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後場に注目すべき3つのポイント~「総悲観なお遠い」のがリスク?

2022/3/8 12:26 FISCO
*12:26JST 後場に注目すべき3つのポイント~「総悲観なお遠い」のがリスク? 8日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続落、「総悲観なお遠い」のがリスク? ・ドル・円は伸び悩み、日本株は下げ幅縮 ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は3日続落、「総悲観なお遠い」のがリスク? 日経平均は3日続落。77.89円安の25143.52円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えている。 週明け7日の米株式市場でNYダウは大幅に3日続落し、797ドル安となった。原油価格の高騰でインフレ高進や景気後退への懸念が強まり、売りが広がった。ロシアとウクライナの3回目の停戦交渉で進展がなかったことや、超党派議員がロシア産原油・エネルギー製品の輸入禁止とロシア・ベラルーシとの貿易関係を解消する内容を盛り込む法案で合意したとの報道も売りに拍車をかけた。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで247円安からスタートし、取引時間中としては2020年11月以来およそ1年4カ月ぶりに25000円を割り込んだ。先週末からの下落が急ピッチだったこともあり、下値では個人投資家の押し目買いが入って下げ渋った。国内外市場での原油先物相場の反落、ユーロ相場の下げ渋りなども安心感につながったとみられる。 個別では、郵船<9101>と川崎船<9107>が2%超の下落。前日まで急伸してきた市況関連株に利益確定の売りが出ており、INPEX<1605>や住友鉱<5713>は5%超の下落となっている。欧州各国の首脳がロシア産原油の輸入禁止措置を巡り、早期実施に慎重な姿勢を示していることも意識されているようだ。日野自<7205>はエンジン認証不正を嫌気した売りが継続。また、日本コークス<3315>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>が堅調。値がさグロース(成長)株に押し目買いが入っており、キーエンス<6861>は4%の上昇となっている。海運株でも商船三井<9104>は小じっかり。また、ホクシン<7897>が東証1部上昇率トップで、メドピア<6095>やSansan<4443>といった中小型グロース株が上位に多く顔を出している。 セクターでは、石油・石炭製品、鉱業、鉄鋼などが下落率上位。一方、電気機器、倉庫・運輸関連業、サービス業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の58%、対して値上がり銘柄は37%となっている。 本日の日経平均はおよそ1年4カ月ぶりに25000円を割り込んでスタートするも、その後グロース株を中心に押し目買いが入って下げ渋る展開となっている。ドイツのショルツ首相が欧州のロシアからのエネルギー輸入について「現時点ではほかの方法で確保することができない」と述べるなど、早期の禁輸実施に慎重な姿勢を示し、原油先物相場が反落していることが安心感につながったとみられる。為替市場で動向が注目されるユーロも足元下げ渋り。株式市場ではグロース株が堅調な一方、市況関連株に利益確定売りが出ている。前引けの日経平均が-0.31%なのに対し、東証株価指数(TOPIX)は-0.52%。ここまでの東証1部売買代金は1兆9000億円あまりと引き続き多い。 新興市場ではマザーズ指数が+1.34%と5日ぶりに反発。グロース株高の流れを追い風に、前日割り込んだ700pt水準を維持しようとする動きを見せている。再生細胞薬の国内承認申請を発表したサンバイオ<4592>は朝高後に利益確定売り優勢。メルカリ<4385>は変わらずだが、FRONTEO<2158>やJTOWER<4485>が買い優勢。業績上方修正のアスカネット<2438>は急伸している。 さて、欧州首脳らが禁輸への慎重姿勢を示し、エネルギーの供給不安がやや和らいだ格好だろうが、ロシアはなおウクライナ侵攻の手を緩めておらず、追加制裁への不安は残るだろう。米超党派議員によるロシア産原油の禁輸などを盛り込んだ法案は、早ければ9日にも下院で採決されるという。デリバティブ(金融派生商品)市場では、月内の1バレル=200ドル突破を視野に入れたオプション取引も行われているようだ。 英バークレイズや米JPモルガン・チェースといった金融大手は世界成長見通しを引き下げるとともに、インフレ予想を引き上げ。また、米モルガン・スタンレーやシティグループは株式相場の大きな波乱を予想しているという。商品価格の先高観とスタグフレーション(景気悪化と物価高の併存)への懸念は拭いづらそうだ。 また、インフレの高進に対し「米金融引き締めは不可避」「0.25ptペースの利上げでは不十分」といった市場関係者の声が多く出てきている。金利上昇による米財政への影響を不安視する向きもあるようだ。米連邦準備理事会(FRB)は10日発表の2月消費者物価指数(CPI)を確認したうえで15~16日の連邦公開市場委員会(FOMC)に臨むが、度々指摘しているとおり金融政策の舵取りは難しさを増している。エネルギーの供給不安がくすぶる欧州でも10日に欧州中央銀行(ECB)理事会が開かれ、注目されるだろう。 こうした局面でも、各国株式市場では個人投資家の押し目買い意欲が根強いようだ。米国でも足元、ハイテク株投資で知られるキャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメント・マネジメントの上場投資信託(ETF)に資金流入が見られるという。日本でも個人投資家に人気の高いマザーズ銘柄は信用買い残の整理がさほど進んでおらず(あるいは増えており)、根強い買いが入っていることが窺える。 「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は7日、36.45(+4.47)に上昇した。ただ、1月下旬に一時40近くまで上昇したのち反落した経緯があり、この水準でも「総悲観」というにはまだ遠いだろう。先行き不透明ななかでの「強気の押し目買い姿勢」は、今後の更なる波乱を暗示しているかもしれない。 ■ドル・円は伸び悩み、日本株は下げ幅縮小 8日午前のアジア市場でドル・円は伸び悩み、115円半ばに上昇後はやや失速した。ウクライナ情勢の混迷に伴い、有事のドル買いが強まった。一方、日経平均株価は寄り付き以降に下げ幅を徐々に縮小しているものの、先行き不透明感から円買いは根強い。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は115円27銭から115円49銭、ユーロ・円は125円11銭から125円55銭、ユーロ・ドルは1.0849ドルから1.0871ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ログリー<6579>、東京ラヂエーター製造<7235>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・1月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比-0.9%(予想:+0.1%、12月:-0.4%) ・日・1月経常収支:-1兆1887億円(予想:-8705億円、12月:-3708億円) 【要人発言】 ・ホイヤー米下院院内総務 「ロシア産原油の輸入禁止法案が週内に審議される可能性」 <国内> ・14:00 1月景気動向指数・先行速報値(予想:103.6、12月:104.8) ・15:00 2月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:38.0、1月:37.9) <海外> ・16:00 独・1月鉱工業生産(前月比予想:+0.5%、12月:-0.3%) 《CS》
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1605 東証プライム
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11/22 15:30
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国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
2158 東証グロース
600
11/22 15:30
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2438 東証グロース
498
11/22 15:30
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時価総額 8,697百万円
ウェディング向け写真集等のフォトブック事業、葬儀社向け遺影写真加工等のフューネラル事業が柱。遺影写真作成で国内トップ。空中ディスプレイ事業も手掛ける。葬儀業界向けDXサービスは既存契約先の活用が順調。 記:2024/06/09
3315 東証プライム
95
11/22 15:30
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時価総額 28,723百万円
1889年創業のコークス専業メーカー。コークス及び副産物の生産・販売を行う。燃料・資源リサイクル事業、粉粒体装置・機器の販売等も。日本製鉄、住友商事が主要株主。北九州事業所の2Aコークス炉は稼働開始。 記:2024/10/11
4385 東証プライム
2,097.5
11/22 15:30
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時価総額 344,051百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4443 東証プライム
2,016
11/22 15:30
+47(%)
時価総額 254,238百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
4485 東証グロース
3,595
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 92,474百万円
通信インフラシェアリング事業を展開。屋内インフラシェアリング、屋外タワーシェアリング、ローカル5Gサービス等を手掛ける。国内IBS事業などの拡大図る。米投資会社がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/10/11
4592 東証グロース
965
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 66,227百万円
再生細胞医薬品の開発・製造・販売を行う。中枢神経系疾患が主な対象。細胞治療薬「SB623」が主要開発品。ヒト体性幹細胞加工製品「アクーゴ脳内移植用注」は日本における条件及び期限付き製造販売承認を取得。 記:2024/10/11
5713 東証プライム
3,823
11/22 15:30
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時価総額 1,111,782百万円
総合非鉄素材メーカー。1590年創業。住友グループの源流。資源開発、銅など非鉄金属の製錬、機能性材料の製造・販売等を行う。材料事業では車載用電池材料の需要が底堅い。資源部門では菱刈鉱山が順調な操業継続。 記:2024/07/02
6095 東証プライム
491
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時価総額 10,795百万円
医師専用コミュニティサイト「MedPeer」の運営等を行う集合知プラットフォーム事業が主力。かかりつけ薬局化支援サービス、薬局予約サービス「やくばと」等も。「やくばと」は医療機関における導入が順調。 記:2024/08/29
6579 東証グロース
342
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 1,301百万円
ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」の提供を行う。ユーザー分析DMP「Juicer」、マーケティングツール「OPTIO」等も。アドプラットフォーム事業では積極営業で媒体枠の新規獲得図る。 記:2024/08/19
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
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センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
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半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7205 東証プライム
408.5
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時価総額 234,716百万円
トラック・バスメーカー。大型や中型、小型のトラック、観光バスや路面バスを製造、販売する。ディーゼルエンジンや自動車部品も提供する。トヨタの連結子会社。国内販売台数が増加。海外低調も価格改定進める。 記:2024/07/25
7235 東証スタンダード
721
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7897 東証スタンダード
102
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 2,894百万円
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8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
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5,430
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時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17