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不二精機 Research Memo(5):19年12月期上期は増収・営業減益ながら会社計画に対しては上振れて着地

2019/10/15 15:35 FISCO
*15:35JST 不二精機 Research Memo(5):19年12月期上期は増収・営業減益ながら会社計画に対しては上振れて着地 ■業績動向 1. 2019年12月期上期の業績概要 不二精機<6400>の2019年12月期上期業績は売上高3,326百万円(前年同期比1.5%増)、営業利益204百万円(同33.1%減)、経常利益207百万円(同11.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益167百万円(同4.1%減)となった。会社期初計画に対して、売上高では165百万円、営業利益では21百万円、経常利益で48百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で42百万円上振れて着地した。 セグメント別では精密金型事業が受注高1,663百万円(前年同期比0.2%減)とほぼ横ばいを確保、受注残高が1,668百万円(同30.2%増)と医療向け中心に豊富にあり、売上高1,546百万円(同9.9%増)、営業利益168百万円(同5.0%増)となった。 精密成形品事業は米中貿易摩擦などの影響を中国市場で受け、利益面では東南アジア市場で受注が確定している2020年度以降の自動車関連部品の増産のための工場改装・増設や品質管理要員の養成などの先行費用が発生したことにより、売上高1,780百万円(同4.8%減)、営業利益38百万円(同72.3%減)と低迷した。 経常利益はインドネシア子会社での評価替え等の為替差益差額58百万円、支払利息減等で11.5%減となった。 財務状況は緩やかに改善するも、引き続き財務体質強化が必要 2. 財務状況 同社はCDケースを中心とする情報通信関連業界から医療、自動車産業向けへの事業転換を図るなかで、リストラやタイでの洪水などを経験し、収益の長期低迷を経たのちにようやく海外での収益基盤が安定してきた。純資産も増加に転じ、自己資本比率も2018年12月期第2四半期にようやく20%超まで回復してきたが、更なる財務体質の強化が必要と考える。キャッシュ・フローについては海外工場の設備増強を継続しており、ここにきてフリー・キャッシュ・フローがマイナスに転じ、今後、改めて効率的な資金運用が求められる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《SF》
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