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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米回復持続を好感も利益確定売りが重石に

2022/4/14 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米回復持続を好感も利益確定売りが重石に 14日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米経済指標の強い内容が予想され、連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速を期待したドル買いは継続。ただ、足元の上昇ピッチの速さから、利益確定売りが上値を抑えよう。 前日の取引で日米金融政策の違いに着目したドル買い・円売りが加速し、米金利高を手がかりにドル・円は約20年ぶりの高値圏となる126円30銭台に浮上する場面があった。ただ、その後は米金利の失速でドル売りに振れドル・円は125円半ばに失速、ユーロ・ドルは1.09ドル付近に持ち直している。本日アジア市場はおおむねその流れが受け継がれ、ややドル売り基調の展開に。半面、アジア株高が好感され、ドル・円は底堅く推移する。 この後の海外市場は欧米中銀による金融正常化のペースが注目される。欧州中銀(ECB)は改めて緩和政策からの転換を示すものの、ラガルド総裁が慎重姿勢ならユーロ売り・ドル買いに。今晩発表の米経済指標で小売売上高は前月から改善が予想され、回復持続が好感されよう。また、来月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向けFRB当局者のタカ派的な見解で金利高・ドル高が見込まれる。ただ、NY市場の3連休を前に、ドルへの利益確定売りが見込まれる。 【今日の欧米市場の予定】 ・20:45 欧州中央銀行(ECB)が政策金利(0.00%に据え置き予想) ・21:30 ラガルドECB総裁会見 ・21:30 米・3月小売売上高(前月比予想:+0.6%、2月:+0.3%) ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:17.0万件、前回:16.6万件) ・21:30 米・3月輸入物価指数(前月比予想:+2.3%、2月:+1.4%) ・21:45 ウィリアムズNY連銀総裁メディアインタビュー ・23:00 米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:59.0、3月:59.4) ・23:00 米・2月企業在庫(前月比予想:+1.3%、1月:+1.1%) ・04:50 メスター米クリーブランド連銀総裁討論会参加(労働力開発) ・07:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演(経済と労働市場) 《FA》