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前場に注目すべき3つのポイント~27000円固めもリスク選好に向わせやすく、押し目買い意欲は強まりそう~

2022/2/2 8:36 FISCO
*08:36JST 前場に注目すべき3つのポイント~27000円固めもリスク選好に向わせやすく、押し目買い意欲は強まりそう~ 2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:27000円固めもリスク選好に向わせやすく、押し目買い意欲は強まりそう ■村田製、22/3上方修正 営業利益4100億円←3650億円 ■前場の注目材料:東洋紡、生物農薬を増産、ブラジルで繊維工場転用 ■27000円固めもリスク選好に向わせやすく、押し目買い意欲は強まりそう 2日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。1日の米国市場はNYダウが273ドル高だった。良好な企業決算に加え、予想を上回った1月ISM製造業景況指数や12月JOLT求人件数が材料視された。いったん、弱含む場面も見られたが、全国34州でコロナ入院患者が減少したとの統計を受け景気回復期待が強まるなか、景気敏感株がけん引する格好から切り返しを見せており、引けにかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比135円高の27165円。円相場は1ドル114円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。米国市場は年金基金による月末高の反動が警戒されていたものの、引き続き強い動きを見せてきたことから買い安心感に繋がりそうである。また、大型テック株への物色が見られているほか、時間外取引ではアルファベットが決算評価から買われていることも材料視されるだろう。そのほか、VIX指数は21.96に低下したこともリスク選好に向わせやすく、押し目買い意欲は強まりそうである。 昨日の日経平均は3営業日続伸で一時27400円を回復した。買い一巡後はこう着感を強めたものの27000円水準での底堅さは意識されていた。本日も27000円固めからリバウンドを意識したスタンスに向いやすく、押し目待ちの買い意欲は次第に高まってくることが期待されそうだ。また、決算発表が本格化するなか、上方修正を発表する企業が意外と多く、センチメント改善に繋がる。一方で、昨日はレーザーテック<6920>が強いリバウンドを見せて始まったものの、その後は戻り待ちの売りに押される格好から7%超の下落となっていた。ただし、調整トレンドが継続している状況であるため、引き続きボトム形成を確認する動きであろう。全体へのセンチメント悪化への影響は限られそうだ。 そのほか、中小型株の一角がリバウンドを見せてきている。個人主体の商いながらも大きく売り込まれてきた銘柄などへは修正リバウンドの動きが強まってきている。ただし、トレンドとしては依然として調整のなかでの反発といったところであり、いったん動きが鈍るようだと資金の逃げ足は速く、売り仕掛け的な動きも出やすいと考えられる。そのため、積極的な上値追いというよりは、押し目狙いのスタンスになりそうだ。 ■村田製、22/3上方修正 営業利益4100億円←3650億円 村田製<6981>は2022年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は3650億円から4100億円に上方修正した。コンピュータ及び関連機器向けでの高水準な需要の継続や為替変動の影響により、売上高は前回予想を上回る見込み。また、生産高の増加に伴う操業度益の発生や円安効果により、営業利益も前回予想を上回る見込み。カーエレクトロニクス向けでは、自動車の電装化の進展や顧客による部品在庫積み増しの動きにより、需要が大きく伸び。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(27078.48、+76.50) ・NYダウは上昇(35405.24、+273.38) ・ナスダック総合指数は上昇(14346.00、+106.12) ・シカゴ日経先物は上昇(27165、大阪比+135) ・SOX指数は上昇(3510.86、+27.66) ・VIX指数は低下(21.96、-2.87) ・米原油先物は上昇(88.20、+0.05) ・米国景気の拡大 ・海外のコロナ感染沈静化 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・東洋紡<3101>生物農薬を増産、ブラジルで繊維工場転用 ・高見サイ<6424>地域別に詳細な震度予測、鳥取大とシステム開発 ・ソニーG<6758>米バンジーを4140億円で買収、ライブゲーム・技術獲得 ・ZHD<4689>ヤフージャパン、欧州で利用中止 ・トヨタ<7203>非稼働日を縮小、国内7工場9ライン ・京王電鉄<9008>全駅・全車両に防犯カメラ ・マツダ<7261>タイ工場を月内4日間停止 ・三井物産<8031>「メタン熱分解」の加社に出資、水素製造時CO2を90%減 ・双日<2768>印VBに出資、消費財・食品卸事業参入 ・三井物産<8031>ブラジル社に出資、電力トレーディング展開 ・トヨタ<7203>昨年のレクサス世界販売76万台、中国4年連続最高更新 ・ACSL<6232>ドローン船倉点検事業化、専用機開発、海外にも売り込み ・コマツ<6301>中国合弁を100%子会社化、経営自由度高める ・東レ<3402>難燃認証登録の不適切行為判明、6樹脂・110品種 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 1月マネタリーベース(12月:前年比+8.3%) <海外> ・旧正月休場:中国(6日まで)、香港(3日まで) 《ST》
関連銘柄 14件
2768 東証プライム
3,081
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 693,225百万円
ニチメン、日商岩井の経営統合で誕生した総合商社。金属・資源・リサイクルが主力。インフラ・ヘルスケア、化学、生活産業・アグリビジネス等も。配当性向30%程度目安。エッセンシャルインフラ等が戦略的強化領域。 記:2024/06/13
3101 東証プライム
950
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 84,597百万円
包装用フィルム等のフィルム部門、エンジニアリングプラスチック等の環境・機能材部門が柱。1882年創立。VOC処理装置、海水淡水化用逆浸透膜に強み。総還元性向30%目安。包装用フィルムは海外への拡販図る。 記:2024/09/03
3402 東証プライム
935
11/22 15:30
+13.1(%)
時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4689 東証プライム
415
11/22 15:30
-3.4(%)
時価総額 2,967,084百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
6232 東証グロース
1,191
11/22 15:30
-30(%)
時価総額 18,834百万円
産業用ドローンの自社開発、ドローン活用の無人化システムの受注開発・生産・販売等を行う。独自開発の自律制御技術に強み。日本郵便と物流専用新型ドローンを共同開発。取引先は230社超。小型空撮、物流が注力領域。 記:2024/10/09
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6424 東証スタンダード
1,070
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 4,842百万円
駅務システム機器メーカー。出改札機器、ホームドアシステム等の設計・製造・販売を行う。駐輪場管理システム、入退場管理システム、防災計測システムなども。メカトロ機器部門では国内向け紙幣処理装置が順調。 記:2024/10/04
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7261 東証プライム
1,003
11/22 15:30
-2.5(%)
時価総額 633,699百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
9008 東証プライム
4,068
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 522,945百万円
私鉄大手。東京都中西部で京王線や井の頭線、高尾線、相模原線などを運行。東京都多摩市に本社。京王百貨店等の流通業、不動産業、ホテル業等も。鉄道事業、バス事業は輸送人員の回復進む。不動産販売業の拡大図る。 記:2024/07/04