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後場に注目すべき3つのポイント~米株と比べ伸び悩み鮮明に

2021/4/16 12:32 FISCO
*12:32JST 後場に注目すべき3つのポイント~米株と比べ伸び悩み鮮明に 16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅続伸、米株と比べ伸び悩み鮮明に ・東京為替:ドル・円は伸び悩み、節目手前に売り ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がエムスリー<2413> ■日経平均は小幅続伸、米株と比べ伸び悩み鮮明に 日経平均は小幅続伸。39.97円高の29682.66円(出来高概算4億4000万株)で前場の取引を終えている。 15日の米株式市場でNYダウは続伸し、305ドル高となった。初めて34000ドル台に乗せ、S&P500指数も過去最高値を更新。予想を上回る企業決算や3月小売売上高の大幅な伸び、週間の新規失業保険申請件数の減少が好感された。一方で長期金利が低下したことからハイテク株も買われ、ナスダック総合指数は1.3%の上昇。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで146円高からスタートした。ただ、国内での新型コロナウイルス感染拡大への懸念などから寄り付きを高値に失速すると、度々マイナスに転じる場面もあり、前日までと同様に上値の重い展開となった。 個別では、エムスリー<2413>が2%超上昇しているほか、レーザーテック<6920>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>などがまずまずしっかり。中小型株では紀文食品<2933>やベイカレント<6532>が連日で賑わいを見せている。一部メディアで複数の買い手候補が関心を示していると報じられたスクエニHD<9684>は商いを伴って14%近い大幅上昇。また、決算が好感された日置電<6866>はストップ高水準で前場を折り返している。一方、英ファンドの買取提案に反対する方向と伝わった東芝<6502>は5%超の下落。郵船<9101>も下げが目立ち、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>などは小安い。また、ヨシムラフード<2884>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、鉱業、精密機器、不動産業などが上昇率上位。一方、海運業、鉄鋼、非鉄金属などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の43%、対して値下がり銘柄は51%となっている。 前日の米市場では良好な経済指標や企業決算が相次ぎ、NYダウやS&P500指数が最高値を更新。日経平均はこうした流れから3ケタの上昇でスタートしたものの、かねてからの当欄の見立てどおり上値の重さが払しょくできずにいる。米長期金利の低下で値がさグロース(成長)株はしっかりだが、海運株などの景気敏感系バリュー(割安)はおおむね売り優勢。東証株価指数(TOPIX)は0.05%の下落で前場を折り返した。本日ここまでの東証1部売買代金は1兆円を割り込み、商いはより閑散としてきた感がある。新興市場ではマザーズ指数が1.53%の上昇。上場2日目のサイバートラスト<4498>が公開価格の約4.2倍となる初値を付けるなど、個人投資家の物色意欲の根強さは窺える。しかし、マザーズ指数も週を通じては1200pt台前半でのもみ合いに終始しそう だ。 高値更新中の米国株に対し、日本株の伸び悩みは鮮明だ。新型コロナワクチンの普及遅れや感染再拡大などが要因として挙げられるが、そもそも先の経済協力開発機構(OECD)による経済見通し修正を考慮すれば、日本株のアンダーパフォームは予想できただろう。以前述べたとおり、大型経済対策やワクチン普及を追い風に米経済の改善幅は大きく、他の地域を圧倒している。 その米国では3月小売売上高が前月比9.8%増と市場予想(6%程度の増加)を大幅に上回ったが、その持続性を疑問視する声もある。内訳としては経済活動の再開に伴ってバーやレストラン、スポーツ用品、衣服・アクセサリーなどの伸びが大きい。一方、自動車や建材、給油、食品を除いたコア小売売上高は同6.9%増となり、2月の3.4%減からプラス転換したものの予想(7%程度の増加)には届かなかった。経済対策としての給付金支給が「リベンジ消費」に向いているものの、コロナ禍で一般消費者に雇用の不安定さが強く意識されたことを考慮すれば、消費性向が継続的に上向くかよく見極める必要がある。コロナ禍収束へ取り組んでいる最中の日本でも同様だろう。なにせ日本は一段と消費者の生活防衛意識が強い。 株式需給的にも、一段の買い戻し余地が減っている可能性があるのは前日までに解説したとおり。また、日本取引所グループが15日発表した4月第1週(5~9日)の投資主体別売買動向も見ておきたい。現物株・株価指数先物の合計で外国人投資家は6770億円の買い越し、一方で信託銀行が4194億円の売り越しとなった。海外勢の買いは「日本株への関心が高まっている」との一部報道等と整合的。足元でも外資系証券によるTOPIX先物の買いが見られる。信託銀行の売り越しについては「期初の益出し売り」で一時的との見方が多い。また、資産全体に占める日本株の比率低下に歯止めがかかり、一部引き上げの動きがあるなどとも報じられている。 ただ、高齢化の進展と年金受給者の増加でリスク資産の比率を高めるのにも限度はあるだろう。それに、やはり昨年の株価急落時に見られた「リバランス(資産配分の調整)買い」は強烈だった感があり、多少の保有比率引き上げで昨年のような規模の買いが期待できるとは考えづらい。 さて、目先は今晩の米国で開催される日米首脳会談の内容を見極めたいところだろう。 (小林大純) ■東京為替:ドル・円は伸び悩み、節目手前に売り 16日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。朝方から上昇基調となり、108円半ばから後半に値を上げた。ただ、日経平均株価の上げ幅縮小で円売りは後退し、109円付近の売りに押された。一方、中国の国内総生産(GDP)など経済指標が予想を下回ったほか、米株式先物の軟調地合いでややドル買いに振れやすい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円61銭から108円94銭、ユーロ・円は129円98銭から130円24銭、ユーロ・ドルは1.1958ドルから1.1975ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・東洋機械金属<6210>、エスユーエス<6554>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がエムスリー<2413> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・中・1-3月期GDP:前年比+18.3%(予想:+18.5%、10-12月期:+6.5%) ・中・3月鉱工業生産:前年比+14.1%(予想:+18.0%) ・中・3月小売売上高:前年比+34.2%(予想:+28.0%) 【要人発言】 ・黒田日銀総裁 「2%の物価目標を変える必要はない」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 18件
2413 東証プライム
1,623.5
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時価総額 1,102,246百万円
日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
1,700
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時価総額 40,479百万円
中小食品メーカーを束ねる持株会社。買収した中小食品会社の育成に強み。M&Aで国内、海外事業の拡大図る。製造事業は伸長。海外はホテル、飲食店向け売上が回復。M&A効果などで24.2期3Qは大幅営業増益。 記:2024/03/30
2933 東証プライム
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時価総額 26,391百万円
水産練り製品や総菜を製造・販売。チルド物流も。海外を強化中。収益はおでん・鍋需要が高まる下期に偏重。マルハニチロと資本業務提携。国内食品事業は黒字転換。水産練り製品が伸びる。24.3期3Qは大幅増益。 記:2024/04/08
4498 東証グロース
1,880
5/10 15:00
-4(%)
時価総額 15,115百万円
電子認証とセキュリティサービスが主力。リナックスに強みを持つ。SSL/TLSサーバー証明書をはじめとしたパブリック証明書サービス等を提供する。今上期の売上高と営業益が過去最高。リカーリングサービスが好調。 記:2024/01/17
6210 東証スタンダード
733
5/10 15:00
-2(%)
時価総額 15,175百万円
機械メーカー。プラスチック射出成形機や光ディスク成形機、ダイカストマシンと、その関連商品を展開。成形機の遠隔操作システムに注力し、中国で生産能力を拡大。調達部材やエネルギー価格高騰で、3Q累計は足踏み。 記:2024/02/23
6502 東証プライム
4,590
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時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
3,362
5/10 15:00
-173(%)
時価総額 522,492百万円
大手経営コンサルティング会社。全体戦略や事業戦略の立案など経営課題を解決するサービスを提供。採用活動を積極化。稼働率は平均80%台後半。コンサルタントの増加等により、24.2期3Q累計は2桁増収増益。 記:2024/02/03
6554 東証グロース
730
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時価総額 6,458百万円
技術者専門人材派遣会社。IT、機械、電機、電子、化学、バイオの各分野に特化した技術者派遣・製造請負を展開。大手メーカーやインテグレーターが主要顧客層。AR/VR事業での受注獲得もあり、1Qは増収確保。 記:2024/03/30
6758 東証プライム
11,710
5/10 15:00
-160(%)
時価総額 14,767,270百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6866 東証プライム
7,440
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-90(%)
時価総額 104,339百万円
電気計測器メーカー。バッテリーテスタなどに強み。海外売上高比率は6割超。自動試験装置は売上伸び悩むが、電子測定器や現場測定器などは堅調。23.12期通期は2桁増収増益。24.12期は増収増益見通し。 記:2024/03/05
6920 東証プライム
40,940
5/10 15:00
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時価総額 3,860,069百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7203 東証プライム
3,425
5/10 15:00
-103(%)
時価総額 55,878,830百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
7,849
5/10 15:00
+252(%)
時価総額 10,193,418百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
35,000
5/10 15:00
-210(%)
時価総額 16,507,155百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9101 東証プライム
4,648
5/10 15:00
+219(%)
時価総額 2,371,247百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
6,172
5/10 15:00
+19(%)
時価総額 756,268百万円
家庭用ゲームソフト大手。ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなどRPGで存在感。知的財産による収益基盤強固。薬屋のひとりごとの大ヒット等で出版事業は堅調。HDゲームは増収。24.3期3Qは小幅増収。 記:2024/02/23
9983 東証プライム
40,720
5/10 15:00
+90(%)
時価総額 12,957,959百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,877
5/10 15:00
+141(%)
時価総額 13,571,709百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10