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FOMCを前に様子見ムードが広がるなか、決算銘柄を中心に選別色が強まる【クロージング】

2022/11/1 16:23 FISCO
*16:23JST FOMCを前に様子見ムードが広がるなか、決算銘柄を中心に選別色が強まる【クロージング】 1日の日経平均は続伸。91.46円高の27678.92円(出来高概算12億3000万株)で取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を目前に控えるなか、本格化する国内主要企業の決算を受けて選別色の強い展開となり、日経平均は前日の終値を挟んで狭いレンジ内の動きにとどまっていた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が900を超え、全体の約過半数を占めた。セクター別では、卸売、鉄鋼、食料品、空運、鉱業など21業種が上昇。一方、金属製品、海運、電気ガス、輸送用機器など12業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、JT<2914>、アステラス薬<4503>、東エレク<8035>がしっかりだった半面、京セラ<6971>、塩野義<4507>、トヨタ<7203>、大塚HD<4578>、TDK<6762>が軟化した。 前日の米国市場は、このところの株価上昇の反動から利食い売りが先行し主要株価指数は反落した。ただ、時間外取引の米株先物が堅調に推移しているため、値がさ株中心に買いが先行して始まった。もっとも、前日に市場予想未達の決算を発表した京セラや村田製<6981>が下落したほか、日本電産<6594>も値を消すなど、電子部品関連株の下落が目立っていた。また、午後1時半前に決算を発表したトヨタは通期業績予想を据え置いたが、為替要因を踏まえると実質的には下方修正と受け取られて下落し、日経平均が伸び悩む一因になったとみられる。一方、前日に通期業績予想を上方修正したコマツ<6301>やANA<9202>が値を上げるなど、良好な決算を発表した企業には資金が流入した。 国内企業の決算発表が本格化しているが、これまで発表された決算をみてみると、製造業を中心に円安進行の恩恵を受け、概ね堅調な一方、ドル高などを背景に米主要企業の業績が振るわない中で、日本株への注目が集まりつつあるとの声が聞かれ始めている。一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策スタンスが再びタカ派的なものになるのか、ハト派的なものになるか見定めてから動いても遅くはないと考える投資家が多いだけに、FOMCの結果が判明するまでは個別物色の色彩が一段と強まりそうだ。 《FA》
関連銘柄 14件
2914 東証プライム
4,236
11/22 15:30
+32(%)
時価総額 8,472,000百万円
世界的な大手たばこメーカー。メビウス、セブンスター等のブランドを展開。製薬会社の鳥居薬品、加工食品メーカーのテーブルマーク等を傘下に持つ。たばこ事業は販売数量増などで、自社たばこ製品売上収益が順調。 記:2024/07/01
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
+35.5(%)
時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4578 東証プライム
8,910
11/22 15:30
-42(%)
時価総額 4,970,319百万円
大塚製薬、大鵬薬品工業などを傘下に収める持株会社。抗精神病薬「レキサルティ」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」などが主要製品。ポカリスエットで知名度高い。医療関連事業では新製品等による事業領域の拡大図る。 記:2024/08/19
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6971 東証プライム
1,468
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 2,217,376百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9202 東証プライム
2,838
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,374,426百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17