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新興市場見通し:OPECプラス会合やECB定例理事会に注目

2022/9/3 14:10 FISCO
*14:10JST 新興市場見通し:OPECプラス会合やECB定例理事会に注目 ■FRBタカ派姿勢の鮮明化を嫌気 今週の新興市場は大幅続落。米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は早急な金融緩和への転換にはリスクが伴うと慎重な姿勢を示し、市場の来年からの利下げ転換期待を消失させた。その後もFRB高官からパウエル氏の見解を補強するようなタカ派発言が相次ぎ、米長期金利が大幅に上昇。米ナスダック総合指数が連日で下落するなか、投資家心理が悪化し、新興市場のグロース株も広く売られた。週末にかけては米8月雇用統計を控えた警戒感から手仕舞い売りが広がり、下げ幅を広げる展開となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が-3.46%であったのに対して、マザーズ指数は-3.45%、東証グロース市場指数は-3.46%だった。 個別では、ビジョナル<4194>が-6.8%、ANYCOLOR<5032>が-9.2%、フリー<.4478>が-3.0%、JTOWER<4485>が-4.2%、Appier Group<4180>が-5.3%、メドレー<4480>が-8.5%、ウェルスナビ<7342>が-9.8%、弁護士ドットコム<6027>が-12.7%など、時価総額上位銘柄が軒並み崩れた。週間騰落率ランキング上位では、プレイド<4165>を筆頭に、アミタHD<2195>、BCC<7376>、地域新聞社<2164>などがランクイン。特段の材料が見当たらない銘柄でも、直近の売買が活発で値動きの大きい銘柄には値幅取り狙いの短期物色が集中する傾向が見られた。 ■原油価格や金利の動向を注視、5社がBB期間入り 来週の新興市場は軟調か。警戒された米8月雇用統計は雇用者数の伸びが市場予想上回った一方、平均賃金の伸びは予想を下回った。また、失業率は予想に反して上昇するなど、労働市場の逼迫の緩和を示唆する内容となった。1日に一時3.3%近くまで急伸していた米10年債利回りもいったん低下しており、目先は新興株への逆風が小休止しそうだ。しかし、平均賃金の伸びは前年比で+5.2%と依然として高水準で、FRBがタカ派姿勢を和らげることはないだろう。次の焦点は13日に発表予定の米8月消費者物価指数(CPI)で、しばらくは神経質な展開が続くと想定される。 来週は5日に石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合を控え、先日、サウジアラビアのエネルギー相が減産を示唆していたこともあり、注目される。景気後退懸念で軟化している原油先物価格が再び上昇すればインフレの長期化懸念が強まりかねない。8日には欧州中央銀行(ECB)定例理事会が予定されており、インフレに未だに減速の兆候が見られない欧州経済の状況を踏まえ、0.75ptの大幅利上げの可能性も示唆されている。米国に続いて欧州でも異例の0.75ptの利上げが実施されればグローバルな金利上昇に繋がる可能性があり、新興株の逆風にもなりかねないため、注意が必要だろう。 個別では、基本空売りの方が奏功しやすい状況ではあるが、買いで参戦するなら、信用需給の観点から手仕舞い売りなどに晒されるリスクが相対的に低い売り長の銘柄の方がよいだろう。JTOWERや弁護士ドットコムの主力銘柄のほか、Lib Work<1431>、サンアスタリスク<4053>といった業績もまずまずの銘柄があり、注目したい。 来週はFPパートナー<7388>、キットアライブ<5039>、ファインズ<5125>、グラッドキューブ<9561>、ポーターズ<5126>などがブックビルディング(BB)期間に入る。 《FA》
関連銘柄 13件
1431 東証グロース
751
3/29 15:00
-2(%)
時価総額 17,492百万円
注文住宅の建築請負が柱。デジタル集客に強み。建売住宅も。AI活用の工務店向け住宅プラン提案ツールなどを育成中。24.6期上期は計画比上振れ。通期増収増益を計画。土が主原料の3Dプリンタハウスの建築に成功。 記:2024/03/07
2164 東証グロース
531
3/29 15:00
-16(%)
時価総額 1,146百万円
千葉県や茨城県で発行する地域フリー情報誌の広告枠販売が柱。広告イベントの企画・運営も手掛ける。ちいき新聞の週間発行部数は約173万部。WEB事業に経営資源投下。販管費は減少。24.8期1Qは黒字転換。 記:2024/02/02
2195 東証グロース
684
3/29 15:00
+17(%)
時価総額 11,998百万円
廃棄物リサイクル、環境認証認定サービス等を展開。マレーシアで発生する資源を日本に輸出する海外トレーディングも事業領域。トランジションストラテジー事業領域は受注計画に遅れ。23.12期3Qは業績伸び悩む。 記:2024/01/08
955
3/29 15:00
-5(%)
時価総額 36,054百万円
スタートアップの新規事業やDX化支援を展開。ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの一貫提供体制を構築。IT人材の育成・紹介も事業領域。クリエイティブ&エンジニアリングの好調で、23.12期は利益急伸。 記:2024/02/29
4165 東証グロース
746
3/29 15:00
+2(%)
時価総額 28,793百万円
ウェブサイト・アプリ向け顧客分析プラットフォーム「KARTE」を提供。リアルタイム性に強み。大株主に米国グーグル社。24.9期は顧客社数の順調増を想定。単価の上昇も続く見通しで調整営業益の黒字化を目指す。 記:2023/12/11
1,566
3/29 15:00
+6(%)
時価総額 158,824百万円
マーケティング支援会社。AI搭載マーケティング支援ツールを手掛ける。AIによる顧客行動予測等が強み。米国及びEMEAは売上伸長。北東アジアは既存顧客の拡大などで売上好調。23.12期通期は大幅増収増益。 記:2024/02/25
4194 東証プライム
9,150
3/29 15:00
-530(%)
時価総額 351,278百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
4480 東証プライム
4,615
3/29 15:00
+140(%)
時価総額 150,707百万円
医療・介護領域に特化の人材紹介サービスを展開。遠隔診療システムや電子カルテも。人材プラットフォーム事業は好調。顧客事業所数は32.6万件と2桁増。営業外収益は増加。23.12期3Q累計は大幅増収増益。 記:2024/01/27
4485 東証グロース
3,965
3/29 15:00
-45(%)
時価総額 101,750百万円
通信インフラ会社。携帯キャリアの携帯基地局の装置やアンテナ、構造物、電源等のシェアリングする事業を展開する。タワーシェアリングも行う。今上期はタワー移管が順調に推移した。施設内のシェアリングも拡大した。 記:2024/01/15
5032 東証プライム
2,559
3/29 15:00
-35(%)
時価総額 159,479百万円
VTuberグループ「にじさんじ」の運営とそれに付随する物販などを展開。英語圏におけるVTuberビジネス等も。ANYCOLOR IDは110万ID超。VTuber数は増加。24.4期2Qは大幅増収増益。 記:2024/01/28
6027 東証グロース
3,395
3/29 15:00
+65(%)
時価総額 75,634百万円
国内最大級の「弁護士ドットコム」を運営し、法律トラブルの解決支援を行う。電子契約の「クラウドサイン」等も。クラウドサインは売上好調。大企業、地方自治体中心に導入進む。24.3期3Q累計は業績堅調。 記:2024/03/04
7342 東証グロース
1,741
3/29 15:00
+87(%)
時価総額 102,252百万円
全自動で資産運用をするロボアドバイザーサービス「ウェルスナビ」を運営。20~50代の勤労世代が主要顧客。運用者数は38.3万人。増収効果等により、23.12期3Q累計は大幅増益。預かり資産は1兆円突破。 記:2024/01/13
7376 東証グロース
1,813
3/29 15:00
±0(%)
時価総額 2,020百万円
営業アウトソーシング事業を展開。NEC、IIJなど大手IT企業に対し、IT営業に特化したサービスを提供。派遣取引社数は30社。旺盛な需要でIT営業アウトソーシング事業は売上増。24.9期1Qは増収。 記:2024/02/26