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後場に注目すべき3つのポイント~実需筋は粛々と持ち高調整進める

2022/6/20 12:24 FISCO
*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント~実需筋は粛々と持ち高調整進める 20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続落、実需筋は粛々と持ち高調整進める ・日経平均軟調推移でドル弱含み ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位が信越化学工業<4063> ■日経平均は大幅続落、実需筋は粛々と持ち高調整進める 日経平均は大幅続落。428.32円安の25534.68円(出来高概算6億1328万株)で前場の取引を終えている。 先週末17日の米株式市場でNYダウは38.29ドル安と続落。連日の急落を受けた下げ過ぎ感から買い戻しが先行。ただ、景気後退懸念に伴う原油価格の急落などが警戒され重しとなった。また、株価指数先物、オプション、個別株オプションの3つのデリバティブ取引の決済が重なるトリプルウィッチングに伴うテクニカルな取引を背景に終日上下に振れ、結局NYダウは小幅安で終了。一方でハイテク株には買い戻しが入り相場を下支え、ナスダック総合指数は+1.43%と反発した。週明けの日経平均は193.62円高と26000円を回復してスタート。しかし、寄り付きをこの日の高値に失速すると、間もなくして26000円を再び割り込んだ。朝方大きく上昇していた時間外取引のナスダック100先物が上げ幅を縮めると、その後はじりじりと下げ幅を広げる展開が続き、下げ幅は400円を超えた。 個別では、原油先物価格の下落を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>などが急落。三菱重<7011>、川崎重<7012>、IHI<7013>の防衛関連も軒並み急落している。大阪チタ<5726>や三井松島HD<1518>などの中小型の資源関連株も大きく下落。三井物産<8031>、丸紅<8002>などの商社株も大幅安。ほか、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体関連、新光電工<6967>や三井ハイテック<6966>などのハイテク株も全般きつい下落率に見舞われている。 一方、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、ダイキン<6367>が逆行高で、トヨタ自<7203>などの自動車関連は円安進行を支援要因に上昇。三菱自動車<7211>は値上げ実施も伝わっており、大きく上昇している。ほか、KDDI<9433>、武田薬<4502>などのディフェンシブ銘柄や、原油安でコスト増懸念が和らいだJAL<9201>、ANA<9202>の空運株が買われている。高水準の自社株買いを発表した新光商事<8141>は急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位にランクイン。NTT<9432>のテレワークへの取り組みから思惑が向かったブイキューブ<3681>も大幅に上昇している。 セクターでは鉱業、石油・石炭製品、卸売を筆頭に全般売り優勢の展開。一方、空運、医薬品、輸送用機器の3業種が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の85%、対して値上がり銘柄は13%となっている。 週明けの東京市場は自律反発もむなしく、日経平均は寄り付き天井の形で大きく失速。先週末の米株市場ではナスダックが反発したとはいえ、連日の急落を踏まえれば上昇率はあまりに小幅。また、NYダウにいたっては自律反発どころか続落となった。連日の急落後でもほとんど反発が見られないあたり、足元の相場の状況はかなり重症のようだ。 また、東京市場は先週末と同様、これまでけん引役だった資源関連株や防衛関連株に厳しい売りが目立っている。INPEXは昨年9月以来となる13週移動平均線割れとなっており、三菱重<7011>などの防衛関連株も長らく下値支持線となってきた25日線を大幅に割り込んできている。東エレクなどの半導体関連株も連日で急落し、年初来安値の更新が続いている。 先週末からの繰り返しにはなるが、相場はいよいよ世界的な金融引き締めが景気後退を招くオーバーキルを本格的に織り込み始めていると思われる。今晩の米国市場は祝日で休場なため海外勢の資金フローは限られるとの指摘も聞かれるが、東証プライム市場の売買代金は先週末の4兆円超えに続き、本日も前引け時点で1兆円4億円程とそれなりに膨らんでいる。東証グロース市場の新興株の下落率が軽微なのに対して、東証プライム市場の主力大型株の下落率がかなり厳しい点からも、個人投資家が粘っている一方、実需筋が持ち高調整の売りを加速してきている印象を受ける。 先物市場では、先週は東証株価指数(TOPIX)の先物手口において、週を通じてゴールドマン・サックス(GS)証券の大幅な売り越しが目立った。商品投資顧問(CTA)などの短期筋が手掛けることの多い日経平均先物に比べて、TOPIX先物でのGSによる大量売り越しは世界の景気動向をもとに投資戦略を立案するグローバルマクロ系のヘッジファンドが売りに傾いていることを示唆している。中国での都市封鎖(ロックダウン)の再拡大懸念や米国での相次ぐ経済指標の下振れ、景気よりもインフレ抑制を優先する中央銀行の姿勢などを背景に、マクロ系ファンドも本格的に景気後退を織り込み始めたと推察される。 週末にかけては米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が7月会合でも0.75ptの大幅利上げを支持する姿勢を明らかにしたほか、アトランタ連銀のボスティック総裁もインフレ抑制のためには何でもするとの鬼気迫る姿勢を見せた。 世界的な利上げ加速ペースの拡大や景気後退の度合いが計りきれず、株価への織り込みも十分とはいえないという指摘も多く聞かれるなか、当面は粛々と持ち高を調整する動きが続きそうだ。今年に入って最も厳しい売りに見舞われている半導体が代表するハイテクセクターに加えて、これまでけん引役だった資源関連、防衛関連の銘柄も相次いで急落している動きからもそうした様子が窺える。 後場の日経平均は下値模索の展開が続きそうだ。上述した通り、米株市場で自律反発がほとんど見られず、足元の相場はかなり弱気な状態。また、今の下落相場においては短期筋だけでなく実需筋による持ち高調整も出ていると推察される。買い戻す理由が当面見当たらないなか、後場の買い戻しも期待できそうにないだろう。 ■日経平均軟調推移でドル弱含み 20日午前の東京市場でドル・円は134円70銭近辺で推移。日経平均の下げ幅拡大を受けてポジション調整的なドル売りが増えている。新たなドル買い材料が提供されない場合、ドル・円は135円近辺で上げ渋る状態がしばらく続くとの見方が増えている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は134円67銭から135円44銭、ユーロ・円は141円36銭から142円06銭、ユーロ・ドルは1.0475ドルから1.0522ドルで推移。 ■後場のチェック銘柄 ・木徳神糧<2700>、アルファクス・フード・システム<3814>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位が信越化学工業<4063> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・特になし 【要人発言】 ・中国人民銀行 「1年物LPRは3.70%に据え置き」 ・中国国防相 「弾道ミサイル迎撃システム実験に成功」 <国内> 特になし <海外> ・米国市場は休場(ジューンティーンス記念日の振替休日) 《CS》
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24.3期で祖業の石炭事業を終了。ストローやマスクブランクスの製造・販売などが柱に。昨年12月に産業用チェーンメーカーを買収。ニッチ企業買収による多角化を継続推進へ。24.3期3Q累計は非石炭分野が堅調。 記:2024/03/08
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原油・ガス開発生産で国内最大手。世界20カ国以上で約70の石油・天然ガスプロジェクトを展開。水素・アンモニアなどネットゼロ分野を育成。アブダビでe-メタン製造事業の共同調査に参画。23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
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7,020
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時価総額 401,228百万円
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2700 東証スタンダード
5,630
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時価総額 9,605百万円
米穀卸売大手。精米や玄米を主力に、コメ加工食品、輸入牧草などの飼料、鶏卵も展開。米粉商品を拡充。全農との協力体制を強化。コメを活用した商品開発に注力。令和4年産米の採算性向上により、3Q累計は利益急伸。 記:2023/12/20
3681 東証プライム
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時価総額 5,838百万円
コミュニケーションサービス会社。イベント配信支援や防音個室ブース、リモートコミュニケーション関連製品の提供等を行う。エンタープライズDX事業は売上横ばい。23.12期3QはサードプレイスDX事業が増益。 記:2024/01/15
460
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時価総額 1,830百万円
情報システム会社。外食向けを専門に、ASPとクラウドによる自動発注や仕入れ、棚卸等の飲食店経営システムを提供する。セルフレジやテイクアウトシステム等も扱う。23年9月期は3割超の増収、利益は黒字転換した。 記:2023/12/28
4063 東証プライム
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時価総額 12,792,457百万円
大手総合化学メーカー。塩化ビニル樹脂や苛性ソーダ、シリコンウエハ、機能材料を手掛ける。塩化ビニル樹脂等で世界首位。希土類磁石は車載市場等への拡販図る。24.3期3Q累計は自動車用入力デバイスが堅調維持。 記:2024/02/02
4502 東証プライム
4,121
4/16 15:00
+26(%)
時価総額 6,520,555百万円
製薬最大手。糖尿病治療薬のピオグリタゾン、消化性潰瘍治療剤のランソプラゾールなどを展開。希少疾患部門は売上増。フォン・ヴィレブランド病治療剤「ボンベンディ」は米国で需要増。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/02/10
7,659
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時価総額 649,261百万円
石油元売りで国内3位。石化、石油開発、再エネも。昨年12月に投資ファンドから当社株取得の岩谷産業が筆頭株主に。岩谷とは水素事業で関係強化へ。24.3期3Q累計は在庫評価影響の縮小や石化の市況軟化で足踏み。 記:2024/03/09
2,325
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時価総額 85,560百万円
航空機用スポンジチタンで世界首位。高純度チタンも。ポリシリコンからは撤退。日本製鉄、神戸鋼が大株主。24.3期上期は航空機用途が好調。価格是正や円安も寄与して増収増益に。通期利益計画を上方修正。増配予定。 記:2023/12/12
6,487
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時価総額 11,001,693百万円
国内最大の人材関連サービス企業。米国発祥の求人情報検索サイト「Indeed」や不動産の「SUUMO」、求人・企業情報サイト「Glassdoor」を運営。マッチング&ソリューション好調で3Q累計は営業増益。 記:2024/02/22
6367 東証プライム
20,005
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時価総額 5,863,746百万円
エアコン世界首位。世界で唯一、空調と冷媒の両方を手掛け、インバータ搭載機に定評。フッ素樹脂も展開。換気や除菌機能搭載商品、IoT活用サービスなどにも注力。業容好調で売上高、営業利益ともに過去最高を更新。 記:2024/02/06
6857 東証プライム
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半導体の動作を試験するテスター大手。メモリ向け世界トップシェア。ディスプレイ・ドライバーIC用テスタでもトップシェア。半導体・部品テストシステム事業部門はスマホ向けが足踏み。24.3期2Qは業績伸び悩む。 記:2024/01/09
6966 東証プライム
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時価総額 287,557百万円
半導体向けのリードフレームやも自動車や家電等向けのモーターコアの製造、販売に加え、それらの金型や工作機械も手掛ける。今期3Q累計は電機部品の需要像が寄与した一方、電子部品の在庫調整が受注に影響した。 記:2023/12/26
6967 東証プライム
5,600
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時価総額 756,963百万円
半導体パッケージの総合メーカー。静電チャック、ハイエンド半導体PKGなどが主力製品。国内生産比率の高さが特徴。コロナ特需の反動等でフリップチップタイプパッケージは苦戦。24.3期2Q累計は業績伸び悩む。 記:2023/12/11
7011 東証プライム
1,342
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時価総額 4,527,436百万円
国内最大の総合重機械メーカー。火力発電プラントで世界トップクラス。鉄道、エアコン、製鉄機械などを手掛け、造船事業や米ボーイング向け機体製造なども展開。GTCC、防衛・宇宙の受注拡大で、中間期は利益急伸。 記:2023/12/19
7012 東証プライム
4,673
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-245(%)
時価総額 784,700百万円
総合重機大手。発電設備、二輪車、造船、鉄道車両、航空機等を展開。エネルギーソリューション&マリン事業は堅調。LPG/アンモニア運搬船の増収効果などが寄与。車両事業は売上増。24.3期2Q累計は増収。 記:2024/01/16
7013 東証プライム
3,870
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-55(%)
時価総額 598,612百万円
陸上・航空宇宙・船舶海洋の総合重機製造。ターボチャージャーや航空エンジン、原子炉格納容器で実績。社会基盤部門は受注堅調。24.3期2Q累計は産業システム・汎用機械部門が増収。車両過給機等が売上貢献。 記:2023/12/11
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時価総額 59,533,388百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7211 東証プライム
497.4
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-12.1(%)
時価総額 741,266百万円
自動車メーカー。日産やルノーらと提携し、世界的な協業を進める。SUVやミニバン、軽自動車、商用車等を製造、販売。中国事業の構造改革進める。中南米・中東他、北米などは販売台数増。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/10
8002 東証プライム
2,669.5
4/16 15:00
-83.5(%)
時価総額 4,586,767百万円
総合商社大手。食料、農業関連、電力に強み。24.3期上期は米穀物ガビロン売却で売上減。金属、農薬・肥料の市況安も響く。だが電力、自動車関連などが好調。通期最終益計画を上方修正。総還元性向30~35%目安。 記:2024/01/14
8031 東証プライム
7,190
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-280(%)
時価総額 11,449,838百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。ペルーの鉱山機械販売・サービス会社コマツ・マイニング・コープ・ペルーの株式を取得。エネルギーと金属資源セグメントが伸び悩み、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/04
8035 東証プライム
37,660
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-1,630(%)
時価総額 17,761,699百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8141 東証プライム
952
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-22(%)
時価総額 36,186百万円
独立系エレクトロニクス商社。ルネサスエレクトロニクス製品が主体で、集積回路・半導体素子など電子部品や電子機器を展開。アセンブリ事業は売上高が2桁増。娯楽機器関連が牽引。24.3期3Q累計は増収確保。 記:2024/02/24
9201 東証プライム
2,787.5
4/16 15:00
-49.5(%)
時価総額 1,218,539百万円
エアライン大手。国際旅客、国内旅客、貨物郵便がコア領域。国内線高シェアで事業基盤安定。インバウンドの寄与等により、国際線の有償旅客数は大幅増。国内線の有償旅客数も増加。24.3期2Qは最終黒字転換。 記:2024/01/14
9202 東証プライム
3,056
4/16 15:00
-44(%)
時価総額 1,480,002百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03
9432 東証プライム
172.4
4/16 15:00
-2.2(%)
時価総額 15,610,874百万円
国内最大の通信会社。傘下にNTT東西、NTTドコモ、NTTデータなど。グループ再編でグローバル事業を強化。自動運転関連やIOWNの海外ビジネス展開に向けた取り組みを推進。中間期営業収益は過去最高を更新。 記:2023/12/25
9433 東証プライム
4,290
4/16 15:00
+9(%)
時価総額 9,884,932百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。子会社に沖縄セルラーやJCOMなど。1409次元の次世代暗号を世界で初めて解読し、耐量子暗号実用化に向け前進。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/04
9984 東証プライム
8,108
4/16 15:00
-214(%)
時価総額 13,969,711百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10