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後場に注目すべき3つのポイント~やはり海外勢の買い余地はなお大きい

2021/9/17 12:31 FISCO
*12:31JST 後場に注目すべき3つのポイント~やはり海外勢の買い余地はなお大きい 17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反発、やはり海外勢の買い余地はなお大きい ・ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り ・値上がり寄与トップはエムスリー<2413>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■日経平均は3日ぶり反発、やはり海外勢の買い余地はなお大きい 日経平均は3日ぶり反発。161.77円高の30485.11円(出来高概算5億4000万株)で前場の取引を終えている。 16日の米株式市場でNYダウは反落し、63ドル安となった。8月の小売売上高が市場予想に反して増加する一方、新規失業保険申請件数が増加したことなどから、景気敏感株を中心に売りが出た。ただ、NYダウは一時274ドル安まで下落したのち下げ渋った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は+0.13%と小じっかり。中国恒大集団の債務問題への懸念から前日軟調だった日経平均だが、本日は米国株の底堅い展開を受けて64円高からスタートした。また、自民党総裁選の告示で次期政権への期待が続いたほか、香港・上海株がひとまず反発したこともあり、日経平均は前場中ごろを過ぎると30506.58円(183.24円高)まで上昇する場面があった。 個別では、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株や、レーザーテック<6920>、エムスリー<2413>といった値がさハイテク株の一角で堅調ぶりが目立つ。ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、東エレク<8035>もしっかり。来年3月に水素発電所を稼働すると発表したイーレックス<9517>、自社株買い実施を発表したジョイ本田<3191>、決算が好感されたアスクル<2678>などが買われ、クロスキャット<2307>はストップ高を付けている。一方、転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を発表した日本製鉄<5401>は6%の下落となり、サインポスト<3996>などとともに東証1部下落率上位にランクイン。JFE<5411>など他の鉄鋼株も軟調となっている。JR西<9021>やファーストリテ<9983>は小安い。 セクターでは、海運業、倉庫・運輸関連業、医薬品などが上昇率上位。一方、鉄鋼、非鉄金属、不動産業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の46%、対して値下がり銘柄は48%となっている。 本日の日経平均は反発し、3ケタの上昇で前場を折り返した。前日の米国株が底堅く、香港ハンセン指数なども小幅反発していることから、中国恒大問題への不安が幾分和らいだのだろう。市場では中国当局がソフトランディングに導くべく救済に乗り出すのでは、などと期待する声が聞かれた。もっとも、前日の下落分を完全に埋めきれないあたり、やはり警戒感はくすぶっているものと考えられる。産業界の引き締めを強める中国当局が民間企業の救済に乗り出すのでは示しがつかないし、負債3000億ドル(約33兆円)以上ともなれば中国内外の経済や金融市場に相応の影響があるだろう。特に日本は週明け20日が敬老の日で祝日となるため、この間の海外リスクを考えると買いの手が出にくい投資家も多そうだ。 売買代金上位は海運株や値がさグロース(成長)株の一角を中心に堅調な印象を受けるが、東証1部全体としては値下がり銘柄の方がやや多い。ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円弱。新興市場ではマザーズ指数も+0.85%と3日ぶりに反発しているが、前日に-3.65%と大きく下落したことを踏まえれば、戻りは限定的と言わざるを得ない。 さて、日本取引所グループが16日発表した9月第2週(6日~10日)の投資主体別売買動向では、外国人投資家が現物株を2745億円、東証株価指数(TOPIX)先物を3642億円、日経平均先物を4520億円それぞれ買い越していた。3日の菅義偉首相の退陣表明をきっかけに、海外勢が次期政権への期待から日本株の積極投資に転じてきたことが改めて確認された。9月第1週(8月30日~9月3日)との合計では現物株が6400億円程度、TOPIX先物が4700億円程度、日経平均先物が6000億円弱の買い越しだ。 ただ、前日当欄で指摘したとおり、日経平均が2月高値を付けた2月15日週から8月23日週までに外国人投資家はTOPIX先物を1兆円強、日経平均先物を7000億円強売り越していた。短期筋中心とみられる日経平均先物の買い戻しは早々に進んだが、実需筋中心とみられるTOPIX先物はなお買い戻しの余地が大きいことがわかる。実際、ここ2日の相場下落局面でもBofA証券など外資系証券の一角が買い越しを継続していた。 また、前日からのマザーズ銘柄の値動きやネット証券での売買動向などを見ると、海外勢のみならず、急ピッチの相場上昇に乗り遅れた個人投資家らの押し目買い需要も根強いことが窺えた。中国恒大問題がくすぶることに加え、来週は日銀金融政策決定会合(21~22日)、米連邦公開市場委員会(FOMC、21~22日)といった重要イベントがある一方、20日と23日(秋分の日)が祝日で取引日が少ないことを念頭に置く必要があるものの、日本株の先高期待はなお強く、相場を下支えするだろう。 (小林大純) ■ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り 17日午前の東京市場でドル・円は小じっかりとなり、109円半ばから後半へ小幅に値を上げた。前日のNY株式市場はまちまちだったが、日経平均株価は寄り付き後上げ幅を拡大し、日本株高を好感した円売りが主要通貨を押し上げた。一方、ドル買いは限定的のようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円67銭から109円90銭、ユーロ・円は29円02銭から129円27銭、ユーロ・ドルは1.1759ドルから1.1771ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・クロスキャット<2307>、タンゴヤ<7126>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはエムスリー<2413>、同2位が東京エレクトロン<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・8月小売売上高:前月比+0.7%(予想:-0.7%、7月:-1.8%←-1.1%) ・米・8月小売売上高(自動車除く):前月比+1.8%(予想:0.0%、7月:-1.0%←-0.4%) ・米・9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:30.7(予想:19.0、8月:19.4) ・米・先週分新規失業保険申請件数:33.2万件(予想:32.2万件、前回:31.2万件←31.0万件) ・米・失業保険継続受給者数:266.5万人(予想:274.0万人、前回:285.2万人←278.3万人) ・米・7月企業在庫:前月比+0.5%(予想:+0.5%、6月:+0.9%← +0.8%) ・米・7月対米証券投資収支・長期有価証券(株式スワップ等除く):+20億ドル(6月:+1109億ドル) ・米・7月対米証券投資全体:+1260億ドル(6月:+320億ドル←+315億ドル) 【要人発言】 ・豪米共同声明 「新疆ウイグル自治区や南シナ海をめぐる中国の主張を懸念」 <国内> ・自民党総裁選告示(29日投開票) <海外> ・15:00 英・8月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.5%、7月:-2.5%) 《CS》
関連銘柄 18件
2307 東証プライム
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時価総額 21,870百万円
独立系のシステム開発会社。金融や官公庁向けに強み。配当性向は35%以上目安。官公庁や金融向けは売上足踏み。クレジットや通信、公営競技向け売上は堅調。投資有価証券売却益を計上。24.3期3Qは2桁最終増益。 記:2024/03/04
2413 東証プライム
1,646.5
5/2 15:00
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時価総額 1,117,862百万円
日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
2678 東証プライム
2,405
5/2 15:00
+26(%)
時価総額 234,533百万円
オフィス用品通販で成長。個人向けEC「ロハコ」も。ヤフーLINEの傘下。24.5期3Q累計はロハコが足踏み。だが法人向け通販の粗利率改善や物流効率化などで増収増益に。損害賠償金特益。総還元性向45%目安。 記:2024/04/09
3191 東証プライム
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-7(%)
時価総額 156,545百万円
ホームセンター運営会社。茨城県に本社。関東で、住宅資材を扱う資材館や、日用品等を扱う生活感の大型店舗を運営する。今上期は出店効果やプロ用品の増加により増収も、人件費や修繕費、原価償却費により販管費が増加。 記:2024/04/09
3996 東証スタンダード
705
5/2 15:00
+19(%)
時価総額 9,010百万円
柱のシステムコンサルやプロジェクト支援は金融業界向けに強み。育成中の設置型AI搭載セルフレジではJR東日本と合弁。24.2期3Q累計はコンサルの好調継続。販管費圧縮も進んで営業黒字に。通期計画を上方修正。 記:2024/02/07
5401 東証プライム
3,473
5/2 15:00
-3(%)
時価総額 3,300,465百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
5411 東証プライム
2,345
5/2 15:00
+20.5(%)
時価総額 1,440,857百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。鉄鋼事業は販売価格の改善やコスト削減等で増益確保。エンジニアリング事業は黒字転換。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/02/25
6861 東証プライム
69,360
5/2 15:00
+140(%)
時価総額 16,868,907百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
40,670
5/2 15:00
+920(%)
時価総額 3,834,612百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7126 東証スタンダード
1,597
5/2 14:59
+15(%)
時価総額 5,594百万円
オーダースーツ専門店運営会社。老舗船場生地問屋が直営する「グローバルスタイル」を展開する。店舗販売やEC、卸売も行う。今期1Qの売上高は横ばいも、新規出店に伴う地代家賃や広告宣伝費が重しとなった。 記:2024/01/27
8035 東証プライム
35,010
5/2 15:00
+70(%)
時価総額 16,511,871百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9021 東証プライム
3,207
5/2 15:00
-43(%)
時価総額 1,565,026百万円
大手鉄道会社。近畿や北陸、中国、九州北部を営業エリアに、山陽新幹線や北陸新幹線、東海道本線等の路線を運営する。今期3Q累計はインバウンド需要の増加や利用の回復、構造改革の進展により、3期連続で増収、増益。 記:2024/03/03
9101 東証プライム
4,285
5/2 15:00
-39(%)
時価総額 2,186,057百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9104 東証プライム
4,660
5/2 15:00
-69(%)
時価総額 1,686,971百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9107 東証プライム
2,142.5
5/2 15:00
+11.5(%)
時価総額 1,531,305百万円
海運国内3位。持分法会社にコンテナ船のONE社。ドライバルク船や自動車船・内航海運に実績。倉庫管理や陸上輸送等も。LNG船や電力炭船、大型原油船等は順調に稼働。24.3期3Qはエネルギー資源部門が増収。 記:2024/02/10
9517 東証プライム
819
5/2 15:00
-15(%)
時価総額 48,592百万円
相対や取引所を通じて調達した電力を小売販売。自社でバイオマス発電所も。24.3期3Qは割高調達電力の販売が増えて逆ザヤに。大口需要の停滞も響く。年内の稼働を目標にベトナムでバイオマス原料の新工場を建設へ。 記:2024/04/08
9983 東証プライム
40,820
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時価総額 12,989,781百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,793
5/2 15:00
+4(%)
時価総額 13,426,981百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10