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不二精機 Research Memo(1):医療用・食品容器用精密金型と自動車用精密成形品を2本柱に着実な成長を目指す

2020/4/7 15:11 FISCO
*15:11JST 不二精機 Research Memo(1):医療用・食品容器用精密金型と自動車用精密成形品を2本柱に着実な成長を目指す ■要約 1. 精密プラスチック金型の製造を専業として売上を拡大 不二精機<6400>は、1965年(昭和40年)に大阪市生野区で精密プラスチック金型の製造及び販売を目的に設立。以来、精密プラスチック金型の製造を専業とし、CDプラスチックケース用精密金型を中心に売上を拡大、その後2001年にアジアにおける生産拠点としてTHAI FUJI SEIKI Co.,LTD.を設立し、精密成形品その他事業も始め、グローバル展開で海外連結子会社の拡大も行い、現在、射出成形用精密金型及び成形システム事業と精密成形品その他事業の2事業で事業展開している。 同社は、射出成形用精密金型及び成形システム事業において高度な金型設計ノウハウと加工技術を有し、1)ハイサイクル、2)多数個取り、3)不良率・バラツキの極小化、4)長寿命を特徴として、高付加価値な精密金型製造を行っている。また精密成形品その他事業では、精密金型の競争力を活用し、参入障壁の高い自動車関連部品分野に絞った事業展開を行っている。 2. 2019年12月期連結業績は7.2%増収、7.5%営業減益、経常利益は28.0%増 2019年12月期連結業績は売上高6,592百万円(前期比7.2%増)、営業利益387百万円(同7.5%減)、経常利益342百万円(同28.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益289百万円(同62.9%増)となった。射出成形用精密金型及び成形システム事業は医療機器用及び自動車部品用精密金型の受注が堅調に推移したものの、その他の受注が振るわず受注全体では6.4%減も、高水準の受注残高の消化が進み受注残高は13.9%減、結果として売上高が23.5%増収を確保し、利益では44.1%営業増益となった。一方、納期の短い精密成形品その他事業は、東南アジア市場での自動車関連製品の売上が堅調に推移したものの、国内でのディスクケース市場縮小などで減収幅が大きく、全体では売上高が3.0%減となり、海外での増産のための先行費用の発生があり、利益面では51.4%営業減益と低迷した。一方で経常利益は、子会社の開業費償却が終了、加えて為替差損の減少、支払利息減等が寄与し28.0%増益となった。 3. 2020年12月期会社予想は感染影響を加味せず総じて増収増益を見込む 2020年12月期会社予想は売上高7,447百万円(前期比13.0%増)、営業利益425百万円(同9.8%増)、経常利益385百万円(同12.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益337百万円(同16.3%増)とした。収益性の高い射出成形用精密金型及び成形システム事業の増加、精密成形品その他事業はインドネシア子会社の増産に加え、2019年12月期に子会社化した秋元精機工業(株)の売上寄与などで増収を見込み、利益面では自動化投資により原価率改善を進めることで増益確保を見込む。なお期初会社計画策定は2019年末になされたもので、コロナウイルスによる収益影響については加味されておらず、コロナウイルス感染の影響が長引けば、2020年12月期の収益に大きな影響が出る恐れがある。 ■Key Points ・2019年12月期連結業績は7.2%増収、7.5%営業減益、経常利益は28.0%増 ・2020年12月期会社予想は感染影響加味せず13.0%増収、営業利益は9.8%増、経常利益は12.5%増 ・医療用・食品容器用精密金型と自動車用精密成形品を2本柱に着実な成長を目指す (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《EY》
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時価総額 2,825百万円
自動車用精密成形品が柱。精密金型は医療機器用・食品関連に強み。24.12期は自動車生産回復を追い風に成形品、金型の増販を想定。だが将来を睨んだEV関連新製品の開発投資に伴う費用増を見込む。配当は維持予定。 記:2024/04/11