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個人投資家・有限亭玉介:トレンドが来る!?洋上風力発電関連に注目【FISCOソーシャルレポーター】

2021/3/28 10:00 FISCO
*10:00JST 個人投資家・有限亭玉介:トレンドが来る!?洋上風力発電関連に注目【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。 ----------- ※2021年3月23日13時に執筆 EVブームの裏で課題の1つに挙げられているのが電力不足です。日本のような国土が狭く山林ばかりの土地ですと、大規模な発電設備を作るのにもコストや人的被害リスクを減らさなければいけません。そこで昨今、欧州を中心に洋上風力発電の議論が盛んになっており、日本企業の新たなビジネスチャンスとして注目されておりますよ。 改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。 世界的な枠組みとして、CO2の排出量を減らしていく方針は今後も変わらないと思います。日本の電力の多くは火力発電によって賄われていますが、再生可能エネルギーの割合を増やしていくのであれば洋上風力発電の可能性も投資家として見過ごせませんな。 日本の海は深く欧州と違って遠浅ではない為、海上に浮かべる浮体式の技術力が要求される事になります。さらに津波などの災害に耐えうる強度や漁業関係者の理解なども必要になるでしょう。日本での実証実験も行われていますが、本格的な導入が進むのか政府の補助金などの意向も進捗を見守りたいところです。 2020年末における洋上風力発電の設置容量のデータでは英国が首位となっており、2位にドイツ、3位に中国が並んでいます。中国の急成長で2位に浮上するとの予測もあり、中国の影響力は今後も拡大していくでしょう。地理的に中国と近い日本企業でも洋上風力発電の潮流が強まって、部品メーカーなど海外へ展開していく企業も増えると思われます。 いくらCO2の排出規制を守ろうと努力しても停電が頻繁に起こるなど、安定供給が損なわれては元も子もありません。再生可能エネルギーは安定供給が困難というイメージもありますが、条件を精査すれば安定供給が出来る洋上風力発電は最後の砦となりそうです。 英国ではJパワー<9513>が風車90基を使った大規模洋上風力発電プロジェクトを展開しており、火力発電所に匹敵する程の総発電容量との事です。日本国内でもオリックス<8591>が千葉県銚子沖で海底調査を始めたとの発表がありました。 洋上風力発電における基礎の施工技術実証を進める東洋建設<1890>もチェックしておきたいところ。浮体式での洋上風力発電に参入すると発表した三井海洋開発<6269>は、TLP方式の浮体式海洋石油・ガス貯蔵積み出し設備で世界最多の実績があり、その技術が洋上風力発電に活かされるとなれば今後の進展が楽しみですな。 バイデン大統領が再生可能エネルギーを重視する政策を発表した時にはレノバ<9519>も物色されました。海外拠点を多く持つ同社も洋上風力発電の開発を進めているようです。開発が進み、本格的に実用化すれば風力発電機を手掛ける共和電業<6853>にも思惑があります。 洋上から電機を送電するとなれば、送電線工事を主力とするETSホールディングス<1789>も人気化する可能性があるか…設備が大規模になるほど多くの企業が関わるプロジェクトになりますからねぇ。 万が一の事故の防止には、電源不要の風力発電用消火装置を手掛けているポエック<9264>にも活躍の余地がありそうです。これからの時代の電力供給はいかに安全で地球に優しいクリーンなエネルギーを開発するかが焦点となっていく事でしょう。未来の子ども達にとっては、海に風車が浮かんでいるのが当たり前の時代になるかもしれませんなぁ。 さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。 ---- 執筆者名:有限亭玉介 ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず 《RS》
関連銘柄 8件
1789 東証スタンダード
508
9/26 15:00
+1(%)
時価総額 3,239百万円
架空送電線工事や地中送電線工事、電気設備工事等を手掛ける。1922年創業。官公庁、東北電力ネットワークなどが主要取引先。再生エネルギー発電所建設工事等も。電力工事部門では基幹送電線工事を継続的に受注。 記:2024/07/05
1890 東証プライム
1,297
11/22 15:30
+9(%)
時価総額 122,399百万円
海上土木に強みを持つ総合建設会社。1929年設立。陸上土木や建築工事、不動産事業等も。中部国際空港などで施工実績。フィリピンなど海外でも実績多数。成長ドライバーに位置付ける洋上風力建設事業に注力。 記:2024/08/02
6269 東証プライム
3,300
11/22 15:30
+30(%)
時価総額 225,539百万円
浮体式海洋石油・ガス生産設備の設計、建造、据付などを行う。オペレーション&メンテナンス等も。超大水深大型プロジェクトに強み。商船三井が筆頭株主。24年6月にWoodside社向けFPSOの原油生産を開始。 記:2024/08/29
6853 東証スタンダード
432
11/22 15:30
+8(%)
時価総額 11,999百万円
応力計測機器メーカー。ひずみゲージやロードセルなどのセンサ、データロガーなどの測定器、自動車用計測システムなど各種計測システムの製造・販売等を行う。コンサルティング等も。生産工程の全体最適化などを図る。 記:2024/08/06
8591 東証プライム
3,303
11/22 15:30
-11(%)
時価総額 4,013,016百万円
大手金融サービス。自動車やICT関連機器等のリース・レンタル、不動産開発・賃貸管理、企業投資、環境エネルギー、生命保険、銀行など多角的に事業展開。輸送機器、不動産運営、コンセッションは回復傾向続く。 記:2024/07/07
9264 東証スタンダード
1,668
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 7,758百万円
ポンプ等の水処理機器、環境機器の販売を行う環境・エネルギー事業、船舶エンジン部品やプラント設備機器などを手掛ける動力・重機等事業が柱。広島県福山市に本社。中国地方における圧倒的なシェアなどが強み。 記:2024/06/03
9513 東証プライム
2,564.5
11/22 15:30
+19.5(%)
時価総額 469,434百万円
電力会社への電力供給等を行う電力会社。大規模石炭火力発電所や大規模水力発電所等を手掛ける。風力発電所の建設で国内トップレベルの実績。中期経営計画では27.3期経常利益900億円程度、ROE5%程度目標。 記:2024/06/04
9519 東証プライム
800
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 72,950百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマス、洋上風力発電事業も。小規模分散型の太陽光発電所も順次運転を開始したことで、発電量は順調に増加。東京ガとの間で資本業務提携、第三者割当増資で資本増強。 記:2024/08/26