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後場に注目すべき3つのポイント~半導体株に押される展開もTOPIXはプラス圏推移

2024/3/14 12:24 FISCO
*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント~半導体株に押される展開もTOPIXはプラス圏推移 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日続落、半導体株に押される展開もTOPIXはプラス圏推移 ・ドル・円は小じっかり、米金利は底堅い ・値下り寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位はアドバンテスト<6857> ■日経平均は4日続落、半導体株に押される展開もTOPIXはプラス圏推移 日経平均は4日続落。前日比70.75円安(-0.18%)の38625.22円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えている。 13日の米国市場はまちまち。ダウ平均は37.83ドル高(+0.10%)の39043.32ドル、ナスダックは87.87ポイント安(-0.54%)の16177.77、S&P500は9.96ポイント安(-0.19%)の5165.31ポイントで取引を終了した。2カ月連続で予想を上回った2月の消費者物価指数(CPI)を巡る判断が分かれ、寄り付き後からまちまち。その後、長期金利の上昇に伴うハイテクの売りに拍車がかかり、相場全体の重しとなった。しかし、14日に発表を控える生産者物価指数(PPI)や来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで動意乏しく、終盤にかけ調整色が強まり、ダウは上げ幅を縮小し終了。 ナスダックの下落を受けて、東京市場はハイテク株を中心に売り優勢で取引を開始。東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体関連が日経平均を押し下げており、日経平均は前日比マイナス圏での推移となった。一方、時価総額が大きい資源関連株や電力株が上昇したことからTOPIXは前日比プラス圏で前場の取引を終えるなど、東証プライム市場の57%が上昇するしっかりとした地合いに。 日経平均採用銘柄では、東京エレクトロン、アドバンテストのほか、スクリーンHD<7735>、ルネサスエレクトロニクス<6723>と半導体関連銘柄の下げが目立ったほか、キーエンス<6861>、信越化<4063>、村田製作所<6981>もさえない。日経平均採用以外の銘柄では、足元盛り上がっていたさくらインターネット<3778>、三井ハイテック<6966>、三井E&S<7003>が売り優勢となった。 一方、浮体式洋上風力で企業連合の動きが報じられたことから、関西電力<9503>、東京電力HD<9501>、中部電力<9502>など電力株が買われたほか、金価格上昇が影響して住友鉱<5713>、三菱マテリアル<5711>が大幅高。このほか、ENEOSホールディングス<5020>、INPEX<1605>といった原油関連銘柄も上昇した。 セクターでは、パルプ・紙、サービス業、銀行業、電気機器、機械などが下落した一方、石油・石炭製品、鉱業、電気・ガス業、非鉄金属、繊維製品などが上昇した。 為替は1ドル147円80銭水準と寄付き時点との比較では目立った動きは見られない。来週18-19日に開催される日本銀行の金融政策決定会合では「マイナス金利の解除が議論される」との見方が強まっているが、13日の春闘集中回答日のイベントを通過したことで為替を中心とした思惑的な売買も一巡した可能性はある。東証プライム市場の売買代金は先週比では減少し様子見姿勢が徐々に強まっていることなどから、日経平均は25日移動平均が位置する38500円水準で、来週の日銀イベントを迎えそうだ。後場の日経平均は切り返す可能性はあるが、前日終値水準から大きく上昇、といった展開は難しいだろう。 ■ドル・円は小じっかり、米金利は底堅い 14日午前の東京市場でドル・円は小じっかりの値動きとなり、147円53銭から147円92銭まで値を上げた。米10年債利回りの上昇は一服も底堅く推移し、ドルは売りづらい。一方、日経平均株価は下げ幅を縮小し、日本株安による円買いを弱めている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は147円53銭から147円92銭、ユーロ・円は161円56銭から161円87銭、ユーロ・ドルは1.0943ドルから1.0954ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アウンコンサルティング<2459>、日本精蝋<5010>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下り寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位はアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・ユーロ圏・1月鉱工業生産:前月比-3.2%(予想:-1.8%、12月:+1.6%←+2.6%) 【要人発言】 ・米下院 「TikTok分離法案を可決、分離売却か禁止受け入れ迫る」 <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《CS》
関連銘柄 19件
1605 東証プライム
2,005
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 2,524,568百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
2459 東証スタンダード
176
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,321百万円
海外向けSEO、Web広告、SNS広告等を手掛ける。グローバルBtoB企業向けアウトバウンドマーケティング支援に経営資源配分。グローバルマーケティング領域の事業強化図る。新サービス「SEOガイド」を開始。 記:2024/06/04
3778 東証プライム
4,920
11/22 15:30
+445(%)
時価総額 206,104百万円
データーセンター運営会社。国内有数規模のデータセンターを自社所有。双日の持分法適用会社。クラウドインフラストラクチャーサービスは成長。24年1月から生成AI向けGPUクラウドサービスの提供を開始。 記:2024/06/07
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
5010 東証スタンダード
269
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 6,026百万円
国内唯一のワックス専業メーカー。1929年創業。パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の製造・販売を行う。ワックス国内販売シェアトップ。高品質製品群の強化、固定費削減の徹底などに取り組む。 記:2024/08/26
5020 東証プライム
812.9
11/22 15:30
+25.6(%)
時価総額 2,465,405百万円
ENEOS、JX石油開発、JX金属などを傘下に収める持株会社。石油元売り国内トップ。機能材事業、電気事業、再生可能エネルギー事業等も手掛ける。機能材事業の収益改善図る。JX金属が東証に新規上場申請。 記:2024/10/14
5711 東証プライム
2,449.5
11/22 15:30
+33(%)
時価総額 322,085百万円
非鉄大手。銅精錬から銅加工品、電材、超硬工具まで幅広い。リサイクル技術による廃棄物の再資源化も。半導体関連製品などが販売回復。精錬所の生産トラブルも解消。資源循環事業の強化に向け、欧州統括会社設立へ。 記:2024/07/23
5713 東証プライム
3,823
11/22 15:30
-41(%)
時価総額 1,111,782百万円
総合非鉄素材メーカー。1590年創業。住友グループの源流。資源開発、銅など非鉄金属の製錬、機能性材料の製造・販売等を行う。材料事業では車載用電池材料の需要が底堅い。資源部門では菱刈鉱山が順調な操業継続。 記:2024/07/02
2,012
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6966 東証プライム
763
11/22 15:30
-7(%)
時価総額 150,566百万円
モーターコア製品等の製造・販売を行う電機部品が主力。リードフレーム、プレス用金型、平面研削盤等も手掛ける。福岡県北九州市に本社。車載用モーターコアで世界トップシェア。生産性向上、原価低減に取り組む。 記:2024/10/14
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7003 東証プライム
1,555
11/22 15:30
+50(%)
時価総額 160,319百万円
舶用エンジン、コンテナクレーン等を手掛ける総合重工メーカー。1917年に旧三井物産造船部として創業。舶用大型エンジン、港湾クレーンで国内トップシェア。舶用推進、港湾物流の中核事業中心に収益力強化進める。 記:2024/10/12
9,067
11/22 15:30
-31(%)
時価総額 921,117百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
558.8
11/22 15:30
-2.2(%)
時価総額 898,002百万円
電力事業を行う東京電力グループの事業持株会社。福島第一原発の廃炉作業や賠償・除染事業に重点。電気代の値上げは寄与するが、原油高や節電進み環境厳しい。柏崎刈羽原子力発電所7号機は再稼働の時期を見通せず不透明。 記:2024/07/13
9502 東証プライム
1,639.5
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 1,242,741百万円
国内電力3位。中部電力パワーグリッド、中部電力ミライズ等を傘下に持つ。東京電力フュエル&パワーとの合弁で国内最大の発電会社のJERA。連結配当性向30%以上目指す。26.3期経常利益2000億円以上目標。 記:2024/06/09
9503 東証プライム
1,850
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,736,656百万円
関西地盤の電力会社。国内電力業界2位。発電量に占める原発依存度が高い。情報通信事業、総合不動産事業等も手掛ける。高浜原発3、4号機は運転期間延長認可。中計では26.3期経常利益3600億円以上目標。 記:2024/06/17