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9月のくりっく365、ドル・円は下げ渋り、ユーロ・円はじり安か

2023/9/8 14:01 FISCO
*14:01JST 9月のくりっく365、ドル・円は下げ渋り、ユーロ・円はじり安か 東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」は、2023年8月の取引数量が前月比11.0%減の230万1871枚、1日の平均取引数量は10万80枚と前月比で減少した。月末時点の証拠金預託額は4788.46億円と前月比で19.08億円増加した。取引通貨量では、米ドル、メキシコペソ、トルコリラ、南アフリカランド、豪ドルの順となった。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、8月の取引数量が前月比24.5%増の433万1547枚、1日の平均取引数量は18万8398枚と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は813.00億円となり、前月比で17.92億円の減少となった。 取引数量トップは米ドル・円で75万5080枚(前月比16.5%減)であった。7月末の日銀金融政策決定会合の結果を受けてドル・円は140円台へ回復した。さらに、8月17日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で引き続きインフレ抑制の必要性が強調されたことで、利上げ継続への懸念が再浮上。米10年債利回り上昇などに後押しされドル・円は強含みで進行し、一時年初来高値となる147円37銭まで上昇した。メキシコペソ・円は57万7836枚(前月比9.2%増)であった。米国債の格下げやブラジル中央銀行によるサプライズ利下げが響き、対円でペソは売られた。8月10日に市場の予想通り政策金利の据え置きが発表され、経済の底堅さ維持と政策金利高止まり見通しから、対円でペソは反発。8月27日にペソ・円は8円77銭まで上昇したが、31日にメキシコ中央銀行が為替ヘッジプログラム縮小を打ち出すと急落し、月末終値は8円54銭となった。 9月のドル・円は下げ渋りか。9月6日に神田財務官の円安けん制発言をうけて月初めにドル・円はやや反落している。ただ、市場関係者の中では日銀による介入実施はドル・円が150円台へ突入してからという見方が広がっているもよう。引き続き、為替介入を警戒しながらも円安基調は続くと予想する。ユーロ・円はじり安か。中国経済の急減速が警戒されており、ドイツ経済後退を発端とした欧州への影響が懸念材料となっている。ユーロ・円は8月30日に一時159円76銭まで上昇するなど高値圏で推移していたが、その後失速。中国経済減速への警戒感はユーロ売りにつながりそうだ。一方、9月14日に発表される欧州中央銀行(ECB)の政策金利が注目となりそうだ。追加利上げの可能性が否定できず、政策金利発表まではユーロを売りづらい面があるだろう。 《CN》