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前場に注目すべき3つのポイント~先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況に~

2022/2/21 8:35 FISCO
*08:35JST 前場に注目すべき3つのポイント~先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況に~ 21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況に ■DIC、21/12 営業利益 8.1%増 428億円、22/12予想 25.9%増 540億円 ■前場の注目材料:ダイヘン、EV溶接ロボ開発、超ハイテンなどの飛散粒99%減 ■先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況に 21日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感が強まる相場展開になりそうだ。18日の米国市場ではNYダウが232ドル安だった。米ロ外相が来週会談を予定していると報じられるなか、一時上昇に転じる場面が見られた。ただし、ウクライナ東部の親ロ派指導者が一部住人をロシアに避難させたとの報道や、ウクライナ分離主義者がドネツクで車が爆破されたと報じられるなか、3連休を控えた持ち高調整の動きが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比245円安の26845円。円相場は1ドル114円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。ただし、21日の米国市場はプレジデントデーの祝日で休場となることから、海外勢のフローは限られることになり、引き続き薄商いのなかで、先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況になりそうである。引き続きウクライナ情勢を巡る報道などには敏感に反応することが見込まれる。 また、北京オリンピックが閉会したことから、一段とロシアによるウクライナ侵攻への警戒感が強まりやすいと考えられるため、短期筋の仕掛け的な動きも強まりやすい面はある。ただし、今週末にも米ロ外相会談が行われる予定であることから、ショートカバーの動きも速そうである。また、日本は23日が天皇誕生日の祝日となることから、積極的にはポジションを取りづらいほか、オーバーナイトのポジションは限られるだろう。そのため、大きく売られる場面においては、その後のショートカバーを想定した押し目狙いのスタンスといったところか。 物色の流れとしては、材料株中心となりやすく、個別に材料の出ている銘柄のほか、好決算ながらも需給面から大きく調整している銘柄などへは、打診的な買いも入りやすいだろう。また、地政学リスクへの警戒から、指数の影響を受けづらい銘柄のほか、バリューシフトも意識されるところ。また、地政学リスクに対しては、これまでの防衛関連とされる銘柄への物色よりも、防衛関連の一角との見方から商社や海運株など配当妙味も備えた銘柄などにシフトする動きが強まりやすいだろう。 ■DIC、21/12 営業利益 8.1%増 428億円、22/12予想 25.9%増 540億円 DIC<4631>が発表した2021年12月期業績は、営業利益が前期比8.1%増の428.93億円だった。塗料・プラスチック用顔料、パッケージ用インキが食品包装用途向けに堅調だったほか、自動車向け材料も好調だった。22年12月期は前期比25.9%増の540億円を見込んでおり、コンセンサス(570億円程度)を下回る。 ■前場の注目材料 ・VIX指数は低下(27.75、-0.36) ・米原油先物は上昇(90.21、+0.17) ・米長期金利は低下 ・米国景気の拡大 ・海外のコロナ感染沈静化 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・ダイヘン<6622>EV溶接ロボ開発、超ハイテンなどの飛散粒99%減 ・ノリタケ<5331>汎用品を拡販、砥石・研磨布紙2子会社統合 ・楽天グループ<4755>ロボデリバリー協会発足、楽天・川重など8社参画 ・日産自<7201>米工場に575億円投資、25年から新型EV2種生産 ・三菱商事<8058>ミャンマー天然ガス採掘から撤退検討 ・商船三井<9104>自動車船出火、ポルトガル沖で航行不能に ・ファインシンター<5994>デジタル駆使ライン拡大、国内外工場に ・ブリヂストン<5108>使用済みタイヤ再利用、産総研と技術研究、30年めど実証 ・横浜ゴム<5101>油圧用高圧ホース量産、茨城工場の生産能力増強 ・クボタ<6326>北米市場向けトラクター用タイヤ、米社と独占供給契約 ・KDDI<9433>KDDIなど仮想化基地局のデータ通信、5Gスタンドアローンで成功 ・大日本印刷<7912>ハイヤーでウェブ会議、大日本印刷など5社、有償サービス実証 ・帝人<3401>新規炭素繊維織物を開発、強度安定で低コスト ・大正薬HD<4581>リポビタンジェリーが宇宙日本食認証取得 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:15 中・1年物ローンプライムレート(現行3.70%) 《ST》
関連銘柄 15件
3401 東証プライム
1,372.5
11/22 15:30
+43.5(%)
時価総額 271,692百万円
1918年創立の化学メーカー。マテリアル事業、繊維・製品事業が柱。パラ系アラミド繊維で世界トップシェア。在宅酸素療法用酸素濃縮装置などに強み。アラミド、炭素繊維などは新規用途開発の推進などに取り組む。 記:2024/10/05
4581 東証スタンダード
8,580
4/8 15:00
-10(%)
時価総額 730,501百万円
大衆薬大手。ドリンク剤、風邪薬、育毛剤に強み。海外開拓や医療用薬にも注力。ビオフェルミンシリーズ、リアップシリーズは売上増。24.3期3Qは増収。MBO成立で同社株は24年4月9日付けで上場廃止予定。 記:2024/03/05
4631 東証プライム
3,244
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 308,689百万円
1908年創業の化学メーカー。印刷インキや有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェア。包装用接着剤、エポキシ樹脂、界面活性剤等の製造・販売も。スマートリビング領域に注力。欧米顔料事業の構造改革推進。 記:2024/09/02
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
5101 東証プライム
3,088
11/22 15:30
+44(%)
時価総額 523,567百万円
国内大手のタイヤメーカー。1917年創業。産業車両用などスペシャリティータイヤで高シェア。ゴルフ関連商品、航空機向け製品等も。鉱山用車両・建設用車両タイヤを強化。26.12期事業利益1500億円目標。 記:2024/10/25
5108 東証プライム
5,395
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 3,850,401百万円
世界的なタイヤメーカー。1931年創業。生産拠点数は国内外で100超。化工品事業、スポーツ・サイクル事業等も手掛ける。海外売上比率は7割超。乗用車用プレミアムタイヤの拡販などで販売ミックスの改善図る。 記:2024/08/10
5331 東証プライム
3,900
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 115,775百万円
1904年創業の総合セラミックスメーカー。祖業は洋食器の製造・販売。現在は研削研磨用素材等の工業機材、電子ペースト等のセラミック・マテリアルが柱。配当性向30%以上目安。攪拌装置は化学向けが堅調。 記:2024/06/28
5994 東証スタンダード
858
11/22 15:30
-11(%)
時価総額 3,792百万円
トヨタ自動車系の粉末冶金メーカー。自動車用部品や鉄道車両部品、産業機械用部品等を手掛ける。ショックアブソーバ用部品で世界シェアトップクラス。新型ハイブリッド車用インバーター部品など電動関連製品の拡大図る。 記:2024/06/28
6326 東証プライム
1,909.5
11/22 15:30
+10.5(%)
時価総額 2,246,846百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6622 東証プライム
7,090
11/22 15:30
+160(%)
時価総額 181,525百万円
変圧器等の電力機器、産業用ロボット、自動搬送台車、高周波電源等を手掛ける。アーク溶接ロボットで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。EV充電システム等は販売順調。27.3期売上高2500億円以上目標。 記:2024/06/15
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(%)
時価総額 1,714,877百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7912 東証プライム
2,331.5
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 1,292,772百万円
大手総合印刷企業。1876年創業。出版関連ビジネスのほか、情報セキュア関連製品、ディスプレイ関連製品、電子デバイス等も。リチウムイオン電池用バッテリーパウチ等で世界トップシェア。BPO事業の拡大等に注力。 記:2024/06/17
8058 東証プライム
2,646.5
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 11,059,771百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04