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後場に注目すべき3つのポイント~忘れつつあった20年の教訓「中銀に逆らうな」

2022/1/20 12:25 FISCO
*12:25JST 後場に注目すべき3つのポイント~忘れつつあった20年の教訓「中銀に逆らうな」 20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反発、忘れつつあった20年の教訓「中銀に逆らうな」 ・ドル・円は下げ渋り、米金利にらみ ・値上がり寄与トップはソニーG<6758>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は3日ぶり反発、忘れつつあった20年の教訓「中銀に逆らうな」 日経平均は3日ぶり反発。127.06円高の27594.29円(出来高概算6億6000万株)で前場の取引を終えている。 19日の米株式市場でNYダウは4日続落し、339ドル安となった。金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)やモルガン・スタンレーの決算を好感して上昇する場面もあったが、連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めへの警戒感がくすぶり、下落に転じた。引けにかけて下げ幅を拡大し、この日の安値圏で取引を終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は-1.14%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は-3.09%となった。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで65円安からスタートすると、前日に790円安と大幅下落した反動から、朝方には一時27726.52円(259.29円高)まで上昇。ただ、前場中ごろには一転して27217.59円(249.64円安)まで下落する場面も出てくるなど、売り買いが交錯してやや方向感に乏しい展開となった。 個別では、ソニーG<6758>が3%超の上昇。前日は米マイクロソフトのゲーム会社買収に絡んで急落したが、過剰反応との見方もあるようだ。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>が堅調で、自社株買い実施を発表した伊藤忠<8001>は3%超の上昇。次世代バイオ燃料の試験実施を発表したユーグレナ<2931>や業績・配当予想を修正したワイエイシイ<6298>は急伸し、シンシア<7782>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、米半導体株安を受けてレーザーテック<6920>や東エレク<8035>が軟調で、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>といった海運株は大幅に下落。グレイス<6541>は大幅に6日続落し、海運株などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、精密機器、食料品、その他製品などが上昇率上位。一方、海運業、鉱業、保険業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の69%、対して値下がり銘柄は26%となっている。 本日の日経平均は朝方こそ自律反発に期待する向きもあったものの、結果的には上下に振らされてやや方向感に乏しい展開となっている。昨年10月以降の調整局面では27000円台前半から半ばを底に切り返したため、これを意識した押し目買いが入っているのだろう。しかし、前日に800円近く下落したことを踏まえると、戻りの鈍い印象は拭えない。個別ではトヨタ自こそ反発しているものの、鉄鋼株に続き海運株が値を崩したことで、金利上昇局面で買いとみられていた大型バリュー(割安)株にも警戒感が広がっている。米金融引き締め懸念から、半導体関連を中心に値がさグロース(成長)株もさえない。ここまでの東証1部売買代金は1兆6000億円あまりとまずまず多く、押し目買いとリスク削減目的の売りが交錯していることが窺える。 新興市場ではマザーズ指数が+0.40%と反発。こちらも日経平均と同様、前日終値を挟み一進一退の展開だ。ただ、取引時間中としては2020年5月7日以来、およそ1年8カ月ぶりに800ptを割り込む場面があった。時価総額上位ではビジョナル<4194>が6%超上昇する一方、メルカリ<4385>が3日続落。全体としてトレンド好転の兆しは見出しづらく、メルカリなどは当欄で度々指摘してきたとおり、信用買い残の積み上がりがネックになってきた印象を受ける。 さて、前日の米市場では10年物国債利回りが1.86%(-0.01pt)となったものの、一時1.90%と2020年1月以来2年ぶりの高水準を付けた。原油先物相場(ウエスト・テキサス・インターミディエート、WTI2月物)は楽観的な需要見通しや地政学リスクの高まりを背景に続伸したが、期待インフレ率の指標とされる10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は2.40%(-0.06pt)に低下。結果的に当欄の見立てどおり、名目金利から期待インフレ率を差し引いた実質金利は一段と上昇している。主要株価指数は揃って軟調となり、ナスダック総合指数が終値で200日移動平均線を下回るなど調整局面入りが意識されつつある。「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は23.85(+1.06)となお上昇が続いている。 バイデン米大統領は19日、就任1年を前にした記者会見で、金融当局がインフレ抑制のため必要に応じて政策を「再調整」することが適切だなどと述べたという。「インフレの政治問題化」を裏付ける発言と言えるだろう。金融市場では3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5ptの利上げを予想(あるいはそれが必要だという主張)する向きが増え、英マラソン・アセット・マネジメントのブルース・リチャーズ最高経営責任者(CEO)からはFRBがインフレ抑制のため8回の利上げを行うという予想が出てきている。 半面、前日の当欄でも取り上げられていたBofAの1月グローバルファンドマネジャー調査によると、景気高揚とインフレ鈍化を予想する機関投資家が多く、利上げ予想も3回にとどまった。心理学的に「正常性バイアス」が働いているとも考えられるし、2020年のコロナショック直後、戻り相場で売り負けた記憶がまだ鮮明であることも影響している可能性がある。 しかしその際、著名ファンドマネジャーらが反省の弁のなかで述べていた教訓は「中央銀行に逆らうな」だったはずである。FRBがインフレへの対応で金融引き締め姿勢を強める以上、借り入れコストの増大などを通じて消費・投資行動に大きな影響を及ぼすとみておくべきだろう。例えば東京市場でも信用買い残高がコロナショック前を大きく上回っており、今後、投資レバレッジの縮小なども十分想定される。2020年の教訓を再確認しておきたい。 ■ドル・円は下げ渋り、米金利にらみ 20日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り、114円台を維持。米10年債利回りの低下を受けドル売りに振れ、114円40銭台から114円付近まで下げる場面もあった。ただ、その後米金利の下げは一服し、ドル売りはいったん収束。一方、日本株の反発で円買いは後退したようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は114円03銭から114円42銭、ユーロ・円は129円53銭から129円82銭、ユーロ・ドルは1.1340ドルから1.1349ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・リアルワールド<3691>、i−plug<4177>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソニーG<6758>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・12月貿易収支:-5824億円(予想:-7876億円、11月:-9556億円) ・豪・12月失業率:4.2%(予想:4.5%、11月:4.6%) ・豪・12月雇用者数増減:+6.48万人(予想:+6.00万人、11月:+36.61万人) 【要人発言】 ・英中銀ベイリー総裁 「一部のインフレは一過性」 「サプライチェーンや燃料価格は一時的」 「英労働市場は非常にひっ迫」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 19件
2931 東証プライム
506
4/26 11:30
-2(%)
時価総額 68,143百万円
ミドリムシを使用した健康食品や飲料、サプリメント等のヘルスケア商品に加え、化粧品、バイオ燃料を研究、開発、販売する。青汁のキューサイを傘下に持つ。23年12月期は新規連結化やバイオ燃料が寄与。損失は縮小。 記:2024/04/08
3691 東証グロース
590
4/26 11:27
-2(%)
時価総額 2,178百万円
デジタルマーケティングやデジタルギフトなどを展開。NFTデジタルギフトも事業領域。給与前払いサービス「即払い」などに注力。デジタルマーケティング事業は伸長。増収効果等により、24.9期1Qは黒字転換。 記:2024/02/24
4177 東証グロース
1,146
4/26 10:48
+4(%)
時価総額 4,507百万円
新卒向けスカウト型就活サイト「OfferBox」を運営。転職サイトや適性検査サービスも。24年卒学生登録数は24万3185人と2桁増。OfferBox(早期定額型)は売上好調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/03/31
4194 東証プライム
7,550
4/26 11:30
-170(%)
時価総額 289,852百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
4385 東証プライム
1,772
4/26 11:30
-11.5(%)
時価総額 285,063百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は250万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。24.6期2Qは大幅増益。 記:2024/02/13
2,308
4/26 11:30
+25(%)
時価総額 22,524百万円
HD・FPD・半導体関連装置などを製造・販売。24.3期3Q累計はFPD関連が低調。だが人工透析器が伸長。米ライナス社向け毛髪関連試作機の売上計上もあり増収増益に。ライナス向け毛髪関連機器の新会社を設立。 記:2024/04/11
18
2/25 15:00
+1(%)
時価総額 511百万円
産業機械メーカーやソフトウェアメーカーに取扱説明書やマニュアルを作成・管理・運用するシステムを提供。企画、翻訳、コンサルも。22.3期1Qは売上堅調。MOS事業が売上牽引。HOTARUの連結効果等が寄与。 記:2022/01/15
6758 東証プライム
12,725
4/26 11:30
-35(%)
時価総額 16,047,268百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6920 東証プライム
33,860
4/26 11:30
+500(%)
時価総額 3,192,524百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7203 東証プライム
3,514
4/26 11:30
+17(%)
時価総額 57,330,864百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7782 東証スタンダード
495
4/26 11:29
+2(%)
時価総額 3,397百万円
使い捨てコンタクトレンズを製造・販売。PB向けOEMも。配当性向30%目安。シンシア1DAYSの取扱店舗数の増加等により、クリアレンズは売上堅調。23.12期通期は収益伸長。24.12期は営業増益見通し。 記:2024/02/14
7974 東証プライム
7,526
4/26 11:30
+120(%)
時価総額 9,773,941百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8001 東証プライム
6,901
4/26 11:30
-8(%)
時価総額 10,937,326百万円
大手総合商社。繊維や機械、金属、エネルギー、化学、食料、住生活など、8カンパニー制で事業展開。ビッグモーターの事業を継承。今期3Q累計はエネルギーや化学品、金属が足踏みも、食料が回復、住生活が堅調だった。 記:2024/03/31
8035 東証プライム
34,230
4/26 11:30
+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9101 東証プライム
4,143
4/26 11:30
+34(%)
時価総額 2,113,614百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9104 東証プライム
4,628
4/26 11:30
+13(%)
時価総額 1,675,387百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9107 東証プライム
2,057.5
4/26 11:30
+42(%)
時価総額 1,470,553百万円
海運国内3位。持分法会社にコンテナ船のONE社。ドライバルク船や自動車船・内航海運に実績。倉庫管理や陸上輸送等も。LNG船や電力炭船、大型原油船等は順調に稼働。24.3期3Qはエネルギー資源部門が増収。 記:2024/02/10
9983 東証プライム
41,590
4/26 11:30
+50(%)
時価総額 13,234,811百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,747
4/26 11:30
+144(%)
時価総額 13,347,725百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10