すための人事評価制度の構築についても取り組んでいく予定だ。 なお、SDGsへの具体的な取り組みとして、同社は「質の高い教育の提供」として、「デキタス」の提供による不登校生徒や学習塾のないエリアへの学習機会の提供を推進している。また、「ジェンダーの平等実現」として、女性の活躍の場を広げるべく保育事業の拡大に取り組んでいる。こうしたSDGsへの取り組みが評価され、2021年4月に川崎市から「かわさきSDGsゴールドパートナー」に認証されたことを発表している。そのほかにも、SDGsについてどのように貢献していくかのアイデアを社員だけでなく、アルバイトや生徒・保護者などあらゆる関係者へ広く募集し、そのなかから優秀と認められたものと表彰する城南SDGsアワードを創設し、今後のSDGsへの取り組みとしていく考えだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《AS》
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4720 東証スタンダード
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時価総額 3,361百万円
関東を中心にAI教材活用の個別指導塾「城南コベッツ」を展開。映像授業教室や幼少教育なども。教育事業は売上横ばい。幼少教育部門は増収だが、個別指導部門が伸び悩む。販管費減少。24.3期3Qは営業黒字転換。 記:2024/04/07