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後場に注目すべき3つのポイント~、金融政策や株式需給を巡り考察

2022/3/29 12:24 FISCO
*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント~、金融政策や株式需給を巡り考察 29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、金融政策や株式需給を巡り考察 ・ドル・円はもみ合い、財務相発言が円安抑制 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がエムスリー<2413> ■日経平均は反発、金融政策や株式需給を巡り考察 日経平均は反発。166.84円高の28110.73円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えている。 日銀が28日、10年物国債を決まった利回り(0.25%)で無制限に買い入れる指し値オペ(公開市場操作)を一定期間行う「連続指し値オペ」を初めて実施すると発表し、為替市場では一時1ドル=125円台まで円安が進行。また、同日の米株式市場でNYダウは3日続伸し、94ドル高となった。ロシアとウクライナの停戦協議への期待が相場を押し上げた。また、10年物国債利回りの上昇一服でハイテク株が買われ、ナスダック総合指数は+1.30%と反発。本日の日経平均は円安や米株高を好感した買いが先行し、229円高からスタートした。3月期末の権利付き最終売買日とあって、配当取りの買いや配当再投資の動きに期待した買いが入り、前場中ごろを過ぎると28227.53円(283.64円高)まで上昇する場面があったが、上値では利益確定の売りも出て伸び悩んだ。 個別では、郵船<9101>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、川崎船<9107>など売買代金上位は全般堅調。郵船などは配当利回りの高さから買いが優勢となっている。前日の米ハイテク株高の流れを引き継いでレーザーテック<6920>が4%の上昇となり、三井ハイテク<6966>は大幅反発して取引時間中の上場来高値を更新した。また、業績上方修正を発表したあすか製薬HD<4886>が急伸し、エンビプロHD<5698>はストップ高を付けている。一方、東エレク<8035>やOLC<4661>が小安く、JT<2914>は軟調。NY原油先物相場の反落などから市況関連株の一角に売りが広がり、石油資源<1662>や大阪チタ<5726>が東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、輸送用機器、海運業、小売業などが上昇率上位。一方、石油・石炭製品、水産・農林業、陸運業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の51%、対して値下がり銘柄は45%となっている。 本日の日経平均は3ケタの上昇で前場を折り返した。円安・米株高が支援材料となり、配当取りの動きや配当再投資への期待も相場を押し上げているが、一方で利益確定の売りが上値を抑えている。日足チャートを見ると、28000円台まで浮上してきた5日移動平均線をやや上回る水準で推移。売買代金上位では値がさグロース(成長)株や高配当銘柄を中心に全般堅調だが、市況関連銘柄や経済活動の再開に絡んだ銘柄に売りが出ているようだ。前引けの日経平均が+0.60%なのに対し、東証株価指数(TOPIX)は+0.57%。ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円弱とさほど膨らんでいな い。 新興市場ではマザーズ指数が+3.73%と3日ぶり大幅反発。前日は-3.76%と大きく下落しており、米金利やハイテク株の動向を睨んでやや値動きが荒くなっている。本日はグロース株高の流れからメルカリ<4385>などの主力IT株が堅調。エッジテクノロジ<4268>は連日で賑わいを見せている。 さて、日銀が初の「連続指し値オペ」実施で金利抑制姿勢を示し、インフレ対応に傾く米国との金利差拡大観測から円相場が一時1ドル=125円台まで下落した。輸出企業の採算改善に期待する声がある一方、インフレや金利の上昇、それに円安圧力が強まるなかで金融政策の舵取りが一段と難しさを増すとの指摘もある。黒田東彦総裁の任期も残すところ1年ほどだが、日銀は緩和堅持の姿勢のようだ。海外投資家がこの点どのように評価するか注視したいところ。 米市場では28日、10年物国債利回りが2.46%(-0.02pt)に低下した。原油先物相場の反落を受けてインフレ懸念がやや後退したようだ。ただ、金融政策の影響を受けやすい2年物は2.33%(+0.06pt)に上昇。このところ市場では連邦準備理事会(FRB)が今後複数の会合で0.5ptの利上げを行うとの見方が多く出ており、金融引き締め観測は一段と強まっているとみた方がいいだろう。 国内外の金融政策とともに、年度末から新年度にかけての株式市場の需給状況も注目される。需給良化による一段の株高期待が根強い一方、以前に少々触れたとおり、ここまで海外投資家による株価指数先物の買い戻しが急速に進んだとみられるのは気掛かり。日本取引所グループが発表した投資主体別売買動向を見ると、外国人投資家は3月第2~3週(7~18日)にTOPIX先物を9200億円近く買い越した。先週も日々の先物手口を見ると外資系証券のTOPIX先物買い越しが多く見られたため、この3週で1兆円あまり買い越した可能性もあるだろう。この間、日経平均は9日安値24681.74円(取引時間中)から25日高値28338.81円(同)まで値幅にして3600円超の大幅上昇となった。相応に外国人投資家の買い戻しが進んでいることに違和感はない。 次回5月3日~4日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて米金融政策を巡る思惑が続くほか、企業の事業環境が大きく変化し、新年度の業績見通しを見極めたいとのムードも出てくるだろう。新年度相場の行方を慎重に見極めたい。差し当たり、本日は米国で3月消費者信頼感指数や1月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、2月求人件数(JOLT)、それに半導体マイクロン・テクノロジーの決算などが発表される。米経済が堅調維持できるか注目されそうだ。 ■ドル・円はもみ合い、財務相発言が円安抑制 29日午前のアジア市場でドル・円は123円前半から124円前半のレンジでもみ合った。123円31銭まで下げた後は円売り再開で124円30銭台に浮上。一方、鈴木財務相の「悪い円安にならないよう注視する」との発言でやや円買いに振れ、ドルは正午にかけて123円20銭台に下げた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は123円32銭から124円30銭、ユーロ・円は135円54銭から136円52銭、ユーロ・ドルは1.0970ドルから1.0998ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・グローバルウェイ<3936>、Kaizen Platform<4170>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がエムスリー<2413> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・2月有効求人倍率:1.21倍(予想、1月:1.20倍) ・日・2月失業率:2.7%(予想:2.8%、1月:2.8%) ・豪・2月小売売上高:前月比+1.8%(予想:+0.9%、1月:+1.8%) 【要人発言】 ・鈴木財務相 「悪い円安にならないようしっかり注視する」 「金融政策は日銀が責任をもってすることを期待」 ・日銀金融政策決定会合・主な意見(3月17-18日開催分) 「日本はインフレ率が2%を継続的に上回っていく状況にない。緩和継続で回復を支えていくことが重要」 「政策運営、資源価格や為替相場の変動ではなく経済・物価への影響を考える必要」 <国内> ・13:20頃 雨宮日銀副総裁あいさつ <海外> 特になし 《CS》
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石油開発最大手。日本政府が筆頭株主。北海道、秋田県、山形県、新潟県に油ガス田を保有。E&P事業は売上伸長。北米、中東における原油販売量の増加が寄与。増収効果や販管費の減少により、24.3期3Qは営業増益。 記:2024/04/09
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日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
2914 東証プライム
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3936 東証グロース
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240
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4268 東証グロース
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4385 東証プライム
2,228
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4661 東証プライム
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ディズニーリゾート運営会社。アジアで最大規模。東京ディズニーランドやディズニーシー、ホテル、複合商業施設を展開する。今期3Q累計はテーマパークとホテルが堅調に推移した。入園者数や商品、飲食の販売が増加。 記:2024/02/23
2,475
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医療用医薬品メーカー。産婦人科や内科、泌尿器科に特化した新薬開発やジェネリック医薬品を提供。子宮筋腫・子宮内膜症治療剤「レルミナ」は2桁増収。特別利益の計上等により、24.3期3Q累計は大幅最終増益。 記:2024/02/22
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2,718
7/2 15:00
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時価総額 100,022百万円
航空機用スポンジチタンで世界首位。高純度チタンも。日本製鉄、神戸鋼が大株主。高機能材料事業は苦戦だが、チタン事業は輸出スポンジチタン中心に大幅増収。24.3期3Qは大幅増収増益。通期業績予想を上方修正。 記:2024/04/07
6920 東証プライム
34,250
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6966 東証プライム
6,178
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時価総額 243,827百万円
リードフレームやプレス用金型、工作機械等を手掛ける。車載用モーターコアで世界トップシェア。超精密加工技術が強み。電機部品事業は好調。電動車向け駆動・発電用モーターコアは需要堅調。24.1期通期は2桁増収。 記:2024/04/16
7203 東証プライム
3,333
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7974 東証プライム
8,875
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時価総額 11,525,874百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,050
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時価総額 16,530,737百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9101 東証プライム
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時価総額 2,530,418百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
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時価総額 13,167,985百万円
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9984 東証プライム
10,550
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時価総額 18,177,165百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17