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コスモスイニシア Research Memo(5):新型コロナウイルス感染症拡大以前の業績は非常に順調に推移していた

2020/7/13 15:15 FISCO
*15:15JST コスモスイニシア Research Memo(5):新型コロナウイルス感染症拡大以前の業績は非常に順調に推移していた ■業績動向 1. 2020年3月期の業績動向 コスモスイニシア<8844>の2020年3月期の業績は、売上高110,559百万円(前期比5.7%増)、営業利益6,010百万円(同11.7%増)、経常利益(同3.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,415百万円(同25.1%減)となった。また、期初計画に対して、売上高で559百万円、営業利益で210百万円、経常利益で50百万円の過達、親会社株主に帰属する当期純利益では885百万円の未達となった。特にソリューション事業が好調で、6期連続増収・営業増益となった。営業利益は2ケタ増益と好調だった一方、積極戦略で仕入を拡大したため金融費用が増加し経常利益は1ケタ増、年明け以降世界的に広がった新型コロナウイルスの影響により2021年3月期業績見通しが悪化したことで繰延税金資産を取り崩したこと、および前期特別利益計上の反動により、親会社株主に帰属する当期純利益は減益となった。 2020年5月以降徐々に自粛解除へ 2. 2021年3月期の業績見通し 同社は、2021年3月期の業績見通しについて、売上高105,000百万円(前期比5.0%減)、営業利益0(同100.0%減)、経常損失800百万円(同6,050百万円の減益)、親会社株主に帰属する当期純損失800百万円(同4,215百万円の減益)と見込んでいる。2020年9月までは新型コロナウイルスの影響は本格的に収束せず、10月以降徐々に収束へ向かい、期末には新型コロナウイルス以前の事業環境に近づくという前提を置いている。このため、5月までの営業活動の自粛や一部引渡物件の収益性低下の影響を織り込んだ。しかし、宿泊事業に関しては、新型コロナウイルスの影響による施設稼働率の低下をより長期で見たもようである。 6月半ばの時点では従業員は原則在宅勤務とし、必要に応じて時差出勤している状況である。マンション・一戸建のインフォメーションセンターや仲介営業所などを一時閉鎖、問い合わせ窓口業務も時間を短縮するなど営業や仕入活動を一部自粛していたが、5月の大型連休明けより順次営業活動を再開している。現状建設工事への影響は軽微だが、今後建設工事の中断等が発生した場合は、引渡・売上計上時期が遅れる可能性があるとしている。そのほか、システムやR&Dへの新規投資の抑制や実施時期の見直し、影響の長期化に備えての手元流動性の維持・向上にも取り組んでいる。なかでも宿泊事業は、営業自粛(休業)している「MIMARU」が多数ある。こうした宿泊事業を除いて、5月−6月以降に自粛解除につれて業況も少しずつ改善していくことが予想される。このため、主力事業などは一部保守的な前提のように思え、結果的に経常損益以下の損失を避けるという想定も可能だが、新型コロナウイルスに対する治療薬やワクチンがない今、先が見通せないことも確かで、油断は禁物である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光) 《ST》
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不動産デベロッパー中堅。一次取得者向けファミリータイプマンションに強み。ホテル施設運営、工事事業等も。レジデンシャル事業は増収。リノベーションマンションの引渡戸数が増加。24.3期3Q累計は黒字転換。 記:2024/02/24