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前場に注目すべき3つのポイント~32000円キープできず、押し目狙いの買い意欲も冷え込む~

2023/10/19 8:39 FISCO
*08:39JST 前場に注目すべき3つのポイント~32000円キープできず、押し目狙いの買い意欲も冷え込む~ 19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■32000円キープできず、押し目狙いの買い意欲も冷え込む ■日本光電、2Q上方修正 営業利益 70億円←60億円 ■前場の注目材料:タカミヤ、関東に建設用足場の新拠点、研究開発を促進 ■32000円キープできず、押し目狙いの買い意欲も冷え込む 19日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。18日の米国市場はNYダウが332ドル安、ナスダックは219ポイント安だった。中東情勢の緊迫化を背景に原油相場が上昇したことから、売りが先行した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)において、米国経済の底堅さが再確認されたため長期金利が上昇したことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、日中大阪比400円安の31640円。円相場は1ドル149円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売りが先行することになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで開始直後に32070円まで買われる場面も見られたが、同水準に位置する25日線に上値を抑えられる格好から軟化し、一時31590円まで下げる場面も見られた。直近の保ち合いレンジの下限に接近してきており、短期筋による売り仕掛け的な動きが入りやすいだろう。 昨日は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の宮園雅敬理事長が講演で、日本株のアクティブファンドの選定作業を進めていると報じられたことを手掛かりに、東エレク<8035>の強い動きが見られていた。ただし、米政権による対中輸出規制が嫌気されてエヌビディアは大幅に続落しており、改めて指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷となりそうだ。 また、米国では取引終了後に決算を発表したテスラは、予想を下回ったとして時間外取引で3%を超える下落で推移している。ネットフリックスは決算評価から時間外で12%を超える上昇を見せているものの、足もとの不安定な需給状況のなかでは、テスラの下げに連動しやすいと考えられる。日経平均は25日線に上値を抑えられるなか、節目の32000円をキープできない状況のため、再びボリンジャーバンドの-1σ水準が意識されやすく、押し目狙いの買い意欲も冷え込みそうである。 物色の流れとしては原油高を背景に資源株などには短期的な値幅取り狙いの動きが意識されるほか、発表数は少ないものの決算を手掛かりとした個別物色にとどまりそうだ。 ■日本光電、2Q上方修正 営業利益 70億円←60億円 日本光電<6849>は第2四半期業績予想の修正を発表。売上高は985億円から1030億円、営業利益を60億円から70億円に上方修正した。国内では消耗品・サービス事業が想定を上回って推移したほか、為替が想定より円安に推移したことから、売上、利益ともに前回発表予想を上回る見込みとなった。2024年3月期通期予想については現在精査中であり、11月8日に予定している上期決算発表時に公表する。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(32042.25、+1.96) ・1ドル=149.80-90円 ・米原油先物は上昇(88.32、+1.66) ・活発な自社株買い ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・NTT<9432>NTT東、中小支援を拡充、AIで最適な商材提案 ・タカミヤ<2445>関東に建設用足場の新拠点、研究開発を促進 ・エンシュウ<6218>独SWと提携、EV部品向けMCで協業 ・TOPPANHD<7911>富士通と医療・健康データ利活用で協業 ・東邦ガス<9533>大陽日酸と水素設備の活用・販路拡大で協業 ・カシオ計算機<6952>12万件超の個人情報漏えい、教育アプリに不正アクセス ・三菱ケミカルG<4188>炭素繊維加工のイタリア社を完全子会社化 ・三菱商事<8058>豪の原料炭2権益売却、BHPと最大6100億円 ・タムラ製作所<6768>放射ノイズ50%低減したスイッチングトランス量産 ・浜松ホトニクス<6965>高精度大量プラ選別、反射光撮影用に新センサー ・コスモエネHD<5021>積水化学と炭素回収・利用で連携、独自触媒でCO変換 ・帝人<3401>スーパー大麦を欧で拡大、蘭社通じ販売 ・三井不<8801>愛知・安城に環境対応型の大型商業施設、25年春開業 ・デンカ<4061>タイで導電材料生産、600億円投じ新拠点 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 9月貿易収支(予想:-4515億円、8月:-9378億円) <海外> ・09:30 豪・9月失業率(予想:3.7%、8月:3.7%) ・09:30 豪・9月雇用者数増減(予想:+2.00万人、8月:+6.49万人) 《ST》
関連銘柄 16件
2445 東証プライム
432
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 20,125百万円
建設用仮設資材の販売・レンタルが主力。建設工事に関するサービスをワンストップで提供。住宅用建材や農業用ハウス、防災用品等も。韓国、ベトナムに生産拠点。鳶職人特化型求人サイトを開設。販売事業は堅調。 記:2024/09/28
3401 東証プライム
1,372.5
11/22 15:30
+43.5(%)
時価総額 271,692百万円
1918年創立の化学メーカー。マテリアル事業、繊維・製品事業が柱。パラ系アラミド繊維で世界トップシェア。在宅酸素療法用酸素濃縮装置などに強み。アラミド、炭素繊維などは新規用途開発の推進などに取り組む。 記:2024/10/05
4061 東証プライム
2,131
11/22 15:30
+13.5(%)
時価総額 188,713百万円
1915年設立の総合化学メーカー。クロロプレンゴム、球状シリカと世界トップシェア。電子回路基板や半導体工程用材料、ワクチン、肥料、ABS樹脂等も手掛ける。アセチレンブラックの生産・販売体制の強化に注力。 記:2024/10/08
4188 東証プライム
830.8
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
6,733
11/22 15:30
+154(%)
時価総額 594,887百万円
コスモ石油、コスモエネルギー開発、コスモ石油マーケティングなどを傘下に収める持株会社。岩谷産業の持分法適用関連会社。再生可能エネルギー事業等も。半導体レジスト用樹脂など機能化学品の収益拡大に注力。 記:2024/08/10
6218 東証スタンダード
590
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 3,748百万円
1920年設立の工作機械メーカー。マシニングセンタ、システムライン、半導体レーザー加工機等を手掛ける。ヤマハ発動機などが主要取引先。工作機械事業の新市場への拡販、部品加工事業の拡大・強化などに注力。 記:2024/08/09
6768 東証プライム
512
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 42,379百万円
トランス、ゲートドライバ、昇圧リアクタ等の製造・販売を行う電子部品関連事業が柱。1924年創業。電子化学実装関連事業、情報機器関連事業も。エアコン向けリアクタで国内トップシェア。グローバル展開の強化図る。 記:2024/10/14
6849 東証プライム
2,163
11/22 15:30
-11.5(%)
時価総額 369,791百万円
医用電子機器メーカー。国内で唯一AEDを製造。脳波計、生体情報モニタなどで国内トップシェア。医療機器の設置工事、保守サービス等も。総還元性向35%以上目安。製品競争力の強化、北米事業の成長等に注力。 記:2024/06/29
6952 東証プライム
1,076.5
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 268,071百万円
「G-SHOCK」シリーズなどの時計事業、関数電卓や電子辞書などのEdTech事業が柱。電子ピアノなどの電子楽器、電子文具等も。関数電卓は世界で高シェア。時計事業では直営店、直販ECビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
6965 東証プライム
1,816
11/22 15:30
+10.5(%)
時価総額 599,585百万円
光電子増倍管などの電子管事業、光半導体素子などの光半導体事業が柱。光電子増倍管は世界トップシェア。小惑星探査機「はやぶさ」などで納入実績。海外売上高比率は70%超。学術向け光電子増倍管は売上順調。 記:2024/07/07
7911 東証プライム
4,026
11/22 15:30
+22(%)
時価総額 1,283,110百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8058 東証プライム
2,646.5
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 11,059,771百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
8801 東証プライム
1,257
11/22 15:30
+11.5(%)
時価総額 3,534,336百万円
大手総合デベロッパー。オフィスビル、商業施設等の賃貸が主力。連結子会社に三井不動産レジデンシャル、三井不動産リアルティ、東京ドームなど。データセンター事業の強化図る。27.3期純利益2700億円以上目標。 記:2024/08/30
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9533 東証プライム
3,851
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 405,341百万円
都市ガスの製造、供給、販売が主力。業界3位。1922年創立。愛知県、岐阜県、三重県の3県中心に事業展開。電気供給事業、ガス機器販売等も。顧客数は約300万件。再生可能エネルギー電源の拡大等に取り組む。 記:2024/10/29