マーケット
7/2 15:15
40,074.69
+443.63
39,169.52
+50.66
暗号資産
FISCO BTC Index
7/2 23:03:27
10,126,910
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~株価の大幅高に対しては批判的な眼差しが必要か

2023/4/11 12:25 FISCO
*12:25JST 後場に注目すべき3つのポイント~株価の大幅高に対しては批判的な眼差しが必要か 11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅に3日続伸、株価の大幅高に対しては批判的な眼差しが必要か ・ドル・円は伸び悩み、米金利にらみ ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位ファーストリテ<9983> ■日経平均は大幅に3日続伸、株価の大幅高に対しては批判的な眼差しが必要か 日経平均は大幅に3日続伸。380.20円高の28013.86円(出来高概算4億9198万株)で前場の取引を終えている。 10日の米株式市場でダウ平均は101.23ドル高(+0.30%)と3日続伸。3月雇用統計の結果が労働市場の堅調さを示したため金利上昇を嫌気した売りが先行。その後、米国経済の見通しが改善し、金融システム不安も一段と後退する中、ダウ平均は上昇に転換。一方、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が強まり、金利先高観を重しにハイテクは軟調に推移、ナスダック総合指数は-0.02%と小幅に反落した。本日の日経平均は、ダウ平均の上昇や下落スタートながらも終盤にかけて下げ幅をほぼ取り戻したナスダックの動きを好感したほか、円安・ドル高も追い風に262.24円高からスタート。朝高後はもみ合いが続いていたが、香港ハンセン指数の上昇も支援要因に後半から騰勢を強めると、日経平均は28000円を回復して前場を終えた。 個別では、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅反発を受けて東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>の半導体のほか、太陽誘電<6976>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>、TDK<6762>などのハイテクが大きく上昇。三井物産<8031>、丸紅<8002>など商社も総じて高い。大幅増益決算が評価されたSHIFT<3697>が急騰し、好決算や新中期経営計画などが好感されたライフコーポ<8194>も急伸。USENNEXT<9418>も好決算が評価された。ほか、月次業績を手掛かりにMonotaRO<3064>が、決算を受けたあく抜け感や既存店売上高を材料にコスモス薬品<3349>が大幅高となった。 一方、第一三共<4568>、武田薬<4502>の医薬品、JR東海<9022>、JR東<9020>の陸運、JAL<9201>、ANA<9202>の空運など、ディフェンシブやリオープン(経済再開)の一角が軟調。ライク<2462>、東京個別指導学院<4745>は決算が嫌気されて大幅安。サカタのタネ<1377>も決算を受けて売られた。子会社の業績下方修正を材料にHEROZ<4382>は急落している。 セクターでは卸売、精密機器、電気機器が上昇率上位に並んだ一方、空運、水産・農林、医薬品の3業種が下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の75%、対して値下がり銘柄は19%となっている。 本日の東京市場は大幅高で、日経平均は28000円を回復している。要因は大きく分けて二つあると考える。一つは、日本銀行の植田和男総裁が10日、記者会見で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)について「継続するのが適当」と発言、2%の物価目標の達成も「簡単ではない」と述べ、現在の大規模緩和の修正観測が後退したことだ。これにより、円安・ドル高が進み、日本株の買い戻しに寄与しているようだ。 二つ目は指数寄与度の大きい半導体を中心としたハイテク株の上昇だろう。韓国のサムスン電子が先週末7日に発表した1-3月(第1四半期)決算は大幅減益で、利益は2009年の世界金融危機以来の低水準だった。しかし、メモリー半導体の減産を表明したことで需給の改善が加速するとの期待が高まったようで、決算直後のサムスン株は大幅に上昇。前日の米株式市場でもフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が+1.8%と5日ぶりに大幅反発した。 ほか、4月に入ってから半導体関連株の軟調ぶりが目立っていたが、関連株の1-3月期の株価パフォーマンスが良かっただけに、新年度相場入りに伴う国内金融機関の「益出し」が一時的な重しになっていた可能性も考えられる。こうした需給要因が改善したところに上述した複数の好材料が重なり、本日の半導体株の大幅上昇につながった可能性がありそうだ。 しかし、半導体などハイテクを巡る市況が本当に底入れしたかどうかは疑わしい。半導体の好不況の市況サイクルは3-4年と言われている。また、株価が市況に対して半年程先回りする傾向も踏まえると、たしかに最近多く見られる半導体市況の底入れを指摘する記事の解説にも一理ありそうだ。しかし、先述した韓国サムスン電子の四半期ベースの収益水準の動向をみると、なかなか自信をもって底入れとは判断しにくい。また、今回は新型コロナショック後のサプライチェーン(供給網)混乱の影響で、コロナ禍に半導体が過剰生産された経緯がある。この点がこれまでのサイクルとやや実情を異なるものにしている可能性には留意しておくべきだろう。つまり、水準としては底入れしたとしても、その後にV字回復とはならずにL字型で底這いが続く可能性も考えられるということだ。 また、ハイテクでは先週末に発表された安川電機<6506>の決算もやや気掛かりだ。こちらも四半期ベースの受注高をみると減少トレンドが鮮明で底入れしたとはまだ判断しにくい。半導体分野の影響が大きいACサーボモーターの受注は依然として低水準で調整継続しているほか、電気自動車(EV)投資の恩恵が大きいとされているロボット受注も前年同期比および前四半期比で減速している。今期見通しも市場コンセンサスを上回ったが、楽観的な印象が拭えないのか、前日の株価は下落、本日も反発は鈍い。 さらに、IT市場専門の調査会社IDCレポートは米スマートフォン大手、アップルの第1四半期におけるパソコン(PC)出荷台数が40%減少したとの分析を発表し、需要鈍化が警戒されている。IDCの一部専門家は「在庫は依然として健全な4-6週間分の範囲をはるかに超えている」、「大幅な値引きをしても、PCメーカーなどは在庫の高水準が7-9月に入っても続く可能性がある」などと指摘している。 投資家には、本日の株価上昇に対して強気になり過ぎることなく、批判的な眼差しで捉え、大幅高に対しては買い持ち高を削減するなど逆張り的な戦略で対応することを個人的には推奨する。 ■ドル・円は伸び悩み、米金利にらみ 11日午前の東京市場でドル・円は133円25銭から133円69銭まで値を上げたが、その後は失速した。米10年債利回りと米2年債利回りに連動した値動きで、ドルの方向感は乏しい。一方、日経平均株価は堅調でクロス円は円売りに押し上げられた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は133円25銭から133円69銭、ユーロ・円は144円88銭から145円35銭、ユーロ・ドルは1.0854ドルから1.0885ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アイビーシー<3920>、ステムリム<4599>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位ファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・中・3月消費者物価指数:前年比+0.7%(予想:+1.1%、2月:+1.0%) ・中・3月生産者物価指数:前年比-2.5%(予想:-2.5%、2月:-1.4%) 【要人発言】 ・ウィリアムズ米NY連銀総裁 「目先の利上げ観測がデータに反応していること、心強い」 「今後の利下げ予想について、さほど気にしていない」 ・鈴木財務相 「政府・日銀とも共同声明を見直す考えない認識と理解」 「金融政策手法は日銀に委ねられるべき」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 28件
1377 東証プライム
3,465
7/2 15:00
+20(%)
時価総額 164,279百万円
大手種苗会社。野菜種子や花種子、球根、農園芸資材等を種苗会社や農業生産者、園芸店等へ販売する。小売事業は足踏み。海外卸売事業は堅調。北中米ではブロッコリーやヒマワリなど主力品が好調。24.5期2Qは増収。 記:2024/02/26
2462 東証プライム
1,531
7/2 15:00
-3(%)
時価総額 31,332百万円
認可保育園等を運営する子育て支援サービス事業、人材派遣や紹介等を行う総合人材サービス事業が柱。介護関連サービス事業も。児童数は1万1800人超。配当性向30%程度目安。27.5期売上高1000億円目標。 記:2024/06/04
3064 東証プライム
1,830.5
7/2 15:00
-29.5(%)
時価総額 917,714百万円
間接資材のインターネット通販最大手。工場・工事用、自動車整備用等の間接資材を販売。取扱商品は約2200万点。登録会員数は910万6521口座。購買管理システム事業は高成長。23.12期通期は2桁増収増益。 記:2024/04/15
3349 東証プライム
13,005
7/2 15:00
+55(%)
時価総額 520,213百万円
九州地盤のドラッグストア大手。小商圏型メガドラッグストアを展開。ローコスト経営で実現の価格競争力に強み。店舗数は1450店舗超。新規出店は自社競合を厭わず。新商勢圏の関東や中部、関西への出店拡大を図る。 記:2024/06/03
3697 東証プライム
14,075
7/2 15:00
-320(%)
時価総額 250,690百万円
ソフトウェアテスト・品質保証サービス、セキュリティソリューション、DXサービス等を手掛ける。サービス提供社数は1760社超。エンジニア数、単価は上昇傾向続く。AI特化型品質保証サービスの提供を開始。 記:2024/05/10
3920 東証スタンダード
483
7/2 15:00
+17(%)
時価総額 2,765百万円
ITシステムの情報管理・性能監視ツールを提供。情報を高速収集して解析する技術に強み。24.9期1Qはライセンス販売が堅調。機器販売も拡大。ただ原価増や販管費増が利益の重石に。通期増収増益・連続増配を計画。 記:2024/03/12
4382 東証スタンダード
1,275
7/2 15:00
+17(%)
時価総額 19,158百万円
AI関連ソリューションの提供、SaaS導入支援、将棋ウォーズ等のAI/DX事業、AI Security事業を手掛ける。リカーリング売上は増加傾向。eラーニングサービス「棋神ラーニング」は好調なスタート。 記:2024/05/10
4502 東証プライム
4,217
7/2 15:00
+25(%)
時価総額 6,672,454百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4568 東証プライム
5,646
7/2 15:00
+219(%)
時価総額 10,992,954百万円
製薬大手。生活習慣病や感染症、循環器領域に強み。がん領域に傾注し、HER2抗体薬物複合体「エンハーツ」に注力。麻しん・おたふくかぜ・風しん3種混合ワクチンの製造販売承認を申請。3Q累計は大幅営業増益。 記:2024/03/29
4599 東証グロース
426
7/2 15:00
-3(%)
時価総額 25,370百万円
バイオベンチャー。大阪大学発。組織修復能力を最大限に引き出して組織や臓器の再生を誘導する再生誘導医薬を研究開発。新規再生誘導医薬に関する薬効試験、非臨床試験は進捗。24.7期2Q累計は損益横ばい。 記:2024/04/15
4745 東証スタンダード
416
7/2 15:00
-2(%)
時価総額 22,585百万円
首都圏中心に個別指導塾を展開。科学教室や文章表現教室も。ベネッセグループ。完全オーダーメイドの個別指導が強み。期中平均在籍生徒数は3万720名。24.2期通期は売上横ばい。25.2期は小幅増収計画。 記:2024/04/17
6506 東証プライム
5,959
7/2 15:00
+106(%)
時価総額 1,589,206百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども。工場の内製化、自動化を推進。26.2期営業利益1000億円目指す。 記:2024/05/08
6762 東証プライム
10,020
7/2 15:00
+157(%)
時価総額 3,895,495百万円
電子部品大手。リチウムイオン電池や受動部品に強み。磁性材料がコア技術。24.3期3Q累計はセンサ応用製品が増収。自動車市場向け販売の増加が寄与。セラミックコンデンサなども自動車市場向け販売が伸びる。 記:2024/03/31
6857 東証プライム
6,480
7/2 15:00
+60(%)
時価総額 4,964,775百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6966 東証プライム
6,178
7/2 15:00
-172(%)
時価総額 243,827百万円
リードフレームやプレス用金型、工作機械等を手掛ける。車載用モーターコアで世界トップシェア。超精密加工技術が強み。電機部品事業は好調。電動車向け駆動・発電用モーターコアは需要堅調。24.1期通期は2桁増収。 記:2024/04/16
6967 東証プライム
5,653
7/2 15:00
+15(%)
時価総額 764,127百万円
半導体パッケージの総合メーカー。静電チャック、ハイエンド半導体PKGなどが主力製品。国内生産比率の高さが特徴。24.3期3Qは業績足踏み。半導体製造装置向けセラミック静電チャックは市況悪化などが響く。 記:2024/04/07
6976 東証プライム
4,105
7/2 15:00
+87(%)
時価総額 534,545百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
14,525
7/2 15:00
+190(%)
時価総額 1,475,595百万円
大手半導体製造装置メーカー。ウェーハ洗浄装置やコータ・デベロッパ、熱処理装置などを手掛け、洗浄装置で世界トップシェア。枚葉式洗浄装置「SU-3400」が日経産業新聞賞を受賞。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/03/24
8002 東証プライム
3,093
7/2 15:00
+105.5(%)
時価総額 5,314,430百万円
大手総合商社。穀物と発電に強みを持つ。ライフスタイルや情報・物流、アグリに加え、化学品や金属、エナジー、資源開発、航空、船舶、金融等の事業を展開する。今期3Q累計はアグリや化学品、原料炭が足踏みとなった。 記:2024/03/31
8031 東証プライム
3,769
7/2 15:00
+73(%)
時価総額 11,410,222百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
35,050
7/2 15:00
+230(%)
時価総額 16,530,737百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8194 東証プライム
3,950
7/2 15:00
+15(%)
時価総額 195,331百万円
近畿圏、首都圏でスーパーマーケットを展開。1910年創業。人口集中エリアへのドミナント戦略に特徴。ネットスーパーの拡大、ビオラル等のPB商品の強化図る。配当性向30%目安。31.2期売上高1兆円目標。 記:2024/05/12
9020 東証プライム
2,610
7/2 15:00
+3(%)
時価総額 2,960,815百万円
国内最大、世界でも最大級の鉄道会社。関東、甲信越、東北までの1都16県が営業エリア。流通・サービス事業、不動産・ホテル事業等も。ホテル、ショッピングセンターは売上順調。28.3期営業利益4100億円目標。 記:2024/06/04
9022 東証プライム
3,465
7/2 15:00
+35(%)
時価総額 3,568,950百万円
国鉄民営化で誕生した東海地盤の鉄道会社。東海道新幹線が収益の柱。ジェイアール名古屋タカシマヤ等の流通業、不動産業、ホテル業等も。東海道新幹線は個室を導入予定。台湾高鐵から技術コンサルティングを受託。 記:2024/06/04
9201 東証プライム
2,554
7/2 15:00
+9(%)
時価総額 1,116,466百万円
大手航空会社。国内線や国際線、LCC、貨物輸送の航空運送、旅客サービス、空港内地上サービス等を提供する。今期3Q累計は国際旅客収入が増加した。国内旅客収入は単価が上振れ。航空燃油費等の増加を吸収した。 記:2024/04/03
9202 東証プライム
2,998.5
7/2 15:00
+27.5(%)
時価総額 1,452,156百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03
9418 東証プライム
4,550
7/2 15:00
+110(%)
時価総額 273,405百万円
動画配信サービス等を手掛けるU-NEXT、音楽配信事業等を手掛けるUSENなどを傘下に収める持株会社。店舗向け音楽配信サービス首位。動画配信サービスは国内シェア2位。U-NEXTは課金ユーザー数が順調増。 記:2024/05/16
9983 東証プライム
41,380
7/2 15:00
+860(%)
時価総額 13,167,985百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10