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後場に注目すべき3つのポイント~それでも米金融引き締め懸念などは残る

2021/12/7 12:24 FISCO
*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント~それでも米金融引き締め懸念などは残る 7日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反発、それでも米金融引き締め懸念などは残る ・ドル・円はもみ合い、上海総合指数は失速 ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■日経平均は大幅反発、それでも米金融引き締め懸念などは残る 日経平均は大幅反発。354.64円高の28282.01円(出来高概算5億3000万株)で前場の取引を終えている。 週明け6日の米株式市場でNYダウは大幅に反発し、646ドル高となった。上げ幅は今年最大。国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が新型コロナウイルス変異株「オミクロン型」について「重症化の度合いはそれほど高くないようだ」などと発言し、懸念が和らぐとともに景気敏感株などに買いが入った。また、先週末に大きく売られた中国テック株も中国人民銀行(中央銀行)の預金準備率引き下げなどを好感して急反発した。本日の東京市場ではこうした流れを引き継いで投資家心理が改善し、日経平均は211円高からスタート。朝方伸び悩む場面もあったが、前場中ごろから上げ幅を一段と広げ、一時28339.24円(411.87円高)まで上昇した、 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が7%超の上昇。投資先の中国テック株と同様、前日の大幅下落から一転して急反発している。その他売買代金上位もレーザーテック<6920>、川崎船<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>、東エレク<8035>など全般堅調。丸紅<8002>やCTC<4739>は一部証券会社の投資判断引き上げを受けて買われ、目標株価引き上げ観測の日電波<6779>は急伸。また、前期業績の上方修正などを発表した日本ハウスHD<1873>は東証1部上昇率トップとなっている。一方、日立<6501>やソフトバンク<9434>は小安い。株式の売出し実施を発表したアイホン<6718>や福井コンピ<9790>、投資判断引き下げ観測の日水<1332>は急落し、東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、空運業、海運業、陸運業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは水産・農林業のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の90%、対して値下がり銘柄は7%となっている。 新型コロナ「オミクロン型」に対する警戒感が和らぎ、海外株とともに日経平均も大幅反発する展開となっている。日足チャートを見ると、28000円手前に位置する5日移動平均線を寄り付きで上回り、戻りを試す格好。中国テック株につれて急反発したソフトバンクGが1銘柄で日経平均を約84円押し上げているが、東証1部全体としてもおよそ9割の銘柄が値上がりしている。業種別騰落率では、景気敏感セクターやコロナ禍の影響を受けやすい空運業・陸運業の上昇が目立つ。もっともここまでの東証1部売買代金は1兆3000億円弱で、1日を通じても前日並みの2兆円台半ば程度となりそうだ。 新興市場でもマザーズ指数が+2.54%と大幅反発。ただ、前日に-3.80%と大幅な下落を強いられており、本日も5日移動平均線水準までの戻りにとどまっているのを見ると、自律反発の域を出ない印象を受ける。メルカリ<4385>などの主力IT株も堅調とはいえ、物色の矛先が向いているのはやはりサイエンスアーツ<4412>やGRCS<9250>といった好需給の直近IPO(新規株式公開)銘柄だ。 マザーズ指数は直近高値(11月17日取引時間中の1189.00pt)から安値(12月6日取引時間中の1003.97pt)まで-15.56%となり、個別では2割以上の大幅下落となった銘柄も多い。追加証拠金(追い証)の発生と前後して損失覚悟の売りを迫られた向きは少なくないと考えられる。また、今週から12月後半のIPOのブックビルディング(需要申告)が本格化してきたことから、これに備えるための換金売りが出てくることも想定される。当面は新興株の需給好転は期待しづらいだろう。 さて、米国では景気敏感株を中心に大きく反発し、ハイテク株も引けにかけて買い戻された。「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は27.18(-3.49)に低下し、米金利は長期の年限を中心に上昇した。一見するとリスクオンに傾いてきた印象だが、株価・金利ともまだ波乱を抜け出たとは言いづらい。実際、VIXはなお節目の20を上回っている。 そもそも市場では、新型コロナ「オミクロン型」よりも米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め観測の方が懸念材料と受け止める向きが多い。米金融大手モルガン・スタンレーは「株式のリスクはオミクロン株より米金融当局」などと指摘。また、人気ニュースレターで知られた著名投資家のデニス・ガートマン氏は米金融引き締め開始を念頭に、「弱気相場は避けられない」などと述べたという。来週14~15日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えており、積極的に買い持ち高を積み上げづらい状況に変わりはない。 また、日本では日経平均が28000円割れから底堅さを見せており、株価指標面での値ごろ感などから押し目買い需要が強いと指摘されている。ただ、日々の先物手口を見ると、今週末10日の特別清算指数算出(メジャーSQ)を前にロールオーバー(限月乗り換え)の売買が中心。売りにも買いにも傾きづらいことが前述の底堅さにつながっている可能性もあるだろう。個人や外国人といった純投資家主体のマザーズ指数の方が投資家心理を映しているのかもしれない。 さて、アジア市場では香港ハンセン指数が堅調もみ合いとなる一方、上海総合指数は朝高後にマイナス転換。為替相場は1ドル=113.50円近辺で円安一服となっている。日経平均も一段の上値追いの動きは限られ、堅調もみ合いの展開となりそうだ。 ■ドル・円はもみ合い、上海総合指数は失速 7日午前の東京市場でドル・円はもみ合い、113円50銭付近で推移する。日経平均株価は前日比300円超高で前場を終えたが、上海総合指数は下げに転じ円売りを抑制。一方、欧州通貨の買戻しでドルは売りが進み、対円でも下押しされているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円40銭から113円58銭、ユーロ・円は127円94銭から128円18銭、ユーロ・ドルは1.1275ドルから1.1292ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・日本ハウスホールディングス<1873>、フジタコーポレーション<3370>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・10月家計支出:前年比-0.6%(予想:-0.5%、9月:-1.9%) ・日・10月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比+0.2%(予想:+0.4%、9月:+0.2%) 【要人発言】 ・国際通貨基金(IMF) 「欧州中央銀行(ECB)は非常に大規模な金融緩和政策を維持する必要」 ・バイデン米政権 「北京冬季オリンピック外交的ボイコットを発表 <国内> ・14:00 10月景気動向指数・先行速報値(予想:102.8、9月:100.9) <海外> ・時間未定 中・11月輸出(前年比予想:+20.3%、10月:+27.1%) ・時間未定 中・11月輸入(前年比予想:+21.5%、10月:+20.6%) ・12:30 豪準備銀行が政策金利発表(0.10%に据え置き予想) ・15:45 スイス・11月失業率(予想:2.6%、10月:2.5%) ・16:00 独・10月鉱工業生産(前月比予想:+0.9%、9月:-1.1%) 《CS》
関連銘柄 20件
1332 東証プライム
955.2
5/2 11:30
+3.5(%)
時価総額 298,433百万円
大手水産会社。水産物の加工、販売に加え、家庭用や業務用の冷凍食品、缶詰、練り製品等を提供する。EPA等の化成品、低温物流も行う。今期3Q累計は国内の食品が好調を持続した。不採算在庫の早期処分等も寄与した。 記:2024/02/10
315
5/2 11:30
+2(%)
時価総額 12,600百万円
在来木造住宅を設計・施工・販売。マンションやリフォームも。ホテル経営の子会社を有す。完工は5~10月に集中。決算期変更に伴う6カ月変則決算の24.4期は閑散期間のみの計上に。25.4期は黒字転換の見込み。 記:2024/02/05
3370 東証スタンダード
296
5/2 10:58
-3(%)
時価総額 889百万円
北海道の外食フランチャイジー。運営ブランドはミスタードーナツやモスバーガーなど。製造・卸売、農畜産なども。外食需要の改善や値上げ効果等により、24.3期3Q累計は業績堅調。通期業績予想を上方修正。 記:2024/04/15
4385 東証プライム
1,811
5/2 11:30
+4.5(%)
時価総額 291,337百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は250万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。24.6期2Qは大幅増益。 記:2024/02/13
4412 東証グロース
579
5/2 11:21
+1(%)
時価総額 3,886百万円
スマホ向けIP無線アプリを開発・販売。大規模運用を想定して開発した独自通信プロトコルに強み。24.8期1Qは契約社数が増えて売上倍増。だが開発・販売強化のための人件費増が利益の重石に。通期3割増収を計画。 記:2024/02/06
4,315
11/30 15:00
±0(%)
時価総額 1,035,600百万円
伊藤忠傘下のシステムインテグレータ大手。マルチベンダー対応に強み。今年8月に親会社が完全子会社化に向けたTOBを発表。TOB価格は1株4325円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期3Q累計は増収増益。 記:2023/09/14
6501 東証プライム
14,400
5/2 11:30
-90(%)
時価総額 13,947,437百万円
総合電機大手。ITサービスやエネルギーソリューション、鉄道システム、家電・空調システム等を手掛ける。鉄道システムは大口案件の進展で増収。水・環境部門は空調システム事業が拡大。24.3期3Qは2桁最終増益。 記:2024/02/10
6718 東証プライム
2,985
5/2 11:22
+12(%)
時価総額 54,387百万円
大手インターホンメーカー。住宅向けインターホンやテレビドアホン、医療機関向けナースコールを展開。日本は戸建住宅市場の売上が大幅増。テレビドアホンの販売が好調。北米も堅調。24.3期3Qは2桁増収増益。 記:2024/04/08
6779 東証プライム
1,261
5/2 11:26
-3(%)
時価総額 29,166百万円
大手水晶デバイスメーカー。水晶振動子や発振器の水晶デバイスに加え、応用機器や人工水晶、水晶フィルタ等を提供。車載向けが主力。今期3Q累計は移動体通信向けが堅調も、車載向けにUAWのストライキが影響した。 記:2024/02/08
6920 東証プライム
40,810
5/2 11:30
+1,060(%)
時価総額 3,847,812百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
8002 東証プライム
2,913
5/2 11:30
+65.5(%)
時価総額 5,005,152百万円
大手総合商社。穀物と発電に強みを持つ。ライフスタイルや情報・物流、アグリに加え、化学品や金属、エナジー、資源開発、航空、船舶、金融等の事業を展開する。今期3Q累計はアグリや化学品、原料炭が足踏みとなった。 記:2024/03/31
8035 東証プライム
35,200
5/2 11:30
+260(%)
時価総額 16,601,482百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9101 東証プライム
4,289
5/2 11:30
-35(%)
時価総額 2,188,098百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9104 東証プライム
4,657
5/2 11:30
-72(%)
時価総額 1,685,885百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9107 東証プライム
2,130
5/2 11:30
-1(%)
時価総額 1,522,371百万円
海運国内3位。持分法会社にコンテナ船のONE社。ドライバルク船や自動車船・内航海運に実績。倉庫管理や陸上輸送等も。LNG船や電力炭船、大型原油船等は順調に稼働。24.3期3Qはエネルギー資源部門が増収。 記:2024/02/10
9250 東証グロース
1,920
5/2 11:30
-36(%)
時価総額 2,515百万円
企業経営、サイバーセキュリティなどのリスクマネジメントのDXを展開。GRCツールベンダーで国内トップ。GRCソリューション・プロダクトは売上堅調。23.11期通期は2桁増収。24.11期は黒字転換計画。 記:2024/02/02
9434 東証プライム
1,901.5
5/2 11:30
-0.5(%)
時価総額 9,102,756百万円
大手キャリア。個人向けのモバイル通信やブロードバンド、法人向け通信ソリューション、プロダクト等の販売、ファイナンスを行う。今期3Q累計は増収も、ペイペイの子会社化に伴う差益の剥落等が利益に影響した。 記:2024/03/04
2,500
5/2 11:25
+9(%)
時価総額 51,750百万円
建築や測量専用CADの最大手。住宅や測量・土木向け3DCADが主力。道路や河川などインフラに実績。選挙の出口調査システムも。建設インフラ事業の寄与等で測量土木システム事業は堅調。24.3期2Qは増収増益。 記:2024/01/15
9983 東証プライム
40,970
5/2 11:30
-220(%)
時価総額 13,037,514百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,769
5/2 11:30
-20(%)
時価総額 13,385,630百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10