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前場に注目すべき3つのポイント~中小型株の決算を受けた個人主体による売買が活発化~

2021/8/10 8:42 FISCO
*08:42JST 前場に注目すべき3つのポイント~中小型株の決算を受けた個人主体による売買が活発化~ 10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:中小型株の決算を受けた個人主体による売買が活発化 ■NTT、1Q営業利益2.3%減 4862.74億円 ■前場の注目材料:楽天グループ、通信技術の海外展開加速、「仮想化」に自信 ■中小型株の決算を受けた個人主体による売買が活発化 10日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだが、底堅さは意識されやすいだろう。9日の米国市場ではNYダウが106ドル安だった。新型コロナウイルス感染件数が6カ月ぶり高水準に達し、投資家心理が悪化。景気回復が損なわれるとの懸念から売り優勢の展開だった。しかし、6月JOLT求人件数が過去最高を記録し、労働市場の改善が明らかになると警戒感が緩和しており、底堅さは見られている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円高の27890円。円相場は1ドル110円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行の展開が意識されそうである。米国市場では先週末に予想を上回る雇用統計を受けてNYダウ、S&P500は史上最高値を更新しており、週初は反動も意識されやすいところであったため、嫌気した動きは限られそうである。また、主要企業の決算発表が概ね一巡したことにより、改めてイレギュラー的な動きとなった銘柄への見直しも意識されやすい。機関投資家も動きやすくなると考えられるため、下値の堅さは見られそうである。 先週の日経平均はこう着ながらも緩やかなリバウンドを見せてきており、27500円を支持線として確認した。積極的な売買は期待しづらいところではあるが、節目の28000円および上値抵抗線として意識されている25日線を捉えてくる可能性はありそうだ。先物市場ではクレディスイスがショートカバーの動きを見せてきたことも、下値の堅さを意識させやすいところ。 物色の流れとしては決算を手掛かりとした個別物色となろう。また、今週は中小型株の決算が中心になることから、個人主体による売買が活発化しやすい。お盆休みとなることから、個人投資家の売買比率が高まりそうであり、短期的な値幅取り狙いの動きも目立ってきそうだ。 ■NTT、1Q営業利益2.3%減 4862.74億円 NTT<9432>が発表した第1四半期業績は、営業収益が前年同期比4.6%増の2兆8925.70億円、営業利益が同2.3%減の4862.74億円だった。コンセンサス(5120億円程度)を下回っている。料金値下げの影響があったものの、端末販売の増加などを支えに増収となっている。あわせて、2500億円、1億株を上限とした自社株買いを実施すると発表。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(27820.04、+91.92) ・ナスダック総合指数は上昇(14860.18、+24.42) ・シカゴ日経先物は上昇(27890、大阪比+50) ・1ドル110円20-30銭 ・海外コロナワクチン接種の進展 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・三菱UFJ<8306>ITRIと提携、日台半導体連携を支援 ・日立建機<6305>常陸那珂で鉱山機械2倍増産、世界で需要急回復 ・小糸製作所<7276>米VBに追加投資、「LiDAR」搭載製品開発で協力関係を強化 ・三ッ星<5820>高所・水中作業用給電ケーブル、線心の強さ20倍 ・エーザイ<4523>抗てんかん剤、中国で追加適応承認 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 6月経常収支(予想:+8550億円、5月:+1兆9797億円) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 6件
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
5820 東証スタンダード
870
11/22 15:30
-7(%)
時価総額 3,306百万円
キャブタイヤケーブルの製造・販売等を行う電線事業が主力。1919年創業。キャブタイヤケーブルで国内トップシェア。ポリマテック事業、電熱線事業も。電線事業では高付加価値製品の販売強化などに取り組む。 記:2024/06/07
6305 東証プライム
3,377
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 726,443百万円
総合建設機械メーカー。ミニショベルや油圧ショベル等のほか、リジッドダンプトラックなど鉱山現場向け製品も。製品力、グローバルネットワークなどが強み。米州事業は拡大続く。海外レンタル事業の拡大等に注力。 記:2024/10/20
7276 東証プライム
1,988.5
11/22 15:30
+34.5(%)
時価総額 612,126百万円
自動車照明器メーカー。1915年創業。トヨタ自動車が筆頭株主。自動車用ヘッドランプで世界トップシェア。航空機器部品、船灯・特殊機器等も手掛けう。配当性向40%以上目安。27.3期売上高1兆円以上目標。 記:2024/07/07
1,825
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10