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前場に注目すべき3つのポイント~相場全体の底堅さが意識されるなか、個人主体の資金はIPOなどにシフト~

2023/3/27 8:42 FISCO
*08:42JST 前場に注目すべき3つのポイント~相場全体の底堅さが意識されるなか、個人主体の資金はIPOなどにシフト~ 27日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:相場全体の底堅さが意識されるなか、個人主体の資金はIPOなどにシフト ■島精機、23/3下方修正 営業損失▲18億円←▲8億円 ■前場の注目材料:住友商事、グラフェン入り添加剤の販売権取得、プラ強度向上 ■相場全体の底堅さが意識されるなか、個人主体の資金はIPOなどにシフト 27日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。24日の米国市場はNYダウが132ドル高だった。ドイツ銀行のデフォルト(債務不履行)保証料の上昇をきっかけとした欧州金融不安再燃が国内金融への懸念に波及し、NYダウは一時300ドルほど下落する場面も見られた。その後、複数のアナリストがドイツ銀行はクレディ・スイスと違い過去8四半期黒字を計上しており柔軟性があると楽観的なレポートを発表したため懸念が緩和、相場は上昇に転じた。終盤にかけて金融混乱が制御可能と楽観的な見方も広がり、上昇幅を拡大し終了。シカゴ日経225先物は大阪比65円安の27115円。円相場は1ドル130円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになりそうだ。ただし、イエレン米財務長官は金融安定監視評議会(FSOC)の緊急会合を招集。会合後に発表した声明で、「一部銀行はストレス下にあるが、米銀システムは引き続き堅調で柔軟性がある」と表明した。過度な金融システム不安が和らぐなか、押し目待ち狙いの買いは入りやすいだろう。 日経225先物はナイトセッションで一時26850円まで売られる場面が見られたが、その後は75日、200日線水準で下げ渋る動きを見せ、売り一巡後は27000円を上回っての推移を継続しており、底堅さは意識されそうだ。また、金融システム不安が重荷となることから金融セクターは手掛けづらくさせそうだが、足もとで見直しの動きが強まっているハイテク株などへの資金流入は継続すると考えられ、日経平均を下支えする格好になろう。 また、日経平均は75日線が支持線として機能する格好から、200日線を挟んでの推移を見せている。下値の堅さが意識されるなか、25日線が位置する27607円辺りを試す動きも想定しておきたいところであろう。また、相場全体の底堅さが意識されるなか、個人主体の資金はIPOなどにシフトしている。先週のIPOは総じて好スタートを切っていた。今週は11社のIPOが控えているため、資金が分散してしまう可能性はあるものの、好スタートが継続するようだと、センチメント改善につながるだろう。また、配当志向の物色が強まる可能性はあるものの、短期的な値幅取り狙いとしては、IPO銘柄のほか、流動性のある中小型株に資金が集中しそうだ。 ■島精機、23/3下方修正 営業損失▲18億円←▲8億円 島精機<6222>は2023年3月期業績予想の修正を発表。営業損失は8億円から18億円に赤字幅が拡大した。原材料価格やエネルギー価格の高騰に加え、一部の連結子会社において製品評価損を計上した結果、売上総利益率が低下したことにより営業利益、経常利益がそれぞれ前回発表を下回る見込みとなった。あわせて年間配当を15円から10円に減額修正した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(32237.53、+132.28) ・ナスダック総合指数は上昇(11823.96、+36.56) ・1ドル=130.70-80円 ・VIX指数は低下(21.74、-0.87) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・住友商事<8053>グラフェン入り添加剤の販売権取得、プラ強度向上 ・酉島製作所<6363>商用発電用水素ポンプ、24年度実用化へ ・スズキ<7269>スマートドライブとクラウドで法人向け車両管理、データ自動収集 ・日本精工<6471>転がり軸受寿命を高精度予測、超音波非破壊検査で技術確立 ・旭ダイヤ<6140>ベトナムで工具販売網を拡充、6月めど子会社設立 ・中外炉<1964>ガンタイプ水素バーナー開発、燃焼装置を一体化 ・島津製<7701>機能性食品開発など支援、農研機構とラボ開設 ・ヒロセ電機<6806>DC通信向けコネクター製品化、「PAM4」112ギガビット伝送対応 ・AGC<5201>千葉工場でフッ素製品増強、350億円投資 ・三菱ケミG<4188>完全人工光型植物工場を国内初納入 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 11件
1964 東証プライム
2,900
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時価総額 22,620百万円
自動車・機械部品の熱処理炉等の熱処理事業、鉄鋼・非鉄金属加熱炉・熱処理炉等のプラント事業が柱。日本製鉄、トヨタ自動車などが主要取引先。豊富なエンジニアリングノウハウが強み。総還元性向50%以上目指す。 記:2024/08/12
4188 東証プライム
830.8
11/22 15:30
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時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
5201 東証プライム
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時価総額 1,005,202百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
6140 東証プライム
816
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時価総額 42,341百万円
ダイヤモンド工具の総合メーカー。1937年創業。電着ダイヤモンドワイヤ、各種ウェーハ面研削用ダイヤモンドホイール等の製造・販売を行う。配当性向50%以上目安。パワー半導体用関連工具の開発・供給体制を強化。 記:2024/08/09
6222 東証プライム
1,092
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 39,094百万円
コンピュータ横編機が主力の機械メーカー。和歌山県和歌山市に本社。コンピュータ横編機は全世界で高シェア。自動裁断機「P-CAM」等も。27.3期売上高550億円目標。自動裁断機事業の拡大などに取り組む。 記:2024/06/28
6363 東証プライム
2,452
11/22 15:30
+26(%)
時価総額 71,221百万円
産業用ポンプ専業メーカー。国内向け火力発電用や中東向け海水淡水化設備用に実績。海水淡水化プラントは世界トップ。海外売上高比率5割超。官公需は受注堅調。海外向けは淡水化プラントなど拡大。資材価格高騰が重し。 記:2024/06/27
6471 東証プライム
672.3
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時価総額 336,150百万円
独立系ベアリングメーカー。1916年設立。ベアリングで国内トップシェア、世界シェアは3位。産業機械事業、自動車事業が柱。配当性向は30~50%目標。25.3期は産業機械事業における拡販などを見込む。 記:2024/07/26
6806 東証プライム
17,820
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+40(%)
時価総額 636,067百万円
コネクタ専業メーカー。1937年創業。FPC用コネクタなどの多極コネクタが主力。高周波同軸コネクタなどの同軸コネクタも手掛ける。海外販売比率は7割超。中期経営計画では28.3期売上高2300億円目標。 記:2024/08/29
7269 東証プライム
1,638
11/22 15:30
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時価総額 3,217,992百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
7701 東証プライム
4,269
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 1,263,923百万円
クロマト分析システムなどの計測機器事業が主力。1875年創業。医用機器、産業機器、航空機器等も。産業用ターボ分子ポンプで世界シェアトップクラス。京都府京都市に本社。リカーリングビジネスの拡大等に注力。 記:2024/10/08
8053 東証プライム
3,282
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時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09