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不二精機 Research Memo(2):高精度精密プラスチック金型の製造を専業とし事業を拡大(1)

2020/4/7 15:12 FISCO
*15:12JST 不二精機 Research Memo(2):高精度精密プラスチック金型の製造を専業とし事業を拡大(1) ■会社概要 1. 会社沿革並びに事業概要 不二精機<6400>は、1955年3月、初代伊井幸雄(いいゆきお)氏が個人企業「三協金型製作所」として創業した。高精度金型の製作に取り組み、1965年には大阪市生野区に精密プラスチック金型の製造及び販売を目的に、不二精機株式会社として設立された。その後、1977年には生産技術研究所(FTC)を設置、高精度精密プラスチック金型の製造を専業とし事業拡大した。特に1995年にはCDプラスチックケース用精密金型の量産タイプを開発し、売上が急拡大した。その後、2001年にアジアにおける生産拠点としてTHAI FUJI SEIKI Co.,LTD.を設立、精密金型技術を生かし精密成形品その他事業も始め、グローバル展開により海外連結子会社の拡大を加速させた。現在は射出成形用精密金型及び成形システム事業と精密成形品その他事業の2事業で事業展開しており、2019年12月期における売上構成は射出成形用精密金型及び成形システム事業が44.3%、精密成形品その他事業が55.7%を占める。 同社は、祖業である射出成形用精密金型及び成形システム事業において高度な金型設計ノウハウと加工技術を有し、1)ハイサイクル(金型の開閉スピードが速い)、2)多数個取り(1サイクルで多数の成形品生産が可能)、3)不良率・バラツキの極小化(生産工程自動化に寄与)、4)長寿命(長期にわたり安定生産ができる)を特徴として高付加価値な精密金型製造を行っている。分かりやすい例を挙げるなら、精密さ、高品質が求められる注射器や透析装置であるダイアライザー、製品コストの削減も求めれれる食品用キャップ・容器がある。また精密成形品その他事業においては、精密金型の競争力を活用し、参入障壁の高い自動車関連部品分野に絞った事業展開を行っている。なお2019年12月期にグループ化した秋元精機工業は板金プレス部品、インサート成形部品製造を手掛け、2020年12月期からその他事業に売上が加わる。 同社は日本の金型市場の縮小に対応し、2001年にタイ進出を契機としてグローバル展開を実行、一部、蘇州でのCDケース成形事業からの撤退はあったものの、自動車・2輪向け精密成形品事業を中心に事業拡大を行っている。現在、同社グループとして520名の陣容を有するが、射出成形用精密金型及び成形システム事業においては松山工場と中国常州工場(118名)を拠点とし、精密成形品その他事業については上海(74名)、タイ、インドネシアの3生産拠点で事業展開している。同社単体の従業員数は104名、このうち松山工場が85%を占め、国内営業拠点として本社、関東営業所を合わせて15%程度となっている。2019年12月期にグループ化した秋元精機工業は22名在籍し、これを加えても国内生産では100人規模と、人員的にも海外グループ企業の陣容が多くを占めている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《EY》
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自動車用精密成形品が柱。精密金型は医療機器用・食品関連に強み。24.12期は自動車生産回復を追い風に成形品、金型の増販を想定。だが将来を睨んだEV関連新製品の開発投資に伴う費用増を見込む。配当は維持予定。 記:2024/04/11