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前場に注目すべき3つのポイント~米株高を受けて75日線が位置する27490円辺りが次第に意識されてくる~

2022/10/24 8:30 FISCO
*08:30JST 前場に注目すべき3つのポイント~米株高を受けて75日線が位置する27490円辺りが次第に意識されてくる~ 24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:米株高を受けて75日線が位置する27490円辺りが次第に意識されてくる ■東映アニメ、23/3上方修正 営業利益235億円←183億円 ■前場の注目材料:三菱ケミG、独で炭素繊維リサイクル拡大、買収拠点に増強投資 ■米株高を受けて75日線が位置する27490円辺りが次第に意識されてくる 24日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が見込まれよう。21日の米国市場ではNYダウが748ドル高だった。長期金利が2007年来の高水準となるなか、売り先行で始まった。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)の伝達手段の一つとしても知られるウォールストリート・ジャーナル紙が、FRBは11月連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%利上げ後、利上げペース減速を協議する可能性を報じたため、金利が低下に転じると主要株式指数は上昇に転じた。また、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁の「より小幅な利上げを計画し始めるべき」との発言も手伝い、引けにかけて上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比210円高の27110円。円相場は1ドル148円80銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。市場では12月のFOMCで0.75%の利上げを織り込みにいっていたこともあり、リバランスの動きが強まりそうである。また、為替市場では政府・日銀がドルを売って円を買う市場介入に踏み切ったとみられ、急激な円安・ドル高の動きが修正されている。さすがに足元での急ビッチの円安の動きは警戒視されていただけに、ウォールストリート・ジャーナル紙の報道に合わせる格好で市場のインパクトにつながった。東京市場においてもこれを材料視する形から、押し目狙いの買いの動きも入りやすいだろう。 先週末の日経平均は25日線を下回り、終値ベースでは4日ぶりに27000円を割り込んで終えた。本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好からギャップスタートとなるなか、19日の戻り高値37371.38円、6日につけた27399.19円、75日線が位置する27490円辺りを意識してきそうだ。抵抗線水準では戻り待ちの売りなどから強弱感が対立しやすいだろうが、今週は米国ではアルファベット、アップル、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムなど大型テック株の決算が予定されており、決算の結果次第ではリバウンド基調が強まる可能性もあるため、仕掛け的な売りは入りづらくなるだろう。足元の決算では、予想ほど悪くないといった見方から買い戻しの動きが相次いでいることもあり、押し目狙いの買いは入りやすいと考えられる。 物色の流れとしてはギャップスタートによりインデックスに絡んだ売買が中心になりやすく、指数インパクトの大きい値がさ株などへは資金が向かいやすい。また、決算発表がピークを迎えてくることから、業績を手掛かりとした個別銘柄での短期的な値幅取り狙いの動きも活発になりそうだ。そのほか、個人主体の中小型株については、足元で調整を強めていた銘柄などへは仕切り直しからのリバウンドを狙った資金が流入しやすいだろう。 ■東映アニメ、23/3上方修正 営業利益235億円←183億円 東映アニメ<4816>は2023年3月期業績予想の修正を発表。売上高は700億円から760億円、営業利益を183億円から235億円に上方修正した。コンセンサス(200億円程度)を上回る。映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」や「ONE PIECE FILM RED」が大ヒットしたことに加え、両作品の公開に伴い国内外の商品化権、ゲーム化権、並びに配信権販売が期初見込みを上回り好調に推移した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(31082.56、+748.97) ・ナスダック総合指数は上昇(10859.72、+244.87) ・シカゴ日経先物は上昇(27110、大阪比+210) ・SOX指数は上昇(2336.69、+83.47) ・VIX指数は低下(29.69、-0.29) ・米原油先物は上昇(85.05、+0.54) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・コロナ後の人流再開 ・三菱ケミG<4188>独で炭素繊維リサイクル拡大、買収拠点に増強投資 ・住友精密<6355>MEMSで姿勢・方位計測、輸送・産業機械向け、小型・低価格化 ・トヨタ<7203>通期の世界生産見通し引き下げ、半導体不足など影響 ・三菱重<7011>大ガス・三菱重・日本IBM、CO2可視化の概念実証、合成メタン供給網 ・コマツ<6301>仏・鉱山会社と提携、アフリカ市場など開拓 ・双葉電子<6986>台湾社と有機EL生産で提携 ・ホンダ<7267>鈴鹿でパーソナルモビリティー実証、ロボ研究の技術応用 ・スター精密<7718>タイでスイス型自動旋盤を増産、精密歯車需要拡大で年3000台 ・クボタ<6326>新型ハイブリッドエンジン開発、排ガス出さず駆動、産業機械・車両向け ・富士通<6702>トヨタに適用、疑似量子技術で車最適生産 ・王子HD<3861>航空機・車向けバイオエタノール生産へ、森林資源を活用 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 12件
3861 東証プライム
560.3
11/22 15:30
+5.8(%)
時価総額 568,358百万円
国内製紙最大手。段ボール原紙や家庭紙、紙おむつ等の生活産業資材が主力。特殊紙や感熱紙などの機能材、資源環境ビジネス等も手掛ける。配当性向30%目安。生活産業資材は東南アジア、オセアニアの事業拡大に注力。 記:2024/06/15
4188 東証プライム
830.8
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,251,424百万円
総合化学国内最大手の三菱ケミカル、田辺三菱製薬、日本酸素ホールディングスを傘下に収める持株会社。MMAモノマーで世界トップシェア。25.3期はスペシャリティマテリアルズ、石化製品等の需要回復を見込む。 記:2024/06/24
4816 東証スタンダード
3,680
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 772,800百万円
東映系アニメ製作会社。1956年創立。ワンピースやプリキュアなどの映像製作、キャラクター版権ビジネスが柱。商品販売事業、キャラクターショー等も。主力作品の安定収益確保を図る。海外事業にも引き続き注力。 記:2024/06/15
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6326 東証プライム
1,909.5
11/22 15:30
+10.5(%)
時価総額 2,246,846百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6355 東証スタンダード
3,645
3/20 14:59
±0(%)
時価総額 19,380百万円
オゾン発生装置のパイオニア。民間航空機用脚システムや防衛航空機用脚システム、産業用熱交換器、精密油圧機器等も。特別損失のはく落等で、23.3期2Qは最終黒字転換。住友商事のTOB成立で同社株は上場廃止へ。 記:2023/01/10
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6986 東証プライム
469
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 19,898百万円
タッチセンサーや産業用ラジコン機器などの電子デバイス関連、金型用器材などの生産器材を手掛ける。ホビーラジコンのプロポで世界シェアトップクラス。ドローン関連製品は実証実験、サービス事業への領域拡大図る。 記:2024/06/29
7011 東証プライム
2,309
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 7,789,753百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7718 東証プライム
1,856
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 76,788百万円
CNC自動旋盤などの工作機械メーカー。小型プリンタや腕時計部品も。米国、欧州、アジア等グローバルに展開。欧米の需要は低調。中国は回復傾向。国内は自動車関連はじめ振るわず。総還元性向5割以上目安。 記:2024/07/27