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三和HD Research Memo(10):日・米・欧3地域でトップライングロースに向けた取り組みが進む(2)

2019/7/1 15:50 FISCO
*15:50JST 三和HD Research Memo(10):日・米・欧3地域でトップライングロースに向けた取り組みが進む(2) ■三和ホールディングス<5929>の中期長期の成長戦略と進捗状況 2. コアビジネスの事業領域拡大と強化 (3) 欧州 ノボフェルムが担う欧州事業は、第二次3ヵ年経営計画の3年間において着実な成長を遂げた。その間の成長戦略は『NF3.0』による重点商品を軸にした成長基盤の確立だった。そうした戦略を反映し、産業用ドアは2018年度の売上高が約250百万ユーロと2014年度対比で2倍以上に成長し、欧州事業全体の成長のけん引役となった。 第三次中期経営計画においては、『産業用製品の更なる強化とNF4.0によるデジタル化推進』がテーマとして掲げられている。産業用製品の更なる強化とは、産業用オーバースライダーやドッグレベラーの強化だ。前者はオランダのアルファ買収(2014年)を契機に欧州事業の成長のけん引役となった。これに関して同社は、アルファにおいて工場拡張工事を実施し、生産能力を約2倍に増強した。2019年第1四半期から増設分が稼働しており、第三次中期経営計画においても引き続き成長エンジンとしての役割が期待されている。 ドッグレベラーもEC(eコマース)拡大などを背景に物流設備での導入が相次いでおり、同社の売上は成長が続いている。同社はこうした良好な外部環境を追い風に、NFドア(ポーランド)の設備増強や多品種化を進め、産業用製品のトータルソリューションプロバイダーとしての地位をしっかり固めることを目指している。 “NF4.0によるデジタル化”とは欧州各地の工場や管理部門において生産効率・業務効率の向上のためにシステム投資を行うことを意味している。2020年3月期の現地通貨ベースの営業利益が前期比1.7%増の30百万ユーロと低い伸びとなっているのは、NF4.0に伴うシステム投資の費用増を織り込んだことが要因だ。 欧州に関しては、しかしながら、計画を上回ってくる可能性は十分あると弊社ではみている。同社の欧州展開では製品の強化の一方、販売の空白地帯を1つずつつぶしていくことも成長戦略の重要な1つとなっている。2018年1月に英国でボルトン・ゲート・サービス(BGS)を子会社化したのもその一環だ。直近では2019年5月にスウェーデンのRobust AGを買収し、北欧地域における事業展開の足掛かりを獲得した。今後も南欧、東欧等の空白地帯で同様の動きが起こる可能性があり、それらは業績押し上げ要因になるとみている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之) 《SF》
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総合建材メーカー「三和シヤッター工業」が中核の持株会社。鋼製シャッター、スチールドア、軽量引き戸などで国内トップシェア。北米、欧州など海外でも事業展開。シャッター、ドア事業のシェア拡大などに注力。 記:2024/08/10
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