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後場に注目すべき3つのポイント~テクニカル強気転換も裏付けに自信持てず

2023/3/3 12:19 FISCO
*12:19JST 後場に注目すべき3つのポイント~テクニカル強気転換も裏付けに自信持てず 3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反発、テクニカル強気転換も裏付けに自信持てず ・ドル・円は下げ渋り、米金利先高観で ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は第一三共<4568> ■日経平均は大幅反発、テクニカル強気転換も裏付けに自信持てず 日経平均は大幅反発。399.50円高の27898.37円(出来高概算5億8544万株)で前場の取引を終えている。 2日の米株式市場でダウ平均は341.73ドル高(+1.04%)と続伸。一部小売りの好決算を好感した買いが全体をけん引し、ダウ平均は終日堅調に推移。一方、10-12月期単位労働コスト改定値が予想を上回ったことなどがハイテクの重しとなった。ただ、終盤にかけ、連銀総裁が段階的な利上げや夏の利上げ停止の可能性を示唆したため、ナスダック総合指数も+0.73%と3日ぶり反発。 引け味良く終わった米株式市場を引き継いで日経平均は184.39円高からスタート。為替の円安基調も追い風にハイテク・グロース(成長)株や景気敏感株、ディフェンシブ系に幅広く買いが入る中、日経平均が27500円を明確に上放れたことが短期筋の買い戻しを誘ったか、ほぼ一本調子で上げ幅を広げる展開となり、前引け直前には27910.36円(411.49円高)まで上昇した。 個別では、レーザーテック<6920>、ソシオネクスト<6526>の半導体関連のほか、ファナック<6954>、安川電機<6506>の機械、村田製<6981>、TDK<6762>の電子部品、メルカリ<4385>、ギフティ<4449>のグロース株が全般高い。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>の銀行、三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社、JFE<5411>、神戸製鋼所<5406>の鉄鋼など高配当利回り銘柄も強い。武田薬<4502>、第一三共<4568>の医薬品、NTT<9432>、KDDI<9433>の通信、味の素<2802>、東洋水産<2875>の食料品などディフェンシブ系も上昇しておりほぼ全面高。既存店売上動向が好感されたファーストリテ<9983>、エービーシー・マート<2670>が大幅高で、サックスバーHD<9990>は急伸。有名個人投資家の大量保有が判明したサイボウズ<4776>は思惑から急騰。外資証券によるレーティング格上げが観測されたオークマ<6103>も高い。 セクターでは精密機器、卸売、化学を筆頭に全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の84%、対して値下がり銘柄は13%となっている。 本日の日経平均は久々に大幅に上昇、根強い戻り待ちの売りから長らく明確に超えることができていなかった27500円水準を大きく上放れ、2月6日高値27821.22円を超えてきている。27500円を挟んだ長いもみ合いを経た後の上放れとあって強気トレンドへの転換が期待される展開だ。2月東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)が前年同月比+3.3%と1月(+4.3%)から大幅に鈍化したが、銀行株なども上昇するなど本日の東京市場ではセクターを問わずほぼ全面高となっている。銀行株については、生鮮食品を除く食料とエネルギーを除いたコアコアCPIは+3.2%と1月(+3.0%)から加速していることもあり、金融緩和の修正路線に変更なしと捉えられているようだ。 前日の米株式市場も引け味良く、重要な形で取引を終えた。週次失業保険申請件数が予想外に減少したほか、10-12月期単位労働コスト改定値が予想を上回ったことで長期金利が上昇する中、寄り付き後は売りが先行した。しかし、その後の米連銀総裁の発言を受けて投資家心理が改善すると、大きく切り返して主要株価指数は揃ってプラスで終えた。一昨日に200日移動平均線を割り込んで下落トレンド入りが懸念されたナスダック総合指数は25日線を下値支持線とした反発により終値で200日線上に復帰。ナスダックに続いて200日線割れが警戒されていたS&P500種株価指数も200日線がしっかりとサポートとなる形で大きな陽線を描いた。日米ともにテクニカル的には強気派を支援する展開だ。 背景としては、米アトランタ連銀のボスティック総裁と米ボストン連銀のコリンズ総裁の発言が挙げられる。ボスティック総裁は利上げ幅については今後のデータ次第と柔軟性を持たせたが、基本的には0.25ptの利上げを支持し、利上げ幅の再加速には現状は積極的でない様子。また、マーケットが好感したのは今夏にも利上げ停止の可能性があることを示唆したことだ。コリンズ総裁も同様の見解を示したこともあり、米金利が全面的に上昇する中でも株式市場は終盤にかけて持ち直した。 一方、ボスティック総裁についてはこれより前の日の1日には、政策金利を5.00-5.25%に引き上げた後は、2024年もしばらくその水準で維持する必要性について言及し、米10年債利回りの4%乗せの材料を与えた人物だ。政策金利の上限を5.25%にした後は据え置くべきと発言している時点で、単純に現状の政策金利水準から逆算すれば、昨日の発言の通り夏頃にはいったん利上げが打ち止めになることは自明のこと。一昨日はそれよりも来年も高水準の金利が続くことをネガティブに捉えていたはず。それが昨日はすでに自明のことをポジティブに捉え直すという何ともちぐはぐな様相を呈している。 前日の米株式市場の引け味が良かったとはいえ、為替の円安水準にも大きな変化がない中、今日の東京市場の上昇率がやけに大きいのも少し気掛かり。前引け時点での東証プライム市場の売買高は5億株台にとどまっており、値幅程には商いが膨らんでいない点も気になる。やや需給主導的な面が否めず、今後の展開には少し注意したい。 今晩は米供給管理協会(ISM)の2月非製造業(サービス業)景況指数が発表される。前回1月分は55.2と大幅に改善し、景況感の拡大を示す50を一気に回復した。今回は54.6と引き続き高い水準が予想されている。先週は米2月サービス業購買担当者景気指数(PMI)が予想以上に大きく改善しことをきっかけに米長期金利の大幅上昇につながった。このため、今晩の米ISMサービス業景況指数の結果を受けた金利動向に注意したい。金利の動き次第では相場が再びネガティブな反応に転換する可能性は残されており、予断を許さないだろう。足元でトレンド転換が期待される株式市場だが、日経平均の28000円超えはハードルが高いとみておきたい。 ■ドル・円は下げ渋り、米金利先高観で 3日午前の東京市場でドル・円は136円後半から半ばに下げた後は小幅に値を戻した。米10年債利回りは伸び悩むものの、先高観からドルは売りづらいもよう。米連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め長期観測で、ドル・円は引き続き下げづらい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は136円50銭から136円79銭、ユーロ・円は144円70銭から145円04銭、ユーロ・ドルは1.0596ドルから1.0615ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・BTM<5247>、ピアズ<7066>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は第一三共<4568> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・2月東京都区部消費者物価指数(生鮮食品除く) :前年比+3.3%(予想:+3.3%、1月:+4.3%) ・日・1月有効求人倍率:1.35倍(予想:1.36倍、12月:1.35倍) ・日・1月失業率:2.4%(予想:2.5%、12月:2.5%) ・中・2月財新サービス業PMI:55.0(予想:54.5、1月:52.9) 【要人発言】 ・鈴木財務相 「日銀によるETF買入れが個人の資産形成に悪影響を与えているとは考えていない」 「日銀のETF出口戦略は日銀に委ねられるべき。適切な政策運営を期待」 ・中国人民銀行総裁 「現相場と物価の安定を維持」 「元はより柔軟化し、経済の安定に寄与」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・1月貿易収支(予想:+110億ユーロ、12月:+100億ユーロ) 《CS》
関連銘柄 27件
2670 東証プライム
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靴小売最大手。「ABCマート」を運営。韓国でトップシェア。「ナイキ」や「アディダス」などナショナルブランドと強固な関係を構築。自社製品にも定評。ブラックフライデーセールの好調もあり、3Q累計は増収増益。 記:2024/01/27
2802 東証プライム
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時価総額 1,177,556百万円
国内2位の即席麺が利益の柱。海外は北米に強み。水産食品やチルド食品なども。24.3期上期は米州の即席麺が好調。原材料高対応の値上げも進む。冷蔵倉庫堅調。販管費増こなし増収増益に。通期最高業績・増配を計画。 記:2024/02/08
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国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は250万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。24.6期2Qは大幅増益。 記:2024/02/13
4449 東証プライム
1,172
5/15 15:00
-107(%)
時価総額 33,789百万円
各種eギフトサービスの企画開発、運営等を手掛ける。法人向けが主力。地域通貨サービス等も。gifteeサービスの会員数は214万人。法人向けは大型案件受注で売上伸長。23.12期通期は大幅増収増益。 記:2024/02/25
4502 東証プライム
4,159
5/15 15:00
-46(%)
時価総額 6,580,682百万円
製薬最大手。糖尿病治療薬のピオグリタゾン、消化性潰瘍治療剤のランソプラゾールなどを展開。希少疾患部門は売上増。フォン・ヴィレブランド病治療剤「ボンベンディ」は米国で需要増。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/02/10
4568 東証プライム
5,486
5/15 15:00
+71(%)
時価総額 10,681,429百万円
製薬大手。生活習慣病や感染症、循環器領域に強み。がん領域に傾注し、HER2抗体薬物複合体「エンハーツ」に注力。麻しん・おたふくかぜ・風しん3種混合ワクチンの製造販売承認を申請。3Q累計は大幅営業増益。 記:2024/03/29
4776 東証プライム
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-48(%)
時価総額 84,360百万円
業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」、中小企業向けグループウェア「サイボウズOffice」などを提供。クラウド関連事業は売上好調。23.12期通期は収益伸長。24.12期は2桁増収計画。 記:2024/04/16
5247 東証グロース
1,600
5/15 15:00
-73(%)
時価総額 2,123百万円
ITエンジニアリングサービス、DXソリューションサービスを展開。取引実績にNTTデータ関西など。自社エンジニア数は126名。採用強化継続。自社エンジニア含む総稼働案件数は増加。24.3期3Qは増収増益。 記:2024/03/04
5406 東証プライム
1,917.5
5/15 15:00
-15.5(%)
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5411 東証プライム
2,315.5
5/15 15:00
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時価総額 1,422,731百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。鉄鋼事業は販売価格の改善やコスト削減等で増益確保。エンジニアリング事業は黒字転換。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/02/25
6103 東証プライム
6,950
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+93(%)
時価総額 234,597百万円
工作機械大手。マシニングセンタやNC旋盤に強み。国内生産にこだわり。日本は価格転嫁や生産の効率化などで2桁増益。産業機械や農業・建設機械等の需要が底堅く、欧州は堅調。24.3期3Q累計は営業増益。 記:2024/03/05
6506 東証プライム
6,347
5/15 15:00
-144(%)
時価総額 1,692,681百万円
メカトロニクス・ロボットメーカー。サーボモータとインバータは世界シェアトップ。産業用、半導体製造装置用ロボット等も。モーションコントロール部門は堅調。インバータ事業が牽引。24.2期3Q累計は増収。 記:2024/01/27
6526 東証プライム
4,478
5/15 15:00
+69(%)
時価総額 797,451百万円
富士通とパナソニックのSoC事業を統合して誕生したファブレス半導体ベンダー。車載向けなどに経営資源を集中。製品売上は堅調。先端プロセスを中心とする売上増や円安効果が寄与。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/26
6762 東証プライム
6,938
5/15 15:00
+21(%)
時価総額 2,697,300百万円
電子部品大手。リチウムイオン電池や受動部品に強み。磁性材料がコア技術。24.3期3Q累計はセンサ応用製品が増収。自動車市場向け販売の増加が寄与。セラミックコンデンサなども自動車市場向け販売が伸びる。 記:2024/03/31
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42,190
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時価総額 3,977,926百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6954 東証プライム
4,504
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-123(%)
時価総額 4,547,000百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
6981 東証プライム
2,806.5
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+9.5(%)
時価総額 5,690,019百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7066 東証グロース
1,054
5/15 15:00
-86(%)
時価総額 10,145百万円
携帯販売店向けコンサルや販促支援を展開。オンライン接客システムやビデオコールセンターシステム等を手掛ける。オンライン接客事業領域は堅調。AIボーディング事業は新規開拓進む。24.9期1Qは大幅増益。 記:2024/04/16
8002 東証プライム
3,011
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大手総合商社。穀物と発電に強みを持つ。ライフスタイルや情報・物流、アグリに加え、化学品や金属、エナジー、資源開発、航空、船舶、金融等の事業を展開する。今期3Q累計はアグリや化学品、原料炭が足踏みとなった。 記:2024/03/31
8031 東証プライム
7,818
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+36(%)
時価総額 12,449,907百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。ペルーの鉱山機械販売・サービス会社コマツ・マイニング・コープ・ペルーの株式を取得。エネルギーと金属資源セグメントが伸び悩み、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/04
1,590.5
5/15 15:00
-15(%)
時価総額 21,125,013百万円
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9,203
5/15 15:00
+44(%)
時価総額 12,651,281百万円
総合金融グループ大手。傘下に三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友カードなど。ノンバンク子会社多数。燃費効率の高い次世代型航空機に特化した投資・ファイナンスを実施。全事業部門好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/03/25
9432 東証プライム
156.7
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時価総額 14,189,235百万円
国内最大の通信会社。傘下にNTT東西、NTTドコモ、NTTデータなど。グローバル事業を強化。総合ICT事業は増収。通信端末機器販売収入、システムインテグレーションサービス収入が増加。24.3期3Qは増収。 記:2024/04/14
9433 東証プライム
4,316
5/15 15:00
-91(%)
時価総額 9,944,841百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。子会社に沖縄セルラーやJCOMなど。1409次元の次世代暗号を世界で初めて解読し、耐量子暗号実用化に向け前進。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/04
9983 東証プライム
40,750
5/15 15:00
+50(%)
時価総額 12,967,506百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
794
5/15 15:00
-16(%)
時価総額 23,709百万円
バッグ等の専門店をチェーン展開する東京デリカ、メンズバッグ等を手掛けるアイシン通商等を傘下に収める持株会社。小売事業では601店舗展開。PBはキャリーケースの売上が伸長。24.3期3Q累計は大幅増益。 記:2024/02/10