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前場に注目すべき3つのポイント~実質2024年相場入りで押し目買い意欲は強い~

2023/12/28 8:44 FISCO
*08:44JST 前場に注目すべき3つのポイント~実質2024年相場入りで押し目買い意欲は強い~ 28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■実質2024年相場入りで押し目買い意欲は強い ■DCM、24/2上方修正 純利益225億円←187億円 ■前場の注目材料:レスターHD、物流効率化へ半導体倉庫を集約、3PL活用、24年問題に対応 ■実質2024年相場入りで押し目買い意欲は強い 28日の日本株市場は、やや利食い優勢ながら底堅さが意識されやすいだろう。27日の米国市場は、NYダウが111ドル高、ナスダックは24ポイント高だった。NYダウは過去最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げを織り込み、長期金利が大幅に低下するなど、金利先安観からハイテクが買われた。市場参加者が限られ、高値警戒感から売り買いが交錯する場面もみられたが、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円安の33450円、円相場は1ドル141円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均は4日続伸で一時33700円台を回復したこともあり、利食いが入りやすいところでもあろう。ただし、NYダウが過去最高値を更新するなど先高観は強く、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。そのため、利食い優勢ながらも底堅さが意識されやすいと考えられ、バブル崩壊後の高値更新を意識したセンチメントは継続しよう。 足もとでは東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が堅調な値動きを見せており、AI向け半導体の需要拡大が見込まれるなか、半導体株への買い意欲は強そうだ。また、地政学リスクの高まりから昨日は海運株が買い戻される流れとなった。配当志向の物色も意識されやすいなか、買いが継続するかが注目されるところである。一方で、FRBによる利下げ観測が強まるなか、円相場は1ドル141円台と円高に振れて推移しており、トヨタ<7203>など輸出関連の一角などは利益確定の流れが優勢となりやすい。 そのほか、昨日はグロース250指数が2.5%の上昇を見せた。依然として年初の水準を下回っており、出遅れ感が目立つ。市場参加者が限られるなかであり、荒い値動きが警戒されやすいところではあるものの、出遅れ修正を意識した個人主体の中小型株物色が活発化する可能性がありそうだ。実質2024年相場入りとなり、新NISAによる需給期待も底堅さにつながりそうである。 ■DCM、24/2上方修正 純利益225億円←187億円 DCM<3050>は2024年2月期業績予想の修正を発表。純利益を187億円から225億円に上方修正した。ケーヨー<8168>へのTOBにおける株式の段階取得にともなう差益76億円を特別利益として計上した。営業利益は310億円から290億円に下方修正し、一転減益となる。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(33681.24、+375.39) ・NYダウは上昇(37656.52、+111.19) ・ナスダック総合指数は上昇(15099.18、+24.60) ・SOX指数は上昇(4214.59、+7.14) ・VIX指数は低下(12.43、-0.56) ・米長期金利は低下 ・米国のインフレ沈静化観測 ・レスターHD<3156>物流効率化へ半導体倉庫を集約、3PL活用、24年問題に対応 ・島津製作所<7701>京大iPS細胞研などと連携、肝硬変への細胞療法開発 ・三菱ガス<4182>デンマークのAPモラー・マースクなどと、脱炭素で連携 ・三井物産<8031>インド電動バス製造に出資 ・アイシン<7259>東大と、高性能「固体冷媒」開発、温室ガス対策 ・リケンNPR<6209>シンワバネス買収、工業用ヒーター拡充 ・日本精工<6471>中国でR&D拡充、EV向け軸受攻勢 ・JUKI<6440>古着に付加価値、アップサイクルイベント開始 ・SCREEN<7735>社長・広江敏朗氏、パッケージなど新規注力 ・NEC<6701>アサヒ飲料と収益戦略立案をAIで高度化、専門家同等の需要予測精度 ・AGC<5201>医薬製造受託で攻勢、日米欧3極連携で成長 ・岩谷産業<8088>PET樹脂容器の温室ガス可視化、データ実証 ・戸田建設<1860>ドローンがトンネル内障害物回避、実証 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 11月鉱工業生産速報値(前月比予想:-1.6%、10月:+1.3%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 17件
1860 東証プライム
979.9
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 316,172百万円
1881年創業のゼネコン準大手。建築事業が主力。土木事業、海外事業、浮体式洋上風力発電事業等も。丸の内オアゾ、さいたま合同庁舎などで施工実績。海外事業などへの成長投資で事業ポートフォリオの強化を図る。 記:2024/10/07
3050 東証プライム
1,410
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 221,370百万円
ホームセンター大手。カーマ、ダイキ、ホーマックの経営統合によって誕生した持株会社。24年2月末時点のグループ店舗数は840店舗。配当性向は35%目安。販促強化でDCMブランドの売上構成比率は上昇。 記:2024/06/09
3156 東証プライム
2,426
11/22 15:30
-30(%)
時価総額 72,957百万円
半導体商社。UKCHD、バイテックHDが経営統合。太陽光発電所や植物工場等のエコソリューション事業も。SBIHDと資本業務提携。27.3期売上8000億円目標。産機領域ではマシンビジョン領域への注力図る。 記:2024/07/01
4182 東証プライム
2,910.5
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 646,827百万円
メタノール、芳香族化学品等のグリーン・エネルギー&ケミカル事業、無機化学品等の機能化学品事業が柱。BT積層板、脱酸素剤等で世界トップシェア。不採算事業の見直し・再構築図る。27.3期売上8500億円目標。 記:2024/10/09
5201 東証プライム
4,623
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,005,202百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
6209 東証プライム
2,419
11/22 15:30
-18(%)
時価総額 68,332百万円
リケン、日本ピストンリングの経営統合で2023年に誕生。ピストンリング等の自動車・産業機械部品事業が主力。管継手等の配管・建設機材事業も。ピストンリング事業では生産性改善による収益力の強化に取り組む。 記:2024/10/14
6440 東証プライム
406
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 12,129百万円
工業用ミシン、家庭用ミシンなどの縫製機器&システム事業が主力。工業用ミシンで世界トップシェア。チップマウンタなどの産業装置等も手掛ける。産業装置では営業体制の強化により、高速機需要の取り込みを図る。 記:2024/07/02
6471 東証プライム
672.3
11/22 15:30
+5.7(%)
時価総額 336,150百万円
独立系ベアリングメーカー。1916年設立。ベアリングで国内トップシェア、世界シェアは3位。産業機械事業、自動車事業が柱。配当性向は30~50%目標。25.3期は産業機械事業における拡販などを見込む。 記:2024/07/26
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7259 東証プライム
1,614.5
11/22 15:30
-5.5(%)
時価総額 1,306,169百万円
トヨタ系自動車部品メーカー。駆動ユニット、電動ウォーターポンプ、パワースライドドアで世界シェアトップクラス。トヨタ以外ではステランティス社などが得意先。政策保有株式のゼロ化、グローバル在庫の圧縮図る。 記:2024/09/02
7701 東証プライム
4,269
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 1,263,923百万円
クロマト分析システムなどの計測機器事業が主力。1875年創業。医用機器、産業機器、航空機器等も。産業用ターボ分子ポンプで世界シェアトップクラス。京都府京都市に本社。リカーリングビジネスの拡大等に注力。 記:2024/10/08
9,067
11/22 15:30
-31(%)
時価総額 921,117百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8088 東証プライム
1,876
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 439,447百万円
総合エネルギー事業を主力とする独立系専門商社。LPガス等の供給、水素ガスや産業用ロボット、次世代自動車向け二次電池材料等を手掛ける。コスモエネルギーHDと資本業務提携。カーボンオフセットガスの販売を強化。 記:2024/06/11
8168 東証プライム
1,298
12/29 15:00
+1(%)
時価総額 84,552百万円
関東地盤のホームセンター。東北、東海、近畿にも進出。DCMHDと資本業務提携。1店舗の全面改装実施。24.2期2Qは洗車用品等が堅調。DCMHDによるTOBは成立、同社株は24年1月4日付けで上場廃止へ。 記:2023/12/08