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三和HD Research Memo(8):第三次中期経営計画を発表。「グローバル・メジャー」としての基盤確立に取り組む

2019/7/1 15:48 FISCO
*15:48JST 三和HD Research Memo(8):第三次中期経営計画を発表。「グローバル・メジャー」としての基盤確立に取り組む ■中期長期の成長戦略と進捗状況 1. 中長期の成長戦略の全体像 三和ホールディングス<5929>の中長期の成長戦略は、10年単位の長期ビジョンと、その実現に向けた具体的アクションプランと言える3ヶ年中期経営計画の2段構成となっている。現在は2013年度(2014年3月期)に策定した『三和グローバルビジョン2020』が長期ビジョンとなっている。 『三和グローバルビジョン2020』のキーワードは“グローバル・メジャー”だ。国内市場においてはトップブランドの地位を確立した同社だが、成熟が進んだ国内市場での成長余地は限定的だ。そこで同社は2000年代に入ると欧米でM&Aを重ねて海外事業の業容拡大を急いだ。当時の同社は、2001年度から2012年度までの『2010ビジョン』を策定し、グローバル経営の初期段階という位置付けのもと、グローバル化と製品の多品種化に取り組んだ。欧米での事業基盤の確立や国内の商品ラインアップ拡充において成果を上げる一方、アジア事業やサービス事業のグローバル展開、グローバルシナジーなどの面では課題が残った。 それに続く『三和グローバルビジョン2020』では、“「動く建材」のグローバル・メジャーとして、世界中のお客様に安全・安心・快適な商品とサービスを提供する”をテーマに掲げ、グローバル経営の新たな飛躍を目指している。同社は目指す姿として、“日米欧における不動のトップブランドの確立”など4項目を掲げている。 『三和グローバルビジョン2020』のもと、アクションプランとしての中期経営計画に取り組んできた同社であるが、現在は2019年3月期をもって第二次3ヵ年経営計画を終了し、新たな第三次中期経営計画(2020年3月期−2021年3月期)に取り掛かったところにある。第三次中期経営計画が2ヶ年となっているのは、現行の長期ビジョンが2020年度(2021年3月期)を区切りとしていることに合わせたためだ。 業績の動向の項でも触れたが、第二次3ヵ年経営計画最終年度に当たる2019年3月期は、中期経営計画の業績計画に対して、売上高こそ計画を達成したものの、同社が最も重視する収益性、すなわち営業利益と営業利益率の面では計画に未達となり、達成は第三次中期経営計画へと持ち越されることとなった。 第三次中期経営計画の位置付けは“「グローバル・メジャー」としてのトップブランドの基盤を確立する2ヶ年”というものだ。同社の狙いはあくまで“トップブランドの確立”であるが、今回そこに“基盤”を加えている点に、第二次中期経営計画での業績(特に利益面)計画未達の影響が感じられる。 具体的な基本戦略は5つから成っている。第1は日・米・欧それぞれにおいて、コアビジネスの事業領域の拡大強化だ。第2・第3は成長事業への取り組みで、第2としてサービス分野の強化が、第3として中国・アジア事業の基盤拡充が挙げられている。第4・第5は企業としてのインフラ(経営基盤、内部体制など)の強化で、第4として働き方改革と生産性向上、第5としてESG推進と社会からの信頼される企業体質の構築が掲げられている。これら5つの基本戦略のうち、第1~第3の3項目については以下に詳述する。 これらの取り組みを通じて目指す数値目標には、2021年3月期において売上高4,500億円、営業利益375億円、営業利益率8.3%などの数値が掲げられている。 セクター別動向では、三和シヤッター工業、国内子会社、ODCはそれぞれの事業規模に見合った形で全社ベースの業績の押し上げに貢献すると計画されている。ノボフェルムについては売上高は減収、利益も伸び率が他セクターよりも低いと予想されている。これは為替要因によるもので、現地通貨ベースの業績は着実に増収増益となると予想されている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之) 《SF》
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国内最大のシャッター・ドアメーカー。軽量シャッターやガレージドアに強み。M&Aで欧米拡大。24.3期3Q累計は再開発案件や工場建設を追い風に国内が好調。米国の採算改善も利益に効く。通期連続最高業績を計画。 記:2024/03/09
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