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後場に注目すべき3つのポイント~インフレピークアウトは期待していいのか?

2022/5/12 12:20 FISCO
*12:20JST 後場に注目すべき3つのポイント~インフレピークアウトは期待していいのか? 12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、インフレピークアウトは期待していいのか? ・ドル・円は伸び悩み、アジア株安が重石 ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は反落、インフレピークアウトは期待していいのか? 日経平均は反落。220.96円安の25992.68円(出来高概算7億0213万株)で前場の取引を終えている。 11日の米株式市場でNYダウは326.63ドル安と5日続落。中国での新型コロナ感染状況が改善したとの報道で世界経済の減速懸念が後退し、寄り付き後上昇。しかし、4月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、高インフレが定着し、景気減速にも繋がりかねないとの懸念が広がり、下落に転じた。ハイテク株の売りも加速し、引けにかけて下げ幅を拡大。ナスダック総合指数は-3.18%と大幅反落。主要株価指数が揃って年初来安値を更新するなか、米株安を引き継いで日経平均は268.60円安と26000円割れからスタートすると、そのまま25688.11円(525.53円安)まで一気に下落。突っ込み警戒感から買い戻しが入り、前場中ごろには26000円を回復したが、その後は目先の戻り一服感で同水準を挟んだ一進一退となった。 個別では、レーザーテック<6920>やソフトバンクG<9984>、エムスリー<2413>などのハイテク・グロース(成長)株が大幅安。ファーストリテ<9983>やSHIFT<3697>など値がさ株も大幅に下落。東証プライム値下がり率上位にはマネーフォワード<3994>やSansan<4443>、ネットプロHD<7383>、ギフティ<4449>、ラクスル<4384>などの中小型グロース株がずらりと並んだ。SREHD<2980>は今期利益ガイダンスが市場予想を下回ったことで急落し、値下がり率トップとなっている。ほか、業績見通しの非開示や堺ディスプレイプロダクト買収の発表が嫌気されたシャープ<6753>が急落し、決算を受けて花王<4452>やソフトバンク<9434>なども大きく売られている。 一方、子会社の不適切行為発覚後に急落が続いていた日本製鋼所<5631>は今期増益計画を受けて一時ストップ高を付けるなど大きく買い戻されている。ほか、決算が好感されたところでシュッピン<3179>、Jパワー<9513>、アシックス<7936>、神戸製鋼所<5406>、ラウンドワン<4680>などが急伸し、東証プライム値上がり率上位に入った。 セクターでは情報・通信、サービス、医薬品などが下落率上位に並んだ一方、ゴム製品、石油・石炭製品、保険などが上昇率上位に並んだ。東証プライムの値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は33%となっている。 米ハイテク株の急落を受けて日経平均は一時500円を超える下落を見せた。米CPIの上振れを受け、3月CPIの発表後から高まっていたインフレピークアウトの期待が削がれたことが要因だ。 注目された米4月CPIは総合が前年比+8.3%と予想(+8.1%)を上回り、変動の激しい食品・エネルギーなどを除いたコアでも同+6.2%と予想(+6.0%)を超過。前月比でも総合は+0.3%、コアは+0.6%とそれぞれ予想(+0.2%、+0.4%)を上回った。ただ、前年比の伸びは総合もコアもそれぞれ前月の伸び(+8.5%、+6.5%)は下回った。 前年比の伸びが前月を下回るのは8カ月ぶりであり、そうした意味では厳密にはインフレピークアウト期待はまだ残っているのかもしれない。しかし、もはやそうした期待にすがるのには危うさを伴いそうだ。 今回のCPIの内訳をみると、今までインフレをけん引してきたガソリンや中古車の価格が前月比で低下するなどモノ・財に関する価格にピークアウト感が見られる一方、電気や天然ガスを含むエネルギーサービス価格、ホテル滞在費用、航空運賃などサービス分野での価格上昇が目立った。特に、下方硬直性を有し、CPIでの構成比率が高い住居費は3カ月連続で前月比+0.5%と高止まり、帰属家賃については2006年以来の伸びになった。 連邦準備制度理事会(FRB)のインフレ目標は個人消費支出(PCE)のコアで+2.0%だが、改めて足元のCPI総合の+6.2%という伸び率は大きすぎる。そして、注目すべきはコアでの前月比が予想を大きく上回ったことだ。今までは原油などコモディティ価格がピークアウトし、世界的な供給網の混乱も解消されれば、インフレはピークアウトするとの考え方にある程度の合理性があった。 しかし、上述したように、今回のCPIの結果から窺えるのは、モノ・財ではなくサービス分野でのインフレ加速だ。先月発表された米4月雇用統計での低い失業率や低下する労働参加率などの結果から、すでに労働市場の逼迫による賃金インフレの長期化が懸念されているが、サービス分野でのインフレ加速が止まらなければ、「価格上昇→消費者による賃上げ圧力増大→企業のコスト転嫁による更なる価格上昇」といったインフレスパイラルが起きかねない。 CPIが発表された11日、アトランタ連銀のボスティック総裁は、インフレが高止まりした場合、経済成長を抑制する水準にまで政策金利を引き上げることを支持する考えを示した。直近の高官発言で、今後3会合での0.5ptの利上げはほぼ100%織り込み済みだ。一方、0.75ptの利上げについては、10日のクリーブランド連銀メスター総裁の発言や前日のボスティック総裁の発言を受けて、足元で再び織り込む動きが出てきているが、確率的にはまだほとんど織り込めていない。今後、高官発言などを通して再び0.75ptの利上げについての織り込みが一段と進むとなれば、金融引き締め懸念によるハイテク・グロース株の下落はまだ続く可能性があろう。 午後も日経平均は26000円を挟んだ一進一退となりそうだ。アジア市況がまちまちな一方、時間外取引のナスダック100先物などが堅調に推移していることは安心感を誘うが、米4月CPI確認後のインフレピークアウト期待の高まり、ハイテク・グロース株の買い戻し進展といったシナリオはあっさりと消失してしまった。当面、積極的に株式を買う理由が見つからず、買い手不在で短期筋の売買が中心ななか、日経平均の戻りは鈍いと見ておかざるを得ないだろう。 ■ドル・円は伸び悩み、アジア株安が重石 12日午前の東京市場で伸び悩み、129円後半を中心に推移。米10年債利回りの低下でドル売り先行後、節目の129円50銭付近で押し目買いが強まり、上昇基調に振れた。ただ、日経平均株価などアジアの主要指数が弱含み、株安を嫌気した円買いが主要通貨の重石となった。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は129円51銭から130円05銭、ユーロ・円は136円21銭から136円75銭、ユーロ・ドルは1.0508ドルから1.052ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・サイタホールディングス<1999>、アルマード<4932>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・3月経常収支:+2兆5493億円(予想:+1兆7375億円、2月:+1兆6483億円) 【要人発言】 ・日銀金融政策決定会合・主な意見(4月27-28日開催分) 「金融政策の課題、インフレ抑制でなく依然として低すぎるインフレからの脱却」 「為替レートのコントロールを目標とした政策変更は適当でない」 「需給ギャップが大きくインフレ基調が低い現状は、円安がプラスに働く」 <国内> ・14:00 4月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:51.0、3月:47.8) <海外> ・15:00 英・1-3月期GDP速報値(前年比予想:+8.9%、10-12月期:+6.6%) ・15:00 英・3月鉱工業生産(前月比予想:0.0%、2月:-0.6%) ・15:00 英・3月貿易収支(予想:-184.50億ポンド、2月:-205.94億ポンド) 《FA》
関連銘柄 22件
3,080
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時価総額 2,036百万円
福岡県地盤で土木工事主体の才田組を中核とする持株会社。砕石、不動産賃貸、太陽光発電なども。ベトナムに酒類の製販子会社。24.6期上期は柱の土木工事と砕石が振るわず。だが持分法投資利益が拡大し、経常増益に。 記:2024/04/12
2413 東証プライム
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時価総額 1,274,695百万円
日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
2980 東証プライム
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AI不動産鑑定ツールや不動産売買契約書類作成ツールをクラウドで提供。AIコンサルや不動産売買仲介も。ソニーが筆頭株主。24.3期3Q累計はAIクラウドの顧客獲得が順調。物件販売も進捗。通期最高業績を計画。 記:2024/02/08
3179 東証プライム
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4/26 15:00
-4(%)
時価総額 26,925百万円
カメラや時計、筆記具、自転車の専門ショップを展開。ECサイトでの販売が主力。シグマクシスと資本業務提携。カメラ事業のEC買取額は過去最高。筆記具事業は限定モデル等が好調。24.3期3Q累計は2桁増益。 記:2024/04/15
3697 東証プライム
14,680
4/26 15:00
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時価総額 261,465百万円
ソフトウェアの品質保証・テスト専門会社。企業向け基幹システムのソフトウェアテストやセキュリティなどを展開。エンタープライズ向けテストに強み。ロイヤルカスタマーの顧客単価が拡大し、1Qは増収・営業増益。 記:2024/01/28
3994 東証プライム
5,568
4/26 15:00
+39(%)
時価総額 299,458百万円
法人向け経理・人事労務クラウドが柱。個人向け資産管理アプリ、SaaSマーケティング支援等も。法人顧客獲得は順調。法人向けストック売上は好調。23.11期通期は2桁増収。24.11期も2桁増収見通し。 記:2024/02/02
4384 東証プライム
905
4/26 15:00
+15(%)
時価総額 52,796百万円
インターネット印刷・広告シェアリングプラットフォーム「ラクスル」や物流シェアリングプラットフォーム「ハコベル」を運営。ラクスルは好調。注文単価は横ばいだが、購入者数は増加。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
4443 東証プライム
1,472
4/26 15:00
+25(%)
時価総額 184,029百万円
柱の法人向け名刺管理サービスは営業DXサービスに進化中。インボイス管理サービスなども。24.5期上期はインボイス管理の有料契約件数が倍増。営業DXの契約件数や名刺アプリの利用者数も順調に増えて収益急改善。 記:2024/02/06
4449 東証プライム
1,192
4/26 15:00
-15(%)
時価総額 34,365百万円
各種eギフトサービスの企画開発、運営等を手掛ける。法人向けが主力。地域通貨サービス等も。gifteeサービスの会員数は214万人。法人向けは大型案件受注で売上伸長。23.12期通期は大幅増収増益。 記:2024/02/25
4452 東証プライム
6,385
4/26 15:00
-22(%)
時価総額 3,032,875百万円
トイレタリー国内最大手。リビングケアやヘルスケアに加え、油脂や機能材料等のケミカル製品を製造、販売する。化粧品でも大手。23年12月期は化粧品やケミカルが足踏みも、トイレタリーが増加。利益率も改善傾向。 記:2024/02/08
4680 東証プライム
697
4/26 15:00
+1(%)
時価総額 199,731百万円
屋内型複合レジャー施設を全国展開。海外は米国を軸に中国開拓にも取り組む。売上は2Q、4Qに偏重する傾向。日本はカラオケ、スポッチャの売上が伸びる。米国はカラオケ中心に売上増。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/02/11
4932 東証スタンダード
1,443
4/26 15:00
+9(%)
時価総額 14,999百万円
独自開発の卵殻膜原料を配合した女性用化粧品・サプリを開発・販売。直販主体にTV通販やOEMも。24.3期3Q累計は直販の新規客獲得が増勢に。新規育毛サプリ貢献などでTV通販も伸長。通期二桁増収増益を計画。 記:2024/03/12
5406 東証プライム
1,900
4/26 15:00
+20(%)
時価総額 753,057百万円
高炉国内3位。建設機械にも強い。アルミや素形材、機械、エンジニアリングも。配当性向は30%程度目安。鋼材は自動車向け需要が増加。価格改善等でアルミ板は販売価格が上昇。24.3期3Q累計は大幅増益。 記:2024/02/11
5631 東証プライム
3,767
4/26 15:00
+12(%)
時価総額 280,220百万円
フィルム・シート製造装置などの産業機械が主力。原発製品やクラッド鋼管も。配当性向は30%以上目安。販売価格の改善等で素形材・エンジニアリング事業は黒字転換。特別損失は減少。24.3期3Q累計は大幅増益。 記:2024/04/14
6753 東証プライム
818.8
4/26 15:00
-1.2(%)
時価総額 532,553百万円
大手電気機器メーカー。台湾の鴻海精密工業グループ。液晶パネルやテレビ、スマホ、白物家電等を製造、販売する。液晶パネルが主力事業。今期3Q累計はPCやタブレット、スマホ向け液晶ディスプレイが足踏みとなった。 記:2024/02/29
6920 東証プライム
34,080
4/26 15:00
+720(%)
時価総額 3,213,267百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
200
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BNPL(後払い)決済の総合プロバイダ。独自の与信システムに強み。台湾など海外にも進出。BtoBサービスは売上好調。新規、既存ともに取引増。atoneはECの新規店が伸びる。24.3期2Qは2桁増収。 記:2024/01/27
7936 東証プライム
6,709
4/26 15:00
+108(%)
時価総額 1,273,845百万円
スポーツ用品メーカー。スポーツシューズやウエア、スポーツ用具等を製造、販売。ランニングシューズに強み。日本はオニツカタイガーなどが販売堅調。23.12期通期は大幅増益。24.12期は増収増益見通し。 記:2024/02/24
9434 東証プライム
1,878.5
4/26 15:00
+29(%)
時価総額 8,992,652百万円
大手キャリア。個人向けのモバイル通信やブロードバンド、法人向け通信ソリューション、プロダクト等の販売、ファイナンスを行う。今期3Q累計は増収も、ペイペイの子会社化に伴う差益の剥落等が利益に影響した。 記:2024/03/04
9513 東証プライム
2,628
4/26 15:00
+26(%)
時価総額 481,058百万円
電力会社への電力供給を展開。大規模石炭火力発電所や大規模水力発電所を手掛け、風力発電所の建設で国内トップレベルの実績。送変電や広域送電線の運営・開発も事業領域。販売電力量の減少もあり、3Q累計は足踏み。 記:2024/02/04
9983 東証プライム
41,390
4/26 15:00
-150(%)
時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
+179(%)
時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10