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前場に注目すべき3つのポイント~米CPIの結果や米銀大手決算を材料視~

2025/1/16 8:54 FISCO
*08:54JST 前場に注目すべき3つのポイント~米CPIの結果や米銀大手決算を材料視~ 16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■米CPIの結果や米銀大手決算を材料視 ■奥村組、2Q営業利益 87.7%減 7.91億円 ■前場の注目材料:三菱電機、産学官研究開発費1000億円に、国内外で幅広く連携 ■米CPIの結果や米銀大手決算を材料視 16日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。15日の米国市場は、NYダウが703ドル高、ナスダックは466ポイント高だった。2024年12月の米消費者物価指数(CPI)は、コア指数が予想外に鈍化したことで、過度なインフレ警戒が和らいだ。また、ゴールドマン・サックスなど米銀大手の決算が好感された。イスラエルとハマスが停戦で合意との報道で中東情勢の改善期待を受けた買いも強まり、一段高となった。シカゴ日経225先物は大阪比365円高の38755円。円相場は1ドル156円30銭台で推移している。 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。注目された12月の米CPIは、前日の卸売物価指数(PPI)同様にインフレリスクを後退させる形となった。東京市場においても直近の下落に対する自律反発の流れが強まりやすいだろう。米銀大手の決算反応が好感されるほか、エヌビディアが6営業日ぶりに反発したことで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への手掛かり材料になりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時38230円まで売られた後の切り返しで200日線を上回って終えた。39000円近辺に位置する75日線が意識されやすく、同水準を捉えてくるようだと、押し目待ち狙いの買いに勢いが付きそうである。昨日の日経平均株価は200日線を回復して始まったものの、その後の弱い値動きで前日の終値水準で終えていた。下へのバイアスが強まりやすいなか、再び同線を上回ってくるようだと、センチメントを明るくさせそうである。 一方で、20日にトランプ次期米大統領の就任式を控えており、就任式後の関税政策への警戒は根強い。200日線突破から75日線に接近する局面においては、強弱感が対立しやすいだろう。物色はアドバンテスト<6857>などハイテク株のリバウンド狙いのほか、決算を受けた米銀大手の強い上昇を受けて、メガバンクなどへの資金流入が意識されやすいところである。また、ナスダック指数が6営業日ぶりに反発したことで、中小型株への物色も強まりやすいだろう。 ■奥村組、2Q営業利益 87.7%減 7.91億円 奥村組<1833>が発表した2025年3月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比2.7%増の1393億3900万円、営業利益は同87.7%減の7億9100万円だった。土木事業の売上総利益率が悪化したことにより、営業利益は減少。子会社である石狩バイオエナジー合同会社が運営する発電施設において発生した爆発事故に起因する商業運転の停止により、同社が適用していた為替予約にかかるヘッジ会計を中止したことに伴い、営業外費用に為替予約評価損を計上したことにより、最終損益は赤字、経常損益は赤字となった。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(43221.55、+703.27) ・ナスダック総合指数は上昇(19511.23、+466.84) ・SOX指数は上昇(5153.67、+107.71) ・シカゴ日経先物は上昇(38755、+365) ・VIX指数は低下(16.12、-2.59) ・米原油先物は上昇(80.04、+2.54) ・米長期金利は低下 ・活発な自社株買い ・東証による企業価値向上の要請 ・三菱電機<6503>産学官研究開発費1000億円に、国内外で幅広く連携 ・コーセー<4922>インド社に出資、化粧品新ブランド視野 ・伊藤忠<8001>英グリーン水素製造に出資 ・横河電機<6841>洋上風力向けシステム発売、海底ケーブルを常時監視 ・コニカミノルタ<4902>保護具不備をAIで検出、国内・アジア市場投入 ・ミネベアミツミ<6479>ボールベアリング、大塚ローテック製腕時計に採用 ・Jパワー<9513>石炭火力効率化、LNG並み低炭素狙う ・カネカ<4118>東亞合成との塩ビ樹脂の製造委託契約を終了 ・旭化成<3407>EV向け提案加速、電子部品、共創に手応え ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 12月国内企業物価指数(予想:前年比+3.8%、11月:+3.7%) <海外> ・09:30 豪・12月失業率(予想:前年比+2.6%、11月:+2.6%) 《ST》
関連銘柄 11件
1833 東証プライム
3,770
1/17 15:30
-30(%)
時価総額 145,767百万円
1907年創業のゼネコン中堅。土木事業、建築事業、投資開発事業を展開。トンネル技術、免震技術などが強み。関西国際空港旅客ターミナルビルなどで施工実績。配当性向70%以上目安。不動産事業の拡大等に取り組む。 記:2024/10/07
3407 東証プライム
1,032
1/17 15:30
-10.5(%)
時価総額 1,438,538百万円
総合化学大手。1922年創業。アクリロニトリルや人工皮革、感光性ドライフィルム等を手掛ける。住宅事業や建材事業、医薬事業等も展開。自動車内装材事業では価格転嫁が進捗。建築請負部門では平均単価が上昇。 記:2024/11/27
4118 東証プライム
3,610
1/17 15:30
+13(%)
時価総額 238,260百万円
苛性ソーダ・塩ビから発砲樹脂、電子材料、医療機器、食品素材等を手掛ける。液状樹脂は建築用シーリング材として国内トップシェア。ポリイミドフィルム、アクリル樹脂は出荷順調。事業ポートフォリオの変革推進。 記:2024/11/11
4902 東証プライム
618.3
1/17 15:30
+1.6(%)
時価総額 310,797百万円
カラー複合機、ITサービス等を手掛けるデジタルワークプレイス事業が主力。デジタルカラー印刷機、X線関連機器に強みを持つヘルスケア事業等も。産業印刷ユニットではラベル印刷機、加飾印刷機等が販売台数増。 記:2024/12/15
4922 東証プライム
6,737
1/17 15:30
+151(%)
時価総額 408,215百万円
大手化粧品メーカー。1946年創業。コスメデコルテ、雪肌精、エスプリークなど有力ブランド多数。アジアなど海外でも事業展開。アルビオンを傘下に持つ。グローバル展開加速、独自商品の積極的な開発等に取り組む。 記:2024/10/14
6479 東証プライム
2,478
1/17 15:30
+47.5(%)
時価総額 1,058,307百万円
ミネベア、ミツミ電機の経営統合で誕生した総合精密部品メーカー。ミニチュアボールベアリングなどで世界トップシェア。超精密機械加工技術が強み。配当性向は20%程度目処。高付加価値製品の拡販などに注力。 記:2024/08/06
6503 東証プライム
2,544
1/17 15:30
-6(%)
時価総額 5,375,986百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6841 東証プライム
3,369
1/17 15:30
+4(%)
時価総額 904,998百万円
生産制御システム、流量計、差圧・圧力伝送器等の制御事業が主力。1915年創立。波形測定器、光通信関連測定器等の測定器事業も。分散形制御システムに強み。マテリアル部門は化学、マイニングの顧客基盤拡大図る。 記:2024/10/10
6857 東証プライム
9,158
1/17 15:30
-37(%)
時価総額 7,016,319百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8001 東証プライム
7,104
1/17 15:30
-31(%)
時価総額 11,259,059百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
9513 東証プライム
2,435.5
1/17 15:30
+21(%)
時価総額 445,821百万円
電力会社への電力供給等を行う電力会社。大規模石炭火力発電所や大規模水力発電所等を手掛ける。風力発電所の建設で国内トップレベルの実績。27.3期当期純利益620億円程度目標。再エネ発電電力量の増大図る。 記:2024/11/09