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前場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンクGの売り一巡後の動向に関心集まる~

2023/2/8 8:51 FISCO
*08:51JST 前場に注目すべき3つのポイント~ソフトバンクGの売り一巡後の動向に関心集まる~ 8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:ソフトバンクGの売り一巡後の動向に関心集まる ■ソフトバンクG、3Q税引前損失 赤字転換 ▲2900億円、ファンド苦戦 ■前場の注目材料:日本ガイシ<5333>セラミックス焼成工程を脱炭素化、25年めど「水素燃焼」確立 ■ソフトバンクGの売り一巡後の動向に関心集まる 8日の日本株市場は、米国市場のハイテク主導の上昇を受けて、引き続き底堅い相場展開が見込まれる。7日の米国市場はNYダウが265ドル高だった。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長のインタビューを控えるなか、タカ派色を強めるとの警戒から売りが先行した。その後、パウエルFRB議長はインタビューで、ディスインフレの初期段階であると再表明したことが好感され、買い戻す動きが強まった。強い雇用データが続いた場合はピーク金利が上昇する可能性に言及すると、売られる場面も見られたが、売り一巡後は再び買い優勢の流れとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の27660円。円相場は1ドル131円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時27360円まで売られる場面も見られたが、その後の切り返しにより、終値では節目の27500円を上回っており、切り上がる5日線を支持線とした底堅さは意識されやすい。また、ボリンジャーバンドでは切り上がる+1σを支持線としたトレンドを形成するなか、27500円に接近する局面では押し目狙いの買いは入りやすいだろう。 買い一巡後はバイデン米大統領の一般教書演説が午前11時から行われるため、これを受けた反応を見極めたいとの模様眺めムードが高まりやすく、演説を受けて後場の取引は荒くなる可能性はありそうだ。もっとも、決算発表がピークを迎えているなかで積極的にポジションを傾けてくる動きは限られ、短期的な値幅取り狙いの取引が中心だろう。日経平均の価格帯別売買動向では27800円~28000円辺りで商いが積み上がっているため、上値追いは慎重にさせることから、上値の重さは想定内である。 一方で、27500円水準が支持線として意識されるなか、押し目待ち狙いの買い方も、徐々に下値を切り上げてくる可能性はある。本日は昨夕決算を発表したソフトバンクG<9984>の動向が注目されそうだが、私設取引で3%超下落している。だだし、同水準には25日、75日線が位置しており、支持線として機能してくるようだと、アク抜けへの思惑から売り一巡後のショートカバーに向かわせる可能性がありそうだ。指数インパクトの大きい銘柄でもあるため、センチメントに影響を与えよう。 ■ソフトバンクG、3Q税引前損失 赤字転換 ▲2900億円、ファンド苦戦 ソフトバンクG<9984>が発表した第3四半期業績は、売上高が前年同期比6.4%増の4兆8757.73億円、税引前損失は2900.37億円(前年同期は1兆2347.24億円の黒字)だった。人工知能(AI)関連の新興企業に投資するビジョン・ファンドが苦戦しており、厳しい経営環境が続いている。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(34156.69、+265.67) ・ナスダック総合指数は上昇(12113.79、+226.34) ・シカゴ日経先物は上昇(27660、大阪比+60) ・SOX指数は上昇(3124.15、+94.40) ・VIX指数は低下(18.66、-0.77) ・米原油先物は上昇(77.14、+3.03) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・日本ガイシ<5333>セラミックス焼成工程を脱炭素化、25年めど「水素燃焼」確立 ・ブラザー工業<6448>インドに新工場、工作機械を短納期化、総事業費20億円 ・菱洋エレクトロ<8068>リョーサン株157億円分取得、筆頭株主に ・大阪ガス<9532>「ガスビル」再開発で西側に複合ビル計画 ・住友商事<8053>ITで車事業変革、EVタクシー導入など推進 ・NEC<6701>NECなど、ケニアで新生児向けワクチン接種管理システム実証 ・伊藤忠<8001>アフリカで携帯端末リサイクル、オランダ社と提携 ・双日<2768>BYD日本法人と乗用車正規ディーラー契約 ・日ペHD<4612>岡山工場が完成、今秋本格稼働 ・クボタ<6326>フランスのアグリテック新興に出資、果樹分野開発 ・日立建機<6305>米ラスベガスの建機見本市「CONEXPO」に26機種出展 ・CTC<4739>メタバース上での共同開発を可能に、建設・製造向けサービス発売 ・日ペHD<4612>イタリアNPTを買収、欧州で密封剤・接着剤拡大 ・AGC<5201>板ガラス製造でCO2大幅削減、仏サンゴバンと熱源転換技術 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 12月経常収支(予想:+1120億円、11月:+1兆8036億円) <海外> ・11:00 バイデン米大統領一般教書演説 《NH》
関連銘柄 14件
2768 東証プライム
3,081
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 693,225百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
998.7
11/22 15:30
+4.7(%)
時価総額 2,367,430百万円
1881年創業の塗料世界大手。日本ペイントを中核とする持株会社。シンガポール塗料大手のウットラムグループ傘下。ブランド力などが強み。日本では製品値上げの浸透が進む。塗料周辺事業の強化などに取り組む。 記:2024/10/24
4,315
11/30 15:00
±0(%)
時価総額 1,035,600百万円
伊藤忠傘下のシステムインテグレータ大手。マルチベンダー対応に強み。今年8月に親会社が完全子会社化に向けたTOBを発表。TOB価格は1株4325円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期3Q累計は増収増益。 記:2023/09/14
5201 東証プライム
4,623
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,005,202百万円
1907年創立の素材メーカー。建築ガラスや自動車用ガラス、塩化ビニル等の化学品、医薬品・農薬等を手掛ける。フロート板ガラス、自動車用ガラスなどで世界トップシェア。26.12期営業利益2300億円目標。 記:2024/10/07
5333 東証プライム
2,016.5
11/22 15:30
+24(%)
時価総額 629,061百万円
ガイシで世界首位。自動車排ガス浄化用セラミックスやNAS電池なども。自動車関連が堅調。半導体装置関連も回復。NAS電池は独水素製造会社から受注。パワー半導体向け絶縁放熱回路基板の生産能力を大幅に増強へ。 記:2024/07/22
6305 東証プライム
3,377
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 726,443百万円
総合建設機械メーカー。ミニショベルや油圧ショベル等のほか、リジッドダンプトラックなど鉱山現場向け製品も。製品力、グローバルネットワークなどが強み。米州事業は拡大続く。海外レンタル事業の拡大等に注力。 記:2024/10/20
6326 東証プライム
1,909.5
11/22 15:30
+10.5(%)
時価総額 2,246,846百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6448 東証プライム
2,752
11/22 15:30
+60(%)
時価総額 709,345百万円
レーザー複合機・プリンターなど通信・プリンティング機器が主力。1908年創業。愛知県名古屋市に本社。家庭用・工業用ミシンや工作機械、デジタル印刷機等も。製品ラインアップの強化などで産業用領域の拡大図る。 記:2024/08/09
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8053 東証プライム
3,282
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09
8068 東証プライム
3,965
3/27 15:00
-20(%)
時価総額 106,262百万円
三菱電機系列の半導体商社。米インテル製半導体なども扱う。リョーサンと経営統合に伴い3月28日付で当社株は上場廃止に。代わって4月1日付で持株会社のリョーサン菱洋HDが上場へ。24.3期は14カ月変則決算。 記:2024/03/10
9532 東証プライム
3,183
11/22 15:30
+26(%)
時価総額 1,304,750百万円
関西地盤の大手都市ガス会社。ガスの生産・供給やガス供給線の建設・保全、ガス器具の販売を手掛ける。電力小売事業も。ガス販売量は家庭用減少も業務用増加で補う。電力販売量は小売が増加。脱炭素へ投資拡大。 記:2024/07/13
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17