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後場に注目すべき3つのポイント~「米雇用100万人超増」で市場反応は?

2021/5/7 12:58 FISCO
*12:58JST 後場に注目すべき3つのポイント~「米雇用100万人超増」で市場反応は? 7日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、「米雇用100万人超増」で市場反応は? ・ドル・円は底堅い、一時109円割れ ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファナック<6954> ■日経平均は続伸、「米雇用100万人超増」で市場反応は? 日経平均は続伸。82.63円高の29414.00円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。 6日の米株式市場でNYダウは318ドル高と4日続伸し、連日で過去最高値を更新した。週間の新規失業保険申請件数が予想以上に減少し、景気回復への期待が高まった。一方で長期金利が伸び悩んだため、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も5日ぶりに反発した。しかし、国内ではコロナ禍を受けた緊急事態宣言が31日まで延長され、新たに愛知県と福岡県も加わる見通しとなったことから、本日の日経平均は売り買いが交錯して前日終値近辺でスタート。朝方に一時29237.36円(94.01円安)まで下落すると、前場中ごろには一転して29449.86円(118.49円高)まで上昇する場面があり、その後29400円近辺でもみ合う展開となった。 個別では、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>といった半導体関連株が堅調。ともに連休前に発表した決算に対する反応は売りが先行したが、内容については評価する向きが多いようだ。ソフトバンクG<9984>は小じっかり。前日の決算発表銘柄ではアウトソシング<2427>やミスミG<9962>が買われ、マークラインズ<3901>やインソース<6200>は東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、任天堂<7974>が売買代金トップで2%超の下落。今期減益見通しを嫌気した売りが優勢となっている。ソニーG<6758>は3日続落し、ファーストリテ<9983>や日本電産<6594>もさえない。また、やはり今期減益見通しのヒロセ電<6806>が急落し、東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、保険業、海運業、食料品などが上昇率上位。一方、その他製品、陸運業、証券などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は16%となっている。 米NYダウの連日の高値更新を好感し、本日の日経平均もプラス圏で前場の取引を終えた。新型コロナワクチンの普及が進む米国では市場の想定以上に雇用が改善しており、当面の世界経済のけん引役として期待が膨らむところだろう。ただ、NYダウと比べるとやはり日経平均の伸びは鈍い感がある。日本はと言えば感染第4波のただなかであり、政府は本日、緊急事態宣言の延長・拡大を決定する。こうした感染・ワクチン普及状況の違いが日本株の上値が重い大きな理由であることは間違いないだろう。また、日経平均の日足チャートを見ると、各種移動平均線が29000円台に収れんし、とりわけ29400円台に位置する25日移動平均線を上回る場面では伸び悩む展開が続いている。短期志向の投資家から目先の利益を確保する売りが出やすいものと考えられる。 なにより、米景気の回復期待とインフレ加速への警戒感が交錯するなか、今晩発表される4月雇用統計の内容や市場反応を見極めたいという思惑が強いのだろう。本日ここまでの東証1部売買代金はおよそ1兆2000億円と、前日ほどは膨らんでいない。 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は6日、4月の雇用者数の増加が前月比100万人以上になるとの見通しを示した。3月(同91.6万人増)から伸びが一段と加速するとみられている。それだけにある程度強い内容は想定内とも言え、「内容より市場の反応を注視したい」といった市場関係者の声も聞かれる。また、ボスティック氏は量的緩和縮小の議論を開始するには一段の雇用拡大が必要とも述べているが、雇用統計の内容次第ではインフレ加速の思惑を交えつつ金融政策が修正を迫られるとの見方も出てくるだろう。 米連邦準備理事会(FRB)は物価・雇用目標達成に向けた「さらに著しい進展」が緩和縮小の条件としているが、雇用の強い改善が見られてもなお腰が重ければ、「インフレ加速の懸念を放置している」とみなされる可能性はある。 ことほどさように今回の米雇用統計に対する市場の反応は読みにくい。それに、国内では花王<4452>や日本製鉄<5401>、三菱商事<8058>などが決算発表し、ファーストリテは4月の国内ユニクロ既存店売上高を公表する。後場の取引は一段と様子見ムードが強まりそうだ。 (小林大純) ■ドル・円は底堅い、一時109円割れ 7日午前の東京市場でドル・円は底堅く推移した。日経平均株価は安寄り後プラスに転じ、アジア株高を背景とした円売りが主要通貨を押し上げる展開に。朝方の日本株安を受けた円買いでドルは108円台に下げる場面もあったが、その後109円前半の水準を維持した ここまでの取引レンジは、ドル・円が108円94銭から109円19銭、ユーロ・円は131円48銭から131円68銭、ユーロ・ドルは1.2060ドルから1.2070ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ホーブ<1382>、シンクレイヤ<1724>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・3月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比+0.2%(予想:-0.2%、2月:-0.4%) ・日・4月マネタリーベース:前年比+24.3%(3月:前年比+20.8%) ・中・4月財新サービス業PMI:56.3(予想:54.2、3月:54.3) 【要人発言】 ・豪準備銀行(金融政策報告) 「金利引き上げはインフレ率が目標レンジ内に達するまでないだろう」 「2024年までインフレ率が目標レンジ内に達することは難しい」 <国内> 特になし <海外> ・14:45 スイス・4月失業率(予想:3.3%、3月:3.4%) ・15:00 独・3月鉱工業生産(前月比予想:+2.2%、2月:-1.6%) ・15:00 独・3月貿易収支(予想:+211億ユーロ、2月:+182億ユーロ) 《CS》
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ケーブルテレビシステムと情報通信システムが柱。設計や施工、保守、コンサルティングに加え、機器や周辺ききの製造、販売、システム導入支援も行う。23年12月期は大型工事が進捗した。伝送装置の販売も増加した。 記:2024/04/05
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4/26 15:00
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時価総額 39,369百万円
自動車業界特化サイトを運営。市場動向や技術コンサル、モデルチェンジ予測、外注・調達先情報などを網羅し、自動車関連企業への人材紹介も展開。契約増加やECUベンチマークサービス好調で、23.12期は増収増益。 記:2024/02/10
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時価総額 3,032,875百万円
トイレタリー国内最大手。リビングケアやヘルスケアに加え、油脂や機能材料等のケミカル製品を製造、販売する。化粧品でも大手。23年12月期は化粧品やケミカルが足踏みも、トイレタリーが増加。利益率も改善傾向。 記:2024/02/08
5401 東証プライム
3,444
4/26 15:00
+15(%)
時価総額 3,272,906百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
6200 東証プライム
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時価総額 66,404百万円
社会人教育・研修大手。新人研修、管理職研修、プレゼン研修、クレーム対応研修を展開。「GA4活用研修」、「金融・生活リテラシーアセスメント」など時流に合わせたサービスを拡充。ユーザー数増加し1Qは増収増益。 記:2024/02/22
6594 東証プライム
7,115
4/26 15:00
+229(%)
時価総額 4,242,561百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6758 東証プライム
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時価総額 16,104,017百万円
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6806 東証プライム
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時価総額 621,691百万円
コネクタが主力の電子部品メーカー。高周波信号をつなぐマイクロコネクタに強み。車載領域に注力。高付加価値新製品の販売強化図る。多極コネクタは売上伸び悩む。24.3期3Q累計は同軸コネクタが営業増益。 記:2024/03/31
6920 東証プライム
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時価総額 3,213,267百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6954 東証プライム
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工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
7974 東証プライム
7,649
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時価総額 9,933,680百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
34,230
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+630(%)
時価総額 16,143,998百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
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大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。24.3期3Q累計は天然ガス部門が増益。LNG販売事業が牽引。産業インフラ部門なども収益増。 記:2024/02/24
9962 東証プライム
2,407.5
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+59.5(%)
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機械部品商社。FA用部品や金型用部品、製造副資材、消耗品を提供。取扱メーカーは3000社以上。FA事業は海外が伸び悩む。VONA事業はアジア等における需要低迷が響く。24.3期3Q累計は業績足踏み。 記:2024/02/04
9983 東証プライム
41,390
4/26 15:00
-150(%)
時価総額 13,171,167百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,782
4/26 15:00
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時価総額 13,408,028百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10